竜飛記念館コース
訪問日
2000年8月17日(木)

 快速「海峡」が竜飛海底駅に到着すると海底駅専用指定席車のドアだけが開き、「見学整理券ゾーン539カード」(見学専用車指定席券)を持った乗客だけが車掌の案内で下車する。狭いホームから奥へ進むと荷物置き場があり、バッグはすべて置いていくようにという指示。カメラだけを持って、バッグは荷物置き場へ。
 ここからは海底駅ガイド担当者の指示に従って団体行動となる。ちょっとした旅行ツアー気分。(胸にはJR北海道の旅行ツアーバッチをつけて・・・)ちなみに見学者は20人ぐらい。

隔壁  長い通路を進んでいくと隔壁が現れる。これがないと地上から吹き込む風で駅構内にものすごい突風が吹いてしまう。隔壁は2つありドアを開けても突風が吹かないようになっている。(宇宙船のエアロックと同様な役目だ。)まず、1つめのドアを開ける。すると「ブーッ、ブーッ、ブーッ」という警報音が鳴り響く。この音が鳴っているときは2つめのドアを開けてはいけない。全員が1つめのドアを通ったら、ドアが閉じたことを確認して2つめのドアを開ける。こちらのドアが開いているときも同様に警報音が鳴り響く。


 隔壁を抜けてしばらく進むと地上へ上るケーブルカーの駅「体験坑道駅」がある。元々はトンネル作業員などが出入りするための施設だが、現在は見学客に解放されている。距離にして778mだが運輸省管轄の正式な「鉄道」で、日本一短い鉄道とのこと。ちなみに、実際にはさらに下へ行く線路もあるが、一般には公開されていない。
 ここの見学施設は津軽海峡線の列車で来て地上を見学して戻るコースのほかに、地上の青函トンネル記念館からトンネルへ降りて見学するコースもあるようで、ケーブルカーにはすでに先客がいた。(地上からきて帰る人。)

ケーブルカー  ケーブルカーはゆっくり上っていくので意外と時間がかかる。車内の案内放送は帰る人を対象にした内容で、竜飛海底駅から来た自分たちにはちょっと合わない感じ。


風門  ケーブルカーが地上の「記念館駅」へ到着すると「風門」と呼ばれる扉が降りてきて線路をふさいでしまう。「右の風門が閉まるまでお待ちください。」と書いてあるように風門が閉じないと駅から出ることはできない。これも、JR竜飛海底駅とケーブルカー体験坑道駅の間にあった隔壁と同様の理由だ。


 風門が閉まり体験坑道駅から出ると、これからトンネルへ見学へ行く人達で長蛇の列が!JRで(トンネルから)来て見学する人はほんの一握りで、ほとんどが自動車などで(地上から)来て見学する人のようだ。
 地上に出ると自由行動で青函トンネル記念館の見学となる。記念館は有料だが、「JRのツアーバッチ」をつけていれば無料。(というか、見学整理券の料金に含まれている。)
 自由時間は1時間30分ほどある。ここで、海底駅ガイド担当者が特別サービスで近くを案内してくれることに。希望者だけが集まり再び団体行動開始。

「津軽海峡冬景色」歌碑  青函トンネル記念館から徒歩10分程度で案内されたのは「津軽海峡冬景色」の歌詞が彫られた歌碑。青函トンネルから地上へ上がってきたが、ここはまだ青森県の竜飛岬なのだ。津軽海峡を見下ろせるこの場所に歌碑はある。ちなみに中央の赤いボタンを押すと歌が流れる。


対岸の北海道  歌碑のところから津軽海峡を眺める。遠くに見える陸地は北海道だ。


灯台  歌碑のところから下を見下ろすと赤い小さな灯台が。この真下を青函トンネルが通っているらしい。


国道339号  歌碑のところから2分程度行くと国道339号が。でも、車が通れる国道339号はここまで。ここからは階段になっていて下に降りるようになっている。下まで降りると再び車が通れる道路に・・・


風車  竜飛岬は風が強い(行った当日は穏やかだったが。)ので山の上にたくさんの風車がある。これは東北電力が試験的に設置している物で、1基当たり200世帯分の電力がまかなえるようだ。


 再び、青函トンネル記念館へ戻って自由行動。記念館を見学。そして、ケーブルカーの往復乗車券が渡される。(もう、片道乗ってしまっているが。)これも、見学整理券の料金に含まれている。トンネル内の見学は定員制なのでケーブルカーの乗車券には乗る便が指定されている。
 これからトンネルの見学へ向かう人達と共にケーブルカーに乗車する。体験坑道駅に到着すると一般客とJRで来た人が別々に団体行動となる。JR組は先に体験坑道へ。ここにはトンネルを建設していたときの機材などが展示してある。

避難所  再び、隔壁を通り竜飛海底駅へ。ここはトンネル内で列車火災などが発生したときに乗客が避難する避難所。長いベンチが置かれている。


青函トンネル内  いよいよ、見学コースも終了。竜飛海底駅のホームから青函トンネル内を見る。新幹線にも対応できる巨大トンネルだ。これから乗車する快速「海峡」函館行きが接近中。


快速「海峡5号」
出口
快速「海峡7号」

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