秋田新幹線「こまち1号」
車両
JR東日本E3系電車
路線
東北新幹線 東京〜盛岡
田沢湖線 盛岡〜大曲
奥羽本線 大曲〜秋田
時刻
8:00発、11:55着(3001B〜3001M)
乗車日
1997年4月29日(火)

 8:00発の「こまち」に乗るために7:20頃東京駅の新幹線ホームに行くとすでに自由席に乗る人がたくさん並んでいる!やはり、開業して間もないのとゴールデンウィークということもあって混んでいる。座れるか?

E3系電車「こまち」ロゴ  7:48、E2系電車を先頭にホームに入線してきた。後ろにはE3系電車がしっかりと連結されている。この列車って東京行き「なすの」として到着するんだな。E3系の車体には「こまち」のロゴが入っているが、「なすの」にも使われるのである。


 「なすの」から乗客が降りると車内整備があり、車内に入れるのは発車5分ぐらい前。東京駅の東北・山形・秋田・上越新幹線ホームは1面2線しかないので慌ただしい。北陸新幹線開業に向けて隣に1面2線を工事中だが、これで多少緩和されるか?

E3系電車車内  運良く先頭車一番後ろの左通路側の席を確保できた。たくさん人が並んでいると思ったが、意外と少なかったのか立ち客はいない
 いよいよ発車。インバータ制御電車特有のノイズ音が聞こえる。台車の真上の席なので特によくモータ音が聞こえる。インバータ制御電車って低速域でうなり音が鳴るが、東京から大宮までは最高速度110km/h制限なので結構うなり音がすごい。(新幹線にとっては110km/hは低速ということだな。)
 大宮を発車するとどんどん加速する。200系新幹線電車だと東北・上越新幹線の分岐部分を超えてから200km/h位に達する。しかし、E2&E3系は加速性能がすごい!グーンという加速を感じることができる。分岐部分あたりで最高速度240km/h出てるんじゃない?
 低速域では「ウィーン」という感じのモータうなり音がしていたが、高速域では「キーン」という感じの音がする。航空機から比べればかなり静かだけどね。航空機といえば、E3系電車の車内ってなんか、航空機っぽい感じがする。シートはゆったりしているし、窓は大きいけど。
 宇都宮をすぎると、さらに加速!最高速度275km/hまでスピードを上げる。すごいのは、200km/hを越える高速域で加速が感じられること。かなり加速性能がいいね。


 仙台で降りる客と乗る客が同じぐらい。秋田新幹線といっても1/3位の人は秋田までは行かないようだ。まだ立ち客はいない。

盛岡駅高架からの風景  盛岡駅に到着すると、すごい人が乗り込んでくる!車内はあっという間に隙間がないほどの人でいっぱい!「東京−秋田ダイレクトアクセス」といっても、ほとんど東北地方の都市間輸送という感じ。


田沢湖線の風景  盛岡から本当の秋田新幹線だ。正式には田沢湖線である。高架から地平に降り、スピードも最高速度130km/hの在来線だ。しかし、スピードが遅すぎるぞ。70km/h位しか出していない感じ。山形新幹線のように峠越えをする訳でもないのに遅い。これじゃ、盛岡から利用する人にとっては従来と何も変わってないような。
 田沢湖、角館でどっと降りて、再びガランとした車内。大曲でスイッチバックして田沢湖線から奥羽本線へ入る。さすがに最後の1駅区間だからか座席の向きを変える人はいないな。後ろ向きで走る奥羽本線は結構スピードを出している。田沢湖線はあまり路盤がよくなくてスピードが出せないのか?


E3系電車「こまち」  秋田駅に到着したE3系電車「こまち」。ちょっと汚れが激しいな。


E3系電車のパンタグラフ  E3系電車のパンタグラフは新幹線初の「くの字型」だ。しかも、秋田新幹線のラインカラーであるピンク色になっているので目立つ。目立たせるためにあえて色が付いているのだろう。(運転士がパンタグラフの上昇を確認しやすいため。)


E3系試作車  E3系試作車がちょうど来た。奥に止まっている量産車と比べるとボンネット部分の形状やライトが異なるのがよくわかる。


サウンドライブラリ
JR東日本E3系電車の加速音(大宮〜小山)

出口
秋田駅

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