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ホームサーバー更新
 便利なホームサーバーだが、いろいろ問題も発生している。熱問題は相変わらずだ。そして、ハードディスク容量が圧迫してきて増設を検討しなければならなくなってきた。さらに、ハードディスクのアクセスが遅いという問題がある。これは、Windows Home Server(WHS)の仕様なのだが、複数のドライブを1つのボリュームとして扱える機能(ドライブエクステンダー)に原因がある。ハードディスクを増設しても1つのドライブのように使えるので便利なのだが、特殊なファイルシステムになっているためアクセスが遅いという欠点がある。ファイルサーバーとして使うには致命的だ。バックアップ処理中などは、アクセスできないような状態に陥ることもある。
 そこで、ホームサーバーを去年発売されたWindows Home Server 2011(WHS2011)に更新することにした。WHS2011はドライブエクステンダーが廃止されたので、ファイルアクセスが早くなる。ただし、OSのみをアップグレードというわけにはいかないので、新しいパソコンが必要になる。ここで問題になったのが、WHS2011搭載のメーカー製パソコンが無いことだ。WHSが登場した頃はNECやEPSONなどが参入していた。しかし、次第にWHSは自作していろいろカスタマイズするという方向性になってきたようで、WHS2011では一部ショップブランドパソコンはあるものの、自作するのが基本という状態になっている。
 自作パソコンはもうやらないと決めていたのだが、WHS2011にするなら自作するしか無い。最初はショップブランドを考えたのだが、信頼できるショップか気になり、友人のアドバイスもあって自作することにした。

 旧ホームサーバー(Endeavor SV110h)ではコンパクト筐体で熱問題が発生しているので、新ホームサーバーでは省スペースデスクトップタイプにしてコンパクトながら大型化した。小電力・省スペースのため、Intel Atom D525 1.8GHzオンボードのMini-ITXマザーボードIntel BOXD525MWを採用した。旧ホームサーバーのCPUはIntel Core 2 Duo T8100 2.10GHzだったので、若干パワーダウンになるかもしれないが、ファイルサーバーメインの運用なので問題ないと判断した。
 組み立てはちょっと手間がかかった。省スペースタイプのケースなので、光学ドライブやハードディスクを入れる順序を考えないと上手く入れられないのだ。そのため、何回も外したり付けたりするハメになった。それ以外は、パーツ数も少ないので問題なく組み上がり、WHS2011のインストールもすんなり終了した。

 運用を開始したがスリープで問題が発生した。旧ホームサーバーのWHSでは熱対策のためにスリープを行っていたが、WHS2011は初期状態でスリープができない。サーバーだから常時可動が当たり前と言うことだろうか。でも、無駄に稼働しても省エネに反するのでスリープしたい。コマンドプロンプトから「powercfg -h on」を実行すると電源オプションにスリープが出現することが分かったので設定した。
 最初の1〜2日程度はアイドルになるとスリープになり、クライアントパソコンが起動するとホームサーバーが復帰するという正しい動作をしている。しかし、その後はスリープしなくなるのだ。再起動してやると最初の状態に戻る。また、まれにスリープから復帰しなくなるときがある。その場合、電源ボタンを押すと復帰するのだがフリーズ状態になる。キーボードやマウスは効かないし、リモートアクセスも不能。ネットワークからのファイルアクセスもできない。ただし、電源ボタンを押すとシャットダウンが動き出す。だが、シャットダウンが異常に遅い。5分以上はかかる感じだ。シャットダウン後電源を入れると問題なく起動する。よく分からない現象だ。原因が不明なので放置している。
 もう一つ、クライアントパソコンにコネクタソフトウェアをインストールするときに問題が発生する場合がある。全く問題なくインストールできるパソコンとインストールに失敗するパソコンがある。インストールに失敗する場合はプログレスバーが戻る!普通、インストールの進行に合わせてバーが左から右へ伸びていくが、あと少しで右に到達して完了というところでバーが左へ縮み出すのだ。そして、バーが完全に無くなると「Windows Home Server 2011 コネクタで予期しないエラーが発生しました。」というエラーが表示される。プログレスバーが縮むのは初めて見た。いろいろ調べた結果、.NET Framework 4.0 を一旦アンインストールしてみると改善することが分かった。
 WHS2011(WHSも含む)は、家庭用のお手軽サーバーOSという位置づけなのだが、ヘルプ(異常時の対応)に関しては玄人向けだ。ヘルプは英語で日本語化されていないし、エラー時に的確なアドバイスが一切無いので、インターネットなどを駆使して調べるしか無い。正常に動く分には本当にお手軽なんだけど・・・

やっぱりビデオカードを交換
 去年末ぐらいからメインパソコン(Endeavor MR6000)の画面がフリーズする現象が時々起こっている。友人からの情報ではドライバーのバージョンによって異常が起こる可能性があるらしい。確かに、ドライバーのアップデート後から異常が起こるようになった気がする。古いビデオカードだとドライバーのアップデートで逆に問題が発生することもあるようだ。
 ドライバーを古いものに戻す手もあるが、3年前にパソコンを購入したときに一緒に購入したビデオカードなので、性能向上もかねて新しいビデオカードに交換することにした。ELSA GLADIAC GT 430 LPを購入して交換するとフリーズ現象は起こらなくなった。

メディアプレイヤーマシン導入
 所有している音楽CDはほぼ全てリッピングし、ホームサーバーに入れてある。直接CDを再生したりMDやカセットテープを使用していた時代はコンポが音楽再生の中心だったが、最近はパソコンのWindows Media Playerで再生するのが普通になった。そのため、コンポなどのオーディオ専用機を廃し、パソコンの音を5.1chサラウンドシステムから鳴らすようになっている。
 便利なのだが・・・やはり操作性に不便がある。音楽を再生するのにパソコンを起動する必要がある。PlayStation 3で再生する場合でも操作するのにモニターを切り替える必要がある。コンポなどのオーディオ専用機を使っていたときは、本体のボタンやリモコンで手軽に操作できた。
 そこで、新しいホームサーバー(HS-01)の導入によって余剰になった旧ホームサーバー(SV110h)をメディアプレイヤーマシンとして復活させることにした。さらに、いまいち活用できていないメインパソコン(MR6000)のサブモニター(USBタッチパネルディスプレイ)をメディアプレイヤーマシンに転用する。これで、普段はスリープで電源ボタンを押すとすぐに起動。タッチパネルでメディアプレイヤーを操作。電源ボタンを押せば再びスリープに入るという環境を作るのだ。

 ハードウェアは揃っている。しかし、問題がある。SV110hにインストールされているOSはWindows Home Serverだ。これをクライアントとして利用することはライセンス上できない。また、Windows Home Serverで利用できるUSBタッチパネルディスプレイのドライバーが無いので使えない。SV110hとほぼ同等なハードウェアでWindows XP(SP2)がインストールされたST110という機種があるので、たぶんWindows XPならインストールできるはずだ。昔、VALUESTAR Gにインストールするために購入したWindows XP(サービスパック無し)があるので、セットアップを試みた。しかし、セットアップの途中で暴走してしまう。古すぎて新しいハードウェアに対応したドライバーが無いのが原因のようだ。SP2以降じゃないと駄目なのだろう。でも今更、Windows XPのSP2もしくはSP3なんか手に入らない。セットアップさえできてしまえば、Windows UpdateでSP3にできるのに・・・
 今購入できるのはWindows 7。でも、動作する保証は無い。そんなものに高い代金を出して購入するのはリスクが高い。確実に動く保証があるのなら買うけど。試しに入れる無料のWindowsがあればいいのにと思っていたらあった!ちょうど、次期Windowsの試用版、Windows 8 Consumer Previewが公開されたのだ。Windows 8はスマートフォンやタブレットを意識しすぎた新しいUIが追加され、従来のデスクトップ画面で使う分にはWindows 7からアップグレードする魅力が無かったので、眼中に無かったのだが・・・無料で使えるWindowsとしては魅力がある。とりあえず、セットアップして上手くいったら、製品版がリリースされたときに購入すればいい。

 何の問題も無く、Windows 8 Consumer Previewがセットアップされた。USBタッチパネルディスプレイの製品メーカー(I-O DATA)としてはWindows 8に非対応となっている。だが、液晶デバイスのメーカーサイトにWindows 8のドライバーがあった。しかし、タッチパネルのドライバーは無い。試しにWindows 7用のドライバーを入れてみたら一応使えた。
 USBタッチパネルディスプレイをメインディスプレイに設定し、外部モニターを出力停止にした。これで、タッチパネル操作のメディアプレイヤーマシンが完成。なお、このモニターは解像度が低いためWindows 8の新しいUIアプリは使用できない。(デスクトップ画面専用。)

試供品のmicroSDHCカードは駄目?
 スマートフォン(N-06C)には8GBytesのmicroSDHCカードが付属しているのだが、試供品と書かれている。今までそのカードを使っていたのだが、時々おかしな事になる。突然、カードが認識しなくなることが何回かあった。スマートフォンを再起動すれば復活する。あと、それと関係があるのかパソコンから同期した音楽ファイルの一部が破損していることがあった。試供品とは動作保証がない訳あり品のことなのだろうか?
 気持ち悪いので16GBytesのSanDisk製microSDHCカードを購入して入れ換えてみた。すると、それ以降カードに異常は発生しなくなった。さらに、アクセス速度が向上した。

お買い得な外付けDVDドライブ
DVDスーパーマルチドライブ  PC DEPOT前橋南インター店に行ったら、NECのDVDスーパーマルチドライブ(PC-VP-BU31)が1,970円で売っていた!パッケージには入っていなくて緩衝材(プチプチ)でくるまれた状態で売っている。中古品扱いになっていたが、同じ値段の同じやつが数台置いてあったので、新品の売れ残りを安く仕入れた感じ?
 光学ドライブが付いていないモバイルPCにソフトをインストールするときはデスクトップPCのドライブをネットワーク共有していたが、直接ドライブを接続する目的で購入してみた。動作するかは分からなかったが、安いのでとりあえず買った。使ってみたら問題なし。
 調べてみると元々このドライブはNECのノートPC LaVie Jシリーズ用の外付けDVDスーパーマルチドライブで、本来の価格は76,650円。(高い!)凄いお買い得品だったな。


WiMAXモバイルルーターをアップグレード
Aterm WM3500R & Aterm WM3600R  UQ WiMAXの「おトクに機種変更キャンペーン!」という既存ユーザー向けの優待サービスがあり、モバイルWiMAXルーターをAterm WM3500R(写真左)からAterm WM3600R(写真右)に機種変更した。価格は2,800円とかなり安い!
 機種変更して劇的な変化はないが、若干コンパクトになった。新たに休止状態というモードが増え、電源ボタンの長押しで休止状態に、さらに押し続けるとシャットダウンとなる。休止状態だと電源ボタンを押してから通信可能になるまでが約15秒程度と速くて便利。また、スマートフォンの専用アプリが用意され、電波状態やバッテリー残量をモニターできる。さらに、アプリから休止状態への移行も可能。
 通常価格ならわざわざ機種変更しようとは思わない程度の違いだが、2,800円なら変更する価値があるな。


Windows 8(DSP版)を購入
 Windows 8が発売されたので、Windows 8 Consumer Previewがインストールされているメディアプレイヤーマシン(SV110h)に製品版を入れることにした。SV110hは元々Windows Home Serverがインストールされていたのでアップグレード対象ではない。そこで新規インストールが必要になるのだが、Windows 8から通常のパッケージはアップグレード版のみになり、新規インストールはDSP版で行うようになった。
 これはメーカー製パソコンにはWindowsがインストールされているのが当たり前になり、新規インストールするのは自作パソコンユーザーぐらいしかいないという理由だからだ。ただし、通常の新規インストールパッケージがなくなったことから、DSP版が単体で買えるようになった。(従来はパソコンのパーツにバンドルという扱いになっていた。)
 メーカー製パソコンにDSP版のWindows 8を新規インストール。特に問題もなくインストールが完了した。メインパソコンは引き続きWindows 7なので、メディア再生専用のサブマシンだけ最新OSが入っている状況だ。

また動作不安定・・・何なんだ〜
 たびたび起きていたメインパソコン(Endeavor MR6000)の画面がフリーズしたりする問題。ビデオカードの交換で解決した・・・と思ったら今度はブルースクリーン多発問題が発生!ビデオカード交換からだいぶ経っているので、原因は別の所にありそうだが・・・
 ブルースクリーンが発生した後、再起動するとピー・ピ・ピとBEEP音が鳴ってBIOS起動画面が出ない。マニュアルで調べるとビデオカードに異常があるらしい。試しに、ビデオカードを抜いてオンボードビデオを使ってみると問題なく立ち上がる。もう、ビデオカードの故障?買って1年も経ってないのに?
 しかし、ビデオボードメーカーのサイトで調べてみると、電源が不安定だと立ち上がらない場合があると書いてある。さらに、寒いと暖まるまで電源が安定しないようだ。急に寒くなってから、この現象が多発するようになったので、原因は電源ユニットの可能性が高い。そこで、電源ユニットを購入した。パソコンに標準搭載の電源は300Wと容量がギリギリな感じだったので、550Wを購入してみた。すると、ブルースクリーン多発問題は解決した。
 なんか、4年前にあった自作パソコンが故障する前の状況に似てきたな。

MIDI音源共用化
 いままで、MIDI音源(SC-88Pro)は音楽制作を行うメインパソコンのみに接続していた。しかし、せっかくメディアプレイヤーマシン(Endeavor SV110h)を導入したのだから、そちらでも再生(演奏)のみ行えるようにしたい。そこで、USB切換機を導入し、USB接続のMIDIインターフェイスを2台のパソコンで切り替えて使用できるようにした。

この時点の機器構成を参照
PC-9801FA2
PC-9821Xa10/C4
Endeavor SV110h
Endeavor MR6000
FMV BIBLO LOOX U/G90N
WDPF-701ME
MEDIAS WP N-06C
HS-01
ネットワーク

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