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多機能サウンドブラスター
 今まで、サウンド関係はS-MPU/PC(MIDIインターフェイス)とMATE-X PCM(内蔵PCM音源)の2つのIRQを使用していた。シリアルポート#2を解放してなんとかIRQを確保しているわけだが、サウンドブラスターを使えば1つにまとめることができる。さらに、サウンドブラスターを付ければジョイスティックも付けられる。そして、サウンド関係の高度な編集ソフトも付いてくる。(これが一番ほしかったりする。)
 そこで、サウンドブラスター32AWEを付けることにした。S-MPU/PCを抜く。SC-88Proはサウンドブラスターに接続する。マイクロソフトのゲームパッドもつないだ。内蔵CD-ROMドライブのオーディオ出力もサウンドブラスターに接続する。(内蔵PCM音源を解放してもCDオーディオが出力される。)

 サウンドブラスターにはFM音源とGM規格の音源チップも載っている。自作MIDIデータを公開する前にこれらの音源でも演奏してみて確認することができる。(外部MIDI音源を持っていない人も多いので。)
 とにかく多機能なのだが、いいことばかりではなかった。まず、CDオーディオ出力。CD-ROMドライブからサウンドブラスターに直結されたのでWindowsが起動してサウンドブラスターが動作している状態にならないとCDオーディオが出力されないのだ。そのため、PC-FXGAでPC-FXソフトをプレイするときにCDオーディオが鳴らなくなってしまった。仕方がないので、ドライブフロントのヘッドホン端子からPC-FXGAのライン入力に接続するようにした。(見栄えが悪いけど。)
 さらに、驚いたのがサウンドブラスターのオーディオ回路の品質。業界標準を名乗るサウンドボードなのにこんなに音質が悪いのか。パソコンの内蔵オーディオ回路は劣化することはなかったが、(耳で感じられる範囲では。)サウンドブラスターだと明らかに音質が悪くなる。せっかく16bit 44.1KHzというCDクオリティでPCM録音しても音質が悪い。
 そして、ライン入力からライン出力にスルーさせるだけでも音質が劣化する。最初はSC-88Proのオーディオ出力をサウンドブラスターに入力して、サウンドブラスターからオーディオ機器に接続していたが、せっかくのSC-88Proサウンドが汚い音になるので、サウンドブラスターのオーディオ出力をSC-88Proに入力して、SC-88Proからオーディオ機器に接続するようにした。

 SC-88ProはS-MPU接続じゃなくなったので32ch演奏ができなくなった。(サウンドブラスターのMIDIインターフェイスは16ch)だから、32ch演奏するときはシリアルポート接続で行うことにした。(ほとんどしないけど。)

フルカラー環境だ
 ウィンドウアクセラレータをPC-9821X-B03「ウィンドウアクセラレータボードX2」(Millennium搭載)に交換したが、Millenniumはフルカラー環境でもっとも性能を発揮するらしい。解像度を下げればフルカラーになるが、1024×768がいいのでビデオRAMを2MBytes増設した。これで、1024×768でフルカラー環境。
 さすがに、高速なMillenniumだけあって、フルカラー環境にしても速度低下が起こらなかった。(あんまり速くもならなかったが。)

便利インテリマウス
 シリアルポート#2も使えるようになったので、マイクロソフトから新発売のインテリマウスを接続した。形は従来のマイクロソフトマウスと同じだが、ホイールボタンが追加された。ホイールを回転させるだけでスクロールができたり、ホイールをクリックするだけでダブルクリックをしたことになるとかできるので便利だ。
 ただ、従来のマイクロソフトマウスはPC-9801用とAT互換機用が別々になっていて、PC-9801用はバスマウスだったのに、インテリマウスは両用になっていてシリアルポート接続になってしまった。しかも、シリアルポート接続だとマウスカーソルの動きがカクカクしている。これはAT互換機でもなる。AT互換機はPS/2マウスポートに接続すればカクカクしないらしいが。まあ、これは慣れるしかないな。
 セットアップが意外に大変だった。なぜかというとPC-9801ではバスマウスが標準マウスなのでWindows95が勝手に認識してしまう。インテリマウスをセットアップしてもマウスの取り合いが始まるのだ。インテリマウスのドライバを一旦消したあともう一度入れるとかやらないと使えない。(本当はもっと大変。)インテリマウスが使えるようになっても、バスマウスが使えるままなので2つ同時に使用可能だ。
 2つのマウスを同時に動かすとマウスカーソルの取り合いになる。

小さくて高画質ピコナ
 友人がNECのデジタルカメラ「ピコナ」を買った。これは当時、液晶モニタ付きのデジタルカメラでは世界最小だった。自分の持っていたカシオのQV-30と比べるとかなり小さくポケットに入ってしまう。さらに、解像度が640×480で画質もいいし、jpeg形式で保存されるのでそのままの形で利用できる。また、記録用のフラッシュメモリがコンパクトフラッシュカードなので、差し替えれば容量が無限大というところもいい。
 あまりにも魅力があったので買ってしまった。ボタンが小さいので最初は操作しづらかったが、慣れたら結構良い。高画質のモードで撮影するとメモリへの書き込み待ちが結構あるが、マルチタスクで次の撮影ができるのも良い。(それでも撮影可能までのブランクがあるが。)
 QV-30では、明るくても暗くても結構平均的に撮影できたが、「ピコナ」はどうも明暗に弱いようだ。明るすぎると特に逆光で撮影していなくても逆光撮影のような感じになってしまう。暗くなってくると、かなりシャッタ速度が落ちて露光時間が長くなる。(動きの速いものを撮影するとぶれる。)ちょっと暗めに撮影しておけばグラフィック編集ソフトで明るさ調整ができるので、明るすぎないようにすることを注意すればだいたいうまく撮れる。

 さらに便利にするために周辺機器を追加。暗いところでもきれいに撮れるように、専用フラッシュユニット。外で撮影するときに電池代を節約するために専用バッテリーチャージャ。旅行の時も安心なように追加のバッテリとコンパクトフラッシュカード(10MBytes)。
 標準セットではパソコンとシリアル接続を行うが、これだとかなり時間がかかる。そこで、コンパクトフラッシュカードを直接パソコンで使えるようにするためにPCカードスロットを増設した。もちろん、コンパクトフラッシュカードをPCカードサイズにするアダプタも買った。
 PCカードスロットを付けるために実用価値の少なかった「多機能ビデオボード」を抜いた。しかし、それだけでは済まなかった。コンパクトフラッシュカードを入れるとディスクドライブのように使えるのだが、そのドライブがさらにIRQを要求するのだ。また、IRQが足りなくなってしまった。仕方がないのでシリアルポート#2を再び使用停止にして、せっかくの「インテリマウス」を封印することになった。

PC-9801RX21の最後
 実家にPC-9801RX21のセットを置いていたが、実家に引っ越すことになりPC-9821Xa10/C4、PC-9801FA2と共に3台のPC-9801シリーズが集結した。しかし、こんなにあってもじゃまなだけである。実家にはX1turboIIもあったが、これは今時見かけることのない貴重品(?)だし、これがなくなるとX1turbo用のソフトが使えなくなってしまう。(通常使うわけではないが。)
 PC-9801用の古いゲームソフトなどはほとんどがPC-9801FA2で動作可能なので(一部動作しないものもあるが。)、PC-9801RX21を廃棄処分することにした。ディスプレイはPC-9801FA2用に転用した。

停電でも大丈夫
 群馬の夏の名物と言えばカミナリである。落雷により停電することもある。瞬断する事もある。停電や瞬断はパソコンにとって一番怖いものだ。ハードディスク書き込み中に停電したりしたらデータが壊れる可能性が高い。
 そこで、停電しても大丈夫なように無停電電源装置(UPS)を買った(オムロン BX500II)。停電になってもバッテリーバックアップで10分程度パソコンが使える。その間に終了させてしまえばいいのだ。瞬断にも効力を発揮する。
 まだ、UPSが働いたことはないが・・・いざというときの保険みたいなものだな。

高速通信ISDN
 高速なインターネット通信をするためにISDNを導入することにした。電話線はそのまま使えるので、すでに電話回線を持っている人ならかなり気軽に導入できるようになった。
 ISDN回線を使うためにはDSUとTAが必要になるが、最近はDSU内蔵のTAが多い。そして、TAを買うならこれと決めていたものがある。NECのAtermIT65Proだ。TAではNEC製品の普及台数が多くて安心できるというほかに、便利な機能がある。BIGLOBE加入者ならメールの着信通知機能が使えるのだ。メールが届くとTAのMSGランプが点滅して知らせてくれる。自分からメールサーバにアクセスして着信チェックをする必要がない。MSGランプが点滅したらメールサーバにアクセスすればいいのだ。無駄な接続がなくなるし、限りなくリアルタイムにメールの着信がわかるので便利だ。
 通信速度が速くなっただけでなく、接続までの時間も短縮された。デジタルだから「ピポパポ」というダイヤル音を出す必要がなく、すぐつながる。

 ISDNにしてわかったこと。普通の電話機で電話するとき電話番号をダイヤル後、「#」を押さなくてはならないこと。グレーのISDN公衆電話は最後に「スタート」を押すがそれの代わりだ。

パソコンをとにかく速くしたい
 MMX Pentium 200MHzが当たり前の時代だが、Pentium 100MHzでもそれほど不満はなかった。ウィンドウアクセラレータを高速なMillenniumにしているし、メモリも48MBytes搭載しているからゲームソフトもビジネスソフトも不満のない程度に動いている。(「Word」はちょっと重いけど。)
 しかし、「アマランス」というゲームをやって、凄い遅いパソコンであることを実感してしまったのだ。ポリゴン使用の画面なのだが、Millenniumは2Dでは最速でも3Dに関してはほとんどだめ。Direct 3Dドライバによってゲームは動作するが、アクセラレーションが効かないので凄く重い。また、BGMがwavファイルをDirect Soundで読み込みながら再生する方式なので、シーンが変わるときとかデータアクセスすると音が途切れたりする。さらに、マップを移動して別のセクションに移動すると今までいた部分のメモリを解放しないで次のデータを読み込むのか、どんどんスワップしていく。(一度確保したメモリはゲームを終了させない限り解放しないという感じ。)Windowsシステムの入っている内蔵IDEハードディスクは420MBytesと今時のパソコンから比べると小さいので、すぐスワップ領域が足りなくなってまともに動かなくなる。

 パソコンを速くして快適にしたいと強く思ったのでパワーアップすることにした。しかし、Windows98が出たら新しいパソコンを買うつもりなので、そんなにお金をかけたくない。まず、手っ取り早くCPUを高速化するにはインテルのオーバードライブプロセッサをつければよい。PC-9821Xa10/C4で使用できるのは100MHzを166MHzにするやつ。しかも、Nタイプという特殊なバージョンでなければならない。それが、どこにも売っていないのだ。すでに製造停止になっているため在庫がなければ手に入らない。ODPはあきらめるしかない。
 次はCD-ROMドライブだ。標準内蔵のドライブは4倍速。今時16倍速以上が当たり前。ゲームソフトはCD-ROMなのでドライブの高速化がゲームの快適度アップに役立つだろう。24倍速の内蔵ドライブを買った。4倍速ドライブを外して24倍速ドライブを入れるだけなので問題なく高速化。これによってBGMが途切れたりすることはなくなった。
 CD-ROMドライブはWindowsだけでなくPC-FXGAでPC-FXソフトをプレイするのにも必要だが、こちらも問題なく使えた。同じドライバ(MS-DOS用)が使えるのは意外だった。PC-FXソフトも多少読み込み時間が短縮された。(元々2倍速ドライブ用に作られたソフトだから劇的に速くはならないが。)

 そして、ここからは今ある資源でお金をかけずに高速化する方法。
 PC-9801シリーズのIDEインターフェイスというのはかなり遅いらしい。(AT互換機は昔から比べると速くなっているが、PC-9801は昔のまま。)今までは内蔵IDEハードディスク(420MBytes)をWindowsシステム。外部SCSIハードディスク2台をアプリケーションやデータで使用していた。
 今度は外部SCSIハードディスク(1GBytes)にWindowsシステムを入れ、外部SCSIハードディスク(2GBytes)にアプリケーションやデータを入れる。内蔵IDEはほとんど使わない。全部フォーマットしてインストールし直し(システム、アプリケーション)なので、丸1日かかる作業だった。
 効果は・・・なんと!Windowsの起動時間が約半分!素早い!アプリケーションの立ち上がりも速くなった。たくさんアプリケーションを立ち上げたときのスワップも速くて気にならない。しかも、Windowsシステム領域が420MBytesから1GBytesに増えたためスワップが足りなくなることもなくなった。IDEをSCSIに変えるだけでディスクアクセス関係が倍速状態!

 肝心のゲームはやはり「ポリゴン」がネックで快適にはならなかったが、その他全般が格段に快適になった。

Windows98を先取り!Internet Explorer 4.0
 Internet Explorer 4.0の正式版が発表された。今度は単なるWWWブラウザではなく、Windowsデスクトップ(GUI部分)のバージョンアップも行われる。これでWindows98(予定)と同じような感じになるのだ。(見かけだけは)
 さっそくインストールしてみる。機能が増えた分処理が重くなることが考えられたが、ほとんど変わらない感じがする。
 変わった部分は、マイコンピュータとインターネットが統合化されているということだが、ダイアルアップ接続では今までの違いがほとんどない。従来ローカルファイルだけしか見ることができなかったウィンドウでインターネットも見られるようになっただけだ。ローカルファイルもwebページとして操作できるようにする機能があるが、これは従来通りの方がやりやすい。(慣れてしまったから。)
 細かいところでも改良されていたりする。まとめてファイルをコピーするときのどのくらい終わったか表示されるバーがちゃんと全体で表示されるようになった。(従来はファイルごとに表示だったので、結果的にどのくらいで終わるのか見当が付かない。)
 ブラウザ本体の方はページの表示イメージがNetscapeと全くと言っていいほど同じになった。従来は同じホームページでもInternet ExplorerとNetscapeでは違って見えたのだが。ホームページを作る側としては統一してくれるとありがたい。

再びビデオキャプチャ
 「多機能ビデオボード」を抜いて以来、PC-9821Xa10/C4にはビデオキャプチャ機能がなかった。PC-9801FA2の方には昔使っていた「Video Charger 98」が入っているが、ハードディスク容量の関係で使えない。
 動画を取り込む必要はほとんどないので、きれいな静止画が取り込めればいい。パソコンショップでその目的にぴったりなものを発見した。「V-Port」というものでプリンタ(パラレル)ポートに接続するタイプ。これなら、スロットもIRQも必要ない。プリンタと同時に接続することはできないが、同時に使うようなこともないから接続をその都度変えればいい。それから、メーカがカノープスなので画質は期待できる。
 取り込んでみると・・・やはりバス直結ではないので転送に時間がかかる。これは仕方がないが、プレビューを見ながら取り込みボタンを押してもタイミングがずれる。早めに押さないと目的の部分が取り込めない。これはちょっと改良してほしい部分だ。しかし、画質はきれいだ。
 逆に、静止画をビデオ出力することもできる。デジタルカメラで撮った写真をビデオに録画しようとしたのだが、取り込みと同じように転送に時間がかかる。しかも、転送中はブルーの画面になってしまうので、ビデオを動かしたまま次々と写真を録画するというわけには行かない。ビデオに一時停止をかけながらしなければならない。転送中は前の画像を表示したままにしてくれると良かった。
 値段のわりには高性能なのでまずまずだな。

復活インテリマウス
 PCIバス接続機器はSCSIインターフェイスとウィンドウアクセラレータボードがあったが、それぞれ別のIRQを使用していた。本来PCIの規格では同じIRQをダブらせることが可能なはずだ。IRQをダブらせると多少処理が遅くなるらしいが、少ない空きIRQをやりくりするのには有効だ。
 Windows95 OSR2ではPCIステアリングホルダーというのがあってIRQをダブらせているが、初期バージョンのWindows95にはない。試しに、デバイスマネージャでSCSIインターフェイスとウィンドウアクセラレータのIRQを同じに設定してリスタートしてみた。すると、Windows95がSafeモードで立ち上がった。リソースの競合で正常に動作していないとのこと。
 PCIの規格が対応していてもOSが対応していなかったらだめなのかとあきらめていたが、パソコン雑誌を見ていたら解決方法がわかった。PC-9821Xa10/C4には「PCIセットアップユーティリティ」というフロッピーディスクが添付されていたのだが、今まで何のために使うものかわからなかった。それを使うとPCIバススロットごとにIRQを自動で割り当てるか固定の値を設定するかをユーザが決定できるのだ。
 PCIバススロット#1と#2は両方とも自動になっていたが、それを同じ値で固定する。そして、Windows95を立ち上げると問題なく起動した。デバイスマネージャで確認すると確かに同じIRQを使用している。空きIRQが1つできた。OSレベルではなくハードウェアレベルでIRQを設定しなければならなかったのだ。
 処理速度については、ベンチマークを取るとSCSIハードディスクのアクセスと画面描画が遅くなっていたが、体感速度は変わらない。

 IRQが1つ空いたので、再びシリアルポート#2を復活させた。そして、封印してあったインテリマウスを接続する。

2GBytesハードディスクが〜!
 外部2GBytesハードディスクに対してデータの書き込みを行っていたとき、突然「カラカラカラカラ・・・」という怪音が鳴り出した!そして、アクセスできないというエラーメッセージが出た。しかも、Windows 95が固まった状態になり何もできない。それで、ハードディスクのアクセスランプは点灯したままで音も鳴り続けている。
 書き込んでいたデータはあきらめてリセットする事にした。最悪、同じパーティションの他のファイルにも被害が出るだろうなと思った。リセットしてもアクセスランプは点灯したまま。しかも、Windows 95が立ち上がる気配はない。仕方がないので一旦電源を切ることにした。
 電源を入れてパソコンが起動するとSCSIチェックの時にやはり2GBytesハードディスクのアクセスランプが付きっぱなしになった。Windows 95は立ち上がらない。これでは、壊れたファイル(パーティション)の修復すらできない。何回もリセットしたがだめ。
 障害が発生したドライブの電源だけ切ってリセットするとWindows 95が立ち上がった。でも、肝心のドライブは電源が切ってあるのでアクセスできない。すなわち、壊れたファイルの修復どころか、他のパーティションの壊れていないファイルを退避することすらできないのだ。フロッピーディスクでMS-DOSを立ち上げてみようと思ったが、障害ハードディスクの電源が入っていると、SCSIチェックで固まってしまうため、だめだった。
 「カラカラカラカラ・・・」という怪音からすると、ヘッドクラッシュした可能性が高い。ハード的に壊れてしまった以上、データの修復や退避は不可能になった。フロッピーディスクやMOなどのリムーバブルメディアならハードが壊れても修理に出せば済むが、ハードディスクの場合修理は不可能だ。修理に出しても中のドライブが新品に交換されて返ってくるだけだろう。当然データは残っていない。それに、一度壊れたハードディスクは修理に出しても使う気がしない。(何となく不安。)

 2GBytesハードディスクとそのデータはあきらめて新しいハードディスクを急遽買うことにした。幸い重要なデータは2日前にMOへバックアップを取っていたので最悪の事態は防げたが、かなりのデータが消失した。アプリケーションはインストールし直せばいい。
 ちょっとぐらい高くても信頼性を重要視してハードディスクを選ぶことにした。ハードディスクの場合、外側のメーカーはどうでも良くて重要なのは中のドライブのメーカーだ。しかし、そのドライブメーカーが公開されていることはほとんどない。Windows 95のデバイスマネージャで確認して初めてメーカーがわかるのだ。しかし、I-O DATAの高信頼性ドライブというのにはIBMのMRヘッド採用ドライブが使われているとカタログに明記されている。MRヘッドというのはよくわからないが従来のものより信頼性がよいのだろう。あと、IBMのドライブは静かで信頼性が高いという評判なので、これを買うことにする。
 2GBytesのものを買おうと思ったが、いろいろな店を回っても在庫が切れていた。(SCSIインターフェイスセットモデルはあったが。)仕方がないので4.3GBytesのを買った。ハードディスクは変にケチらない方がよいと今回実感したので高くても買う。
 4.3GBytesと大容量なのでこれ1台で十分足りる。そこで、今まで使っていた1GBytesハードディスクはバックアップ用にした。重要級データはMOにバックアップするが、それ以外のデータはハードディスクにバックアップするようにした。ハード的に違うドライブならバックアップ用に適している。

 買って1年のハードディスクがクラッシュしてしまった。逆に数年使っているハードディスクが何の問題もなく使えている。これは運だ。運が悪く調子の悪いドライブに当たってしまったのだろう。
 ハードディスクのバックアップは重要だ!

 この時点でのX1turboIIスペック
 この時点でのPC-9801FA2スペック
 この時点でのPC-9821Xa10/C4スペック



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