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負荷がかかっても曲が遅くならないS-MPU
 シリアルポート接続でMIDI演奏をしていたが、CPUに負荷がかかると曲のテンポが狂うことが多い。MIDIインターフェイスを使っていたときはパソコンの性能が悪くてもテンポが狂うことはなかった。
 そこで、再びMIDIインターフェイスを買うことにした。前に「ミュージ郎Jr.」で使っていたときと同じMPU-PC98 IIでも良いが、せっかくSC-88を使うのだからMIDI OUTが2chあるS-MPU/PCを買うことにした。
 しかし、Cバススロットが空いていないので何かを抜かなければならない。PC-FXGAとVideo Charger 98は抜きたくない。PC-9801-86サウンドボードは抜いても支障は少ない。WindowsのゲームはMIDIでBGMをならせるし、PCM音源はパソコンに内蔵されている。DOSのゲームBGMは出なくなってしまうが、PC-9801FA2でプレイすればよい。

 86サウンドボードを抜き、S-MPU/PCを入れる。そして、システムセットアップメニューで今まで「使用しない」に設定しておいたパソコン内蔵のPCM音源を「使用する」に変更した。
 S-MPU/PCはソフト付きのセットを買った。「Musicator for S-MPU」というS-MPU専用のシーケンサソフトが付いていたが、今まで使っていたものとは比べものにならないぐらい使いやすい。

ついにギガハードディスク
 大容量のWindows95本体とアプリケーションで、内蔵420MBytesハードディスク+外部230MBytesハードディスクでは足りるわけなく、ディスク圧縮機能を使っていた。パフォーマンスを上げるためにはディスク圧縮を使わない方がいい。どっちにしろ容量不足は解決しないので、ついに1GBytesのハードディスクを買った。数年前なら100MBytesが当たり前だったのに・・・。

ペンタブレット買ったけど・・・
 マウスで絵を描くのもだいぶなれてきたが、やはり滑らかなラインを書きづらい。そこで、ペンタブレットが良さそうだと思った。昔、この手の入力機器はプロ用ということで高かったが、かなり低価格化されて手軽な値段になった。
 タブレット上でペンを動かすとそれにあわせてマウスカーソルが動く。ペン先を押しつけるとマウスボタンを押したのと同じになる。しかし、これで絵を描くのはとてつもなく難しかった。なぜなら、ペンなのにペン先ではなく画面を見なければならないからだ。画面上をなぞれるペンタブレットならいいんだけどな。

失敗した多機能ビデオボード
 I-O DATAから発売された多機能ビデオボードはビデオキャプチャ、テレビ、アップスキャンコンバートができた。テレビチューナ内蔵なのでウィンドウ表示でテレビを見たり、フルスクリーンでパソコンのディスプレイをテレビとして使ったり、壁紙をテレビにするなんて事もできた。アップスキャンコンバートはテレビをフルスクリーンで表示するのと同じで、外部ビデオ入力をディスプレイ上に表示するもの。さらに、オプションのサブボードを付ければ文字放送も受信できる。
 本当に多機能だ、しかもそんなに値段が高くない。今まで使っていた「Video Charger 98」の代わりに付けることにした。
 プラグ&プレイ対応ボードなのでセッティングは問題なかったが、使ってみてビデオキャプチャの画質の悪さに驚いた。「Video Charger 98」と同じ320×240で取り込んでもドットが荒い。160×120で取り込んだ画像を引き延ばしたような感じ。しかも、色がにじんでいる。
 テレビ機能の方はまあまあの画質だった。でも、フルスクリーンにして見ることはほとんどないな。(普通のテレビを見ればいい。)通信中にテレビウィンドウを表示させて、ダウンロード待ちの時に番組を見るぐらいには使える。文字放送は天気予報とかニュースを見るのに使えるな。
 でも、結果的には買わない方が良かったかなと思った。

美しいグラフィック!
 PC-9821Xa10/C4には「Trident TGUI9680XGi」というウィンドウアクセラレータがオンボードで実装されている。使っていて遅いというほどではないのだが、いろいろな人の情報によると遅くて汚いという評価になっている。
 「MGA Millennium」が当時最高速と言われていた。(現在でも2Dアクセラレーションに関しては最新チップに引けを取らない。)NEC純正のPC-9821X-B03「ウィンドウアクセラレータボードX2」にはそのMillenniumが搭載されているということなので、取り付けることにした。

 買ってきてみると、SCSIの時のように箱だけNECで中身はOEM品だった。AT互換機用に発売されているMillenniumとほぼ同じものなのだ。取り付けはPCIバススロットに差し込むだけ。さすがプラグ&プレイなだけあって、Windows95を立ち上げたら自動認識。しかし問題が発生した。IRQが競合するのだ。もうIRQの空きがない状態だったのだが、新しく追加したウィンドウアクセラレータボードがIRQを要求してきた。本体内蔵のウィンドウアクセラレータはIRQを使わなかったのに。仕方がないのでシリアルポート#2(COM2)を使わない設定にしてIRQを確保した。
 Millenniumの画像は凄い!今までのが嘘のようにくっきりとした画像。(はっきり言って今までのはかなりぼやけていた。)描画速度も上がり快適に。付けて良かったと思った。

 なお、シリアルポート#2に接続していたペンタブレットは切替機で切り替える形でシリアルポート#1に接続した。しかし、プラグ&プレイのせいでWindows95起動時にペンタブレットがつながっていないと使えないのであった。普段は切替機がモデムになっているので、ペンタブレットを使うときはいちいち再立ち上げしなければならない。(さらに使用頻度が減った。)

話題のデジタルカメラ
 ビデオキャプチャボードにビデオカメラを接続し、スキャナ代わりに静止画を取り込むということを以前から行っていたが、デジタルカメラを使えばもっと手軽に高画質に取り込むことが出来る。この頃はだいぶ値段も下がってきたし、小型化してきたので手軽に扱えるようになってきた。
 まだ、種類もそんなになく、目立っていたのはCASIOのQVシリーズだった。QV-10とQV-30があり、QV-30のほうはちょっとだがズームもできる。ビデオカメラと比べたら大きさが凄く小さい。旅行などに行ったときに撮影するのにも便利なので、QV-30を買うことにした。

 使い勝手はなかなか良い。シャッターを押してから次が撮影可能になるまでちょっと待たされるので、素早い動きのものはタイミングを逃すと取り直しできないが。驚いたのは暗くても結構写るということ。フラッシュがなくても不便を感じなかった。
 撮影した写真はカメラ内のフラッシュメモリに記録される。パソコンに転送するには専用ケーブルでシリアル接続する。たくさん撮影すると転送に結構時間がかかるな。また、cam形式という独自のファイルフォーマットなので、転送後bmpやjpegに変換する必要がある。
 使用上の問題点は電池の消耗が激しいことだな。家で使うときはACアダプタで使用できるが、外で使うときは単3乾電池4本が必要になる。連続使用2時間ぐらいしか持たない。

インターネットの世界へ
 NIFTY-SERVEに加入している友人がインターネットプロバイダに加入した。わざわざ加入しても意味がないと最初は思っていたが、いろいろメリットがありそうだ。NIFTY-SERVEではあらかじめテキストファイルで書いておいたメールをアップロード、到着したメールをテキストファイルにダウンロードという形で送受信する。(NIFTY Managerは別。)電子メールソフトが使えないので不便だった。また、インターネットから受信したメールの場合は送信者名が表示されないのでダウンロードするまで誰から来たメールかわからなかった。
 メールが便利になるほかにも、自分のホームページが作れるというメリットがある。この頃は個人でホームページが作れるとは思っていなかったのだ。個人でも作れるのなら作ってみようということでプロバイダに加入することにした。
 選んだプロバイダはBIGLOBE。なぜここを選んだかというと自宅の市内にアクセスポイントがあり、値段もそんなに高くなく、ホームページが作れるということ。そして、BIGLOBEとしてサービスを開始したばかり(元々はmeshnetとPC-VAN)なので電車の車内広告で目立っていたからだ。

 さっそくホームページ「アルフの部屋」を開設。最初は買ったばかりのデジタルカメラで撮影した常磐線電車の写真2枚だけでスタート。そして、現在も「鉄道趣味の部屋」の特集にある「常磐線を走る車両」へ発展した。
 次に、「常磐線を走る車両」を「写真室」にして、他に「音楽室」、「図書室」、「コンピュータ室」を作った。しばらくはこのままだったが、写真以外の鉄道情報も扱うため、「写真室」を「鉄道趣味の部屋」に変更。開設後2ヶ月ぐらいでだいたい現在の形になった。
 なお、「職員室」、「通信室」は1997年に入ってから作った。

 インターネットに加入してしばらくしてから、通信速度に不満が出たので28800bpsモデムに買い換えた。

満足、イメージスキャナ
 デジタルカメラによって3D世界を取り込むのは簡単になった。次は2D世界を取り込めるカラーイメージスキャナを買うことにした。値段もだいぶ安くなり個人でも余裕で買えるようになった。また、専用インターフェイスではなくSCSI接続が出来るようになっているので拡張スロットの空きを心配する必要もない。
 買う条件は5万円以下でA4サイズ取り込み可能なもの。そしてなるべく小さい機種。置く場所の関係もあり、パソコン本体の上に置けるぐらいのものがよい。条件を満たしたのはSHARPとCanonのものがあった。Canonのプリンタを持っていたのでスキャナもCanonにした。
 スキャナとプリンタを同じメーカにするというのは必須ではないが、同じ方が都合がいいこともある。コピー機として使える機能とか。スキャンしてそのままプリンタで印刷。実際にはやったことないが。(たいてい画面上で編集するから。)

 買ったのはCanoScan 300。パーソナルユースで使うのなら十分な画質だ。取り込みも速い。最初は、あまり使わないだろうと思っていたが、意外と使うことが多い。

プロじゃないけどProサウンド
 SC-88の上位機種であるSC-88Proが登場した。音色数がまたぐんと増えている。さらにいろいろなエフェクト機能が付いた。
 無理に買い換える必要はないんだけど、SC-88の調子がちょっと悪いし。(まれに怪音がなる。ピッとかブッとか。)SC-88を下取りに出せばちょっとの出費で買い換えることが出来るし。
 基本がSC-88だから「凄すぎる!」という感動はなかったが、さらに音が良くなっている。多すぎて選ぶのが大変なぐらい楽器の種類もある。

 SC-88Proを買ったついでにシーケンサソフトも「Cakewalk Home Studio 5.0」というのを買った。使いやすいという話だったので買ってみた。今まで使っていた「Musicator for S-MPU」より使いやすい。さらに日本語版だし。性能の割には値段も安い。

もっともっとハードディスク!
 アプリケーションやデータファイルの大容量化はさらに進行し、1.65GBytes(420+1000+230)では足りなくなってきた。パソコンに標準で内蔵されているハードディスクも2GBytes位が当たり前になってきているし。
 ちまちまと増設するのではなく、一気に2GBytes増設することにした。メーカはPC-9801FA2の内蔵ドライブ以来買ってきたICMが良いのだが、倒産してしまったそうで買えない・・・。そうすると、ハードディスク(専門)のメーカというのがあまりないことに気づく。
 結局、I-O DATAのものを買った。そして、230MBytesのドライブには引退してもらうことにした。(アクセス速度が遅いので。買ったときはかなり速い方だったけど。)これで、冷却ファン付きのハードディスクドライブがなくなるので静かになると思った。しかし、新しく買ったドライブはシーク音がうるさい。ガリガリガリと響くような音。モータの回転音も結構するし。

書き込みできるCD-R
 自分で作った曲(音楽室で公開中)をCDにして友達に配布できたらいいなと思ったことからCD-Rドライブを買うことにした。以前は数十万したCD-Rドライブが10万円未満で買えるようになったきたので。
 買ってみて驚いたのが、今まで扱ってきたディスクドライブとは比べものにもならないぐらいデリケートなこと。まず、一度書いたら消せないというCDの特性により失敗は許されないこと。失敗したらそのディスクはゴミになるだけだ。しかも、書き込みは待ってくれないということを初めて知った。他のディスクはデータ転送に時間がかかってもドライブがデータが来るまで待ってくれる。しかし、CD-Rはデータが途切れてはいけないのだ。途切れたら待ってくれるのではなくエラーとなり、失敗ディスクが誕生する。
 マニュアルには常駐ソフトなどを全て終了するようにと書かれていた。終了させて書き込みを行っても5分ぐらいの所でエラーが発生したりする。本番前の書き込みテストをクリアしているにもかかわらず。これにより、5枚ぐらいのCD-Rが無駄になった。SCSIの接続する順番が関係しているのか?順番を変えてつないだり、IDを変えたりしてみた。しかし、改善しなかった。
 そして、使いものにならないと判断してしばらく使わないでいたのだが・・・原因が判明した。スクリーンセーバのせいだったのだ。スクリーンセーバが起動するだけで、データ転送が間に合わなくなり失敗していたことがわかった。CD-Rは凄くデリケートだ。

 この時点でのPC-9801FA2スペック
 この時点でのPC-9821Xa10/C4スペック



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