福井鉄道
車両
福井鉄道800形電車
路線
福井鉄道 田原町〜福井駅前
時刻
15:27発、15:35着
乗車日
2006年5月1日(月)
福井鉄道は武生新〜福井新の鉄道線と福井新〜田原町・福井駅前の軌道線を直通運転しているが、
鉄道線の大型車両がそのまま軌道線の路面区間に乗り入れてくるのが特徴
だった。しかし、車高(床面)が高い鉄道線車両に
路面区間の停留所から乗降するのは二段のステップを使うので困難
だった。
そこで、2006年4月1日から
路面電車タイプの車両に置き換え
、バリアフリーを実現している。
田原町に停車中の800形電車。この車両は親会社である名古屋鉄道の路面区間が廃止になったことに伴い移籍してきた車両。1両編成で、
中央扉部分がノンステップの部分低床車
だ。前後の扉部分はステップがあるが従来の鉄道線車両と比べたらだいぶ低い。
800形電車の車内。路面電車らしいコンパクトな車内だ。中央扉付近がノンステップで一番低く、前後に向かって上り傾斜になっている。これは前後に台車があるためだ。その為、
座席は中央向きに固定された集団見合い配置
になっている。
田原町を発車すると道路中央を走行する。
路面電車タイプの車両が路面を走る普通の光景
だ。
福井駅前に到着したので下車。運賃の180円を運転士に払おうとしたら150円でいいと言われた。何で??疑問に思いながらも、得したのでそのまま降りた。下車後、福井駅前停留所に掲示してあった案内で納得。路面電車タイプの車両を導入した記念に、
期間限定で運賃が割引になっていた
のだ。
福井駅前停留所に停車中の800形電車。市役所前〜福井駅前の支線は駅前商店街の中を通っているが、以前と比べて
きれいに整備されてイメージアップ
していた。商店街の雰囲気も良くなっている。停留所も柵で仕切られて安全性が増し、屋根も付いた。
9年前(1997年)に乗車したときのレポートは
こちら
。
福井駅前を発車した電車は一旦市役所前へ戻り、スイッチバックして武生新方面へ向かう。市役所前を発車して公園口へ向かう800形電車を福井駅前側から見たところ。
側面の窓を見ると車内の傾斜の具合がよく分かる。
しばらくすると鉄道線の大型車両である610形電車がやってきた。まだ、全ての電車が路面電車タイプに変わったわけではなく、ラッシュ対応のために
一部の大型車両が残っている
ようだ。
こちらは福井駅前〜市役所前の支線を走行中の770形電車。これも名古屋鉄道から移籍してきた路面電車タイプの車両。
ムービーライブラリ
福井鉄道610形電車(市役所前〜福井駅前)
(YouTube)
福井鉄道770形電車(市役所前〜福井駅前)
(YouTube)
車両
福井鉄道200形電車
路線
福井鉄道 福井駅前〜武生新
時刻
16:50発、17:33着
乗車日
2006年5月1日(月)
武生新へ向かうために福井駅前停留所で待っていると
大型車両の200形電車
がやってきた。福井新から先の鉄道線を路面電車タイプの車両で乗車することを期待していたのだが・・・
福井駅前停留所に停車中の200形電車。やはり、商店街の真ん中の停留所にこの大型車両は違和感があるな。
高床の大型車両に乗り込むためには、このステップを利用する。
健常者でも乗りにくい
ので、体の不自由な人には大変だ。
閑散とした大型車両の車内。何で、路面電車タイプの車両ではなくラッシュ対応の大型車両で運転するのか・・・その疑問は次の停車駅である市役所前で分かった。帰宅の学生が大量に乗り込んできたのだ。確かに小型の路面電車タイプではきついかも。ということは
しばらく大型車両も残ることになりそう
だ。
従来は鉄道線区間では電車の床に合わせた普通のホームがあったのでステップを使用していなかった。しかし、現在では路面電車タイプに合わせて
全ての駅でホームの高さを下げてしまったので、大型車両は全駅でステップを使用する
ことになってしまった。大型車両に限って言えば鉄道線区間では逆に反バリアフリー化されている。
富山では既存の鉄道線と新設の路面電車を組み合わせた初のライトレール「富山ライトレール」が開業したが、福井鉄道も路面電車タイプの車両を導入することによって
ライトレールに近い形態
になった。さらに、便利な鉄道になることを期待したい。
サウンドライブラリ
福井鉄道200形電車の走行音(神明〜水落)
三岐鉄道 北勢線
えちぜん鉄道
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