JR東日本 東北新幹線「Maxやまびこ149号」(E4系)
車両
JR東日本E4系電車
路線
東北新幹線 東京〜大宮
時刻
18:08発、18:34着(149B)
乗車日
1998年2月21日(土)

E4系電車  1997年末にデビューした新型オール2階建て新幹線電車E4系。E1系の欠点を洗い出して作られている。E1系では空気抵抗のため0系並の騒音が出るという問題があったので、E4系では騒音低下のために独特の先頭形状になった。
 E2系を元にしたようなデザインだが、ライトの位置が違う。E2系では運転室上のおでこにあるが、E4系では両脇の膨らみの中にある。この膨らみも空力性能で重要らしい。E1系と比べると運転席高さが低くなっている(E2系と同じぐらい。)のでおでこが目立つな。
 なお、隣に停車しているのはJR西日本の500系「のぞみ」である。500系の筒状で低い車体とE4系のスクエアで高い車体の対比が面白い。


E4系連結部  E1系は12両固定編成だったが、E4系は輸送需要に柔軟に対応できるように8両編成を基本にしている。8+8の16両で使われる時は、このように連結される。
 11.5mに及ぶロングノーズが向かい合わせになると23mにもなり結構凄い感じ。この部分だけで在来線電車1両分(20m)に相当する。なお、500系のあの尖ったロングノーズは15m。
 現在はE4系同士の連結しか見られないが、E2系、E3系、400系と連結することも可能らしいので山形新幹線「つばさ」や秋田新幹線「こまち」と連結する「やまびこ」にE4系が使われることもあるかもしれない。ミニ新幹線の小さい車体と2階建てで大きい車体の連結もアンバランスで面白そう。


E4系Maxロゴ  E4系もE1系と同様に「Max」の愛称が付けられている。側面には大きなロゴマークがついているが、E1系のものとちょっと違い、ラインカラーの黄色を取り入れたデザインになっている。


 ホームに入ってきたときの重圧感はE1系と変わらない。車端部にはE1系同様に機器室があり、冷却ファンや大型空調機の「ゴー」という音がしているが、E1系と比べると騒音が軽減されている。車内デッキ部(機器室付近)も騒音が軽減されていて、走行音(モータ音)がちゃんと聞き取れるぐらいになった。E1系ではモータ音すら良く聞こえないほど「ゴー」という騒音が凄い。
 車内もだいぶイメージが変わった。E1系では荷物棚の下に照明があり、通路天井にはほとんど照明がなかったので暗い感じだったが、通路天井に照明がついたので明るくなった。デッキ部も白熱灯から蛍光灯に変わり明るくなった。座席も改良され、座り心地が良くなっている
 注目すべき所は車内販売用のワゴンが使えるように1階、通常階、2階を結ぶリフトが両端デッキ部(階段部)に設置されたこと。これにより、他の列車と同様な車内販売サービスが実現できる。(でも、普通のワゴンじゃ載らないような小さいリフトに見える・・・)そして、E1系では車内販売を補うために自動販売機がたくさん設置されていたが、E4系ではそれが減ったので通常階の座席が増えた
 機器の小型化はまだそんなに進んでいないのか、機器室は相変わらず場所をとっているな。特にトランスが入っていると思われる部屋は大きくて通路が中央に作れないため曲がっている。(E1系と同じ。)トランスってそんなに大きいのか?

東京都交通局 地下鉄12号線
出口
JR東日本 飯山線

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