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ついにWindows 98 Preview Programを入手
 いよいよ今年はWindows 95の次期バージョンWindows 98が発売される。それに先立ちPreview Program (Beta 3)が一般向けに配布された。さっそく申し込んでPC-9821Xa10/C4にセットアップすることにした。
 Xa10はCPUがPentium 100MHzであり、すでに一昔前のマシンというレベルになってしまっている。最初はWindows 98を入れても重すぎて使い物にならないのではないか?という不安があった。486マシンではWindows 3.1がサクサク動いていたが、Windows 95はかなり重くなってしまった。それを考えるとWindows 98はMMX Pentium位付いていないとだめかなと思っていたのだ。

 Windows 98 Beta 3をセットアップしてみると、Windows 95+IE4.0との違いがほとんどない。見かけもたいして変わらないが速度的な差もないのだ。遅くなったわけでも速くなったわけでもない。でも、細かいところで改良されてWindows 95より良くなっている。これなら、安心して製品版も導入することが出来るだろう。こういう目安が付いただけでもPreview Programに申し込んだかいがあったな。
 しかし、Beta版ということもあって、問題も出た。サウンドブラスターが使えないのだ。サウンドブラスターがCバススロットに入っているとWindows 98のセットアップで失敗してしまう。とりあえずサウンドブラスターを使わないことにした。
 PCM音源は再び内蔵音源に切り替え、MIDI音源はシリアルポート接続、ゲームパッドはほとんど使わなくなっていたのでしまっておくことにする。元々、新しいパソコンを買ったらLANを構築するためにサウンドブラスターを抜いてLANボードを入れる予定だったのでそれが早まったと思えばいい。

 この時点でのPC-9821Xa10/C4スペック

5台目のPentium IIパソコンを買う
 今まで、Pentium 100MHzで何とか使ってきたが、ビジネスアプリケーションはともかく、ゲームなどのエンターテイメントソフトはかなり重かった。そろそろWindows 98も発売されるし、新しいパソコンを買うことにした。
 次に買うパソコンの条件はPentium IIの350MHzか400MHzを搭載したモデルということは決まっていた。しかし、買う直前まで具体的な機種は決定していなかった。目を付けていたのはNECのVALUESTAR NXだったが、400MHzモデルには強制的に液晶ディスプレイがセットされているのでかなり高い。最近のセットモデルは変な組み合わせで自由に選べないのが欠点だ。ディスプレイなしモデルだと350MHzモデルにするしかないのだ。Mate NXならディスプレイのありなしとかも自由なのでまだ400MHzモデルが買いやすいが、ちょっと高い。
 350も400もどうせそんなに変わらないだろうと思って、一時は350MHzのVALUESTAR NXを買うことに決めかかっていたが、会社で使っているゲートウェイのパソコンも値段は魅力的だった。同じ予算で400MHzモデルが買える。そんなときパッカードベルNECのAvanza NXの新モデルが発表された。NECのMate NXと同じものだがゲートウェイなどと同じようにホームページから発注できるし(オプション選択可)値段もMate NXより安い。(ブランドの違い?)
 早速、パッカードベルNECのホームページからAvanza NXタワー型Pentium II 400MHzモデルを発注した。1週間ほどで家に届いて早速セットアップ。そこでスペック表と実際の違いが発覚。付いていると書いてなかったXG音源と内蔵モノラルスピーカが付いている!ちょっと得した気分?(Mate NXには付いていないものだから、ここだけAvanza NXのオリジナルか?VALUESTAR NXにちょっと近い。)

2台のパソコンでLANを構築
 新しくAvanza NXを買ったが、とりあえずSCSIインターフェイスがないのでバックアップ用の外部ハードディスク、MOドライブ、CD-Rドライブ、イメージスキャナが接続できない。また、PCカードスロットも付いていない。それらの機器を共有するためにLANで接続することにした。
 Windows 95になってLANがかなり手軽に構築できるようになった。Avanza NXのPCIバススロットとPC-9821Xa10のCバススロットにそれぞれLANカードを挿入し、10BASE-Tのハブを経由して接続するだけ。LANカードはプラグ&プレイで勝手に認識してくれるし、Windowsマシン同士で通信するためのネットワークプロトコルも勝手に入るので簡単に使えるようになった。
 これで、Avanza NXには付いていないMOドライブなどがあたかも付いているかのように使えてしまう。便利だ。

Windows 98インストール
 いよいよWindows 98が発売され、さっそくAvanza NXにインストールした。特に問題もなくインストールが完了。
 ベンチマークを調べてみたがWindows 95の時とほとんど変わらない。速くもなく遅くもないという感じだ。起動時間も変わらない。しかし、サスペンドするのが異様に速くなった。95ではスリープボタンを押してからサスペンドするまで10秒ぐらいかかっていたが、98では2秒ぐらいでサスペンドする。サスペンド状態からの復帰は同じぐらい。
 それから、95ではサスペンドしたときにネットワークボードの電源が切れなかったが、(ハブのランプが点灯したまま。)98ではちゃんと電源が切れるようだ。(ハブのランプ消灯。)省電力機能がいよいよ本領発揮というところだな。

TAのUSB接続は変!
 TAとMIDI音源の両方ともシリアルポート接続なので同時に使用することができなかった。TAはUSB接続にも対応しているのでシリアルポートをMIDI音源専用にすれば同時に使用できると思った。
 ところが、TAのUSB接続は無理矢理USBにしているという感じなのだ。USBポートにTAを接続するとちゃんと認識するが、それだけでは使えない。なぜならWindowsがダイアルアップ接続はCOMポート(シリアルポート)を使うことを前提にしているからだ。そこで、USBに接続されたTAを使うためのCOMポートドライバを入れなければならない。そして、それを入れると新しいCOMポートが出現し、通常のTAやモデムと同じように使えるようになる。つまり、USBポートをCOMポートにリダイレクト(?)しているような感じだ。(アプリケーションからはあたかもCOMポートにアクセスしているように見える。)
 そんな特殊な接続のため、新しく出現したCOMポートのためにIRQが使用されるし、自由にUSBポートの抜き差しもできない。これじゃ、もう一つシリアルポートを使用しているのと同じだ。しかも、動作がちょっと安定していない感じ。
 というわけで、従来通りの設定に戻した。将来的にはUSB接続のMIDIインターフェイスを買って、MIDI音源をUSBにした方がいいな。

PC/AT互換機のハードディスク認識って・・・
 Avanza NXを買ってから今までデータのバックアップはLAN経由でPC-9821Xa10のMOドライブに対して行ってきたが、結構こまめにバックアップするのには面倒になってきた。バックアップのためだけに立ち上げる必要があるからだ。
 いずれは付ける予定だったSCSIインターフェイスを早めに購入することにした。買ったのはNEC純正のUltra SCSIインターフェイス。NEC純正とは言っても、ものはAdaptecのAHA-2930Cというやつだ。(でも、Adaptecのカタログにはこんなやつ出てないんだよな。NECへのOEM専用か?ほぼ同等のAHA-2940AUより安い。)

 SCSIインターフェイスのセットアップはすんなり終わった。あとはXaにつながっている1GBytesハードディスクとMOドライブとCD-Rドライブを接続するだけだ。SCSI機器なのだから当然問題なく接続できると思ったら・・・ハードディスクの領域を確保するためにfdiskを起動すると「ハードディスクがない」と言われてしまうのだ!(少なくともIDEハードディスクがあるのに。)原因はMOドライブだった。MOドライブがつながっているとfdiskがハードディスクを認識できなくなるようだ。128MBytes専用の古いモデルだからな。しかも、PC-9801専用だったような気もする。
 仕方がないのでMOは従来通りXaにつなぐしかない。特にバックアップ頻度が高いものはハードディスクに行い、それ以外は従来通りLAN経由でMOへという方針に変更する。

 fdiskも終わりWindows 98でフォーマットしようとすると・・・増設したドライブが元々のCドライブとDドライブの間に割り込んでいるじゃないか!!つまり、
    Cドライブ(内蔵IDE基本領域)システム用
    Dドライブ(内蔵IDE拡張領域)アプリケーション用
    Eドライブ(内蔵IDE拡張領域)データ用
だったのが、
    Cドライブ(内蔵IDE基本領域)システム用
    Dドライブ(SCSI基本領域)データバックアップ用
    Eドライブ(内蔵IDE拡張領域)アプリケーション用
    Fドライブ(内蔵IDE拡張領域)データ用
となっている!PC-9801シリーズなら増設したドライブはハードディスク最終ドライブの後ろに付くはずなのに・・・PC/AT互換機は基本領域と拡張領域がある場合、別のドライブの基本領域が間に割り込むという変な仕様。そもそも基本領域とか拡張領域という変なものが存在している時点でスマートじゃない。この辺はPC-9801の方が優れているな。
 元々のDドライブにはアプリケーションが入っていたので間に割り込まれるとEドライブになってしまい使えなくなってしまう。すべてを再インストールするのも嫌なので1GBytesハードディスクの代わりにXaの4.3GBytesハードディスクを付けることにする。そして、こちらも基本領域と拡張領域を作りEドライブ(元Dドライブ)のアプリケーションファイルすべてをDドライブへ移動、Fドライブ(元Eドライブ)のデータファイルすべてをEドライブに移動すると、、
    Cドライブ(内蔵IDE基本領域)システム用
    Dドライブ(SCSI基本領域)アプリケーション用
    Eドライブ(内蔵IDE拡張領域)データ用
    Fドライブ(内蔵IDE拡張領域)空き
    Gドライブ(SCSI拡張領域)データバックアップ用
となる。これで、元のままの環境でそのまま使えるし、物理的に異なるハードディスクへのバックアップも可能になった。

 設定は結構面倒だったな。ついでに1GBytesハードディスク環境になってしまったXaへのWindows 95再セットアップも面倒だった。

レジュームが出来なくなった!
 SCSIインターフェイスを買ったのにMOドライブが接続できなかったので内蔵用の640MBytes MOドライブを買った。取り付けは問題なく、MOもちゃんと使えるようになった。しかし、サスペンド状態にしたあと、レジュームさせるとWindowsエラーが出て固まってしまう。(電源を切るしかない。)
 原因はSCSIのターミネータが当然消滅する(?)からかもしれない。つまり、内蔵MOドライブは内蔵SCSI機器の終端にくるためドライブ内蔵のターミネータを有効にしてある。そして、サスペンドするとターミネータの入っているドライブの電源が切れてターミネータがない状態になってしまうからじゃないだろうか?
 SCSIインターフェイスの説明書によると、NEC純正の内蔵用SCSIケーブルにはケーブル自体にターミネータが内蔵されているようで、ドライブ内蔵のターミネータは無効にしなければならないようだ。もしかしたら、サスペンドしても大丈夫にするための仕掛けなのか?
 内蔵用SCSIターミネータというのがあったので、試しに買ってみた。ケーブルの先端にターミネータを付け、ドライブ内蔵ターミネータを無効にする。NEC純正のケーブルと同じような構成になったわけだ。しかし、予想に反して全然状況は変わらない。
 MOドライブを使っているうちに怪しい現象も起きてきた。128MBytesディスクでエラーが出やすいのだ。全く使えないディスクもある。なんかおかしいなと思い、ドライブの発売元であるメルコのホームページを見ると「箱にWindows 98対応のシールが貼ってあるものだけ対応。」という記述が・・・箱にはそんなシールが貼られていない。張られていない場合は最新のドライバをダウンロードして使わなければならなかったのだ。早速ダウンロードして入れると、サスペンドが出来るようになった。ドライバがWindows 95用だったせいでサスペンドに対応できなかったんだな。128MBytesディスクもちゃんと使えるようになったのかな。

MOドライブは故障
 新しく買ったMOドライブ。やっぱりおかしかった。ドライバをWindows 98用にしても128MBytesディスクで使えないのがある。それどころが使えない確率がどんどん高くなっていった。最終的には128MBytesディスクと230MBytesディスクのほとんどが全滅状態。
 結局、メーカに修理を出してドライブ交換ということになった。現状は問題なし。

 この時点でのPC-9801FA2スペック
 この時点でのPC-9821Xa10/C4スペック
 この時点でのAvanza NX TW 40Dスペック
 この時点でのネットワーク環境



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