JR東日本 快速「上越線ゆめぞら1号」
車両
北越急行 HK100形電車「ゆめぞらII」
路線
JR東日本 上越線 水上〜越後湯沢
乗車日時
2012年8月18日(土) 12:16発、13:24着(定刻 12:10発、13:26着)(9743M)
乗車券類
普段は北越急行ほくほく線で運転されている「ゆめぞら」がJR上越線で臨時運転されたので乗車してみた。「ゆめぞら」は
長いトンネルが多くても楽しめるように車内天井に映像を映し出す
車両だ。快速「上越線ゆめぞら1号」で使用されたのは「ゆめぞらII」。「ゆめぞらII」は、「ゆめぞら」(HK100形100番台電車、新造)が好評であったため、既存のHK100形電車(イベント対応の転換クロスシート車)を改造して作られた。(「ゆめぞら」には9年前に乗車済み。乗車レポートは
こちら
。)
水上駅に停車中のHK100形電車「ゆめぞらII」。
この車両が群馬県に来るのは珍しい。
車体側面に付いている「ゆめぞらII」マーク。
LED行き先表示器に、快速「上越線ゆめぞら」のステッカーが貼られていた。ステッカーの裏から
赤い光がうっすら漏れている
。たぶん、正面の行き先表示器と同様に赤で「臨時」と表示されているのだろう。
「ゆめぞらII」の車内。
オール転換クロスシート
だ。「ゆめぞらII」はHK100形一般車と同じ両運転台車の2両編成。しかし、「ゆめぞら」は2両固定編成で連結面の車端部にはロングシートがあった。
天井はトンネル内で映像を映し出すスクリーンになるため、
エアコンの吹き出し口以外に何もない
。
ずらりと並ぶプロジェクター。1両につき片側7台。
両側で14台
設置されている。そして、
7台のDVDプレイヤーを連動
させて天井一面に映像を映し出す。プロジェクターの下(窓と窓の間)には
BGM用のスピーカー
が設置されている。
プロジェクターとプロジェクターの間に荷物棚と間接照明が設置されている。車内は昼間でもちょっと暗め。
プロジェクターは下向きに設置
されており、下にある
ミラーに反射して天井に投影される
ようになっている。天井に曲面があるため直接投影が難しいそうだ。
「ゆめぞら」のプロジェクターも構造は同じだったが、プロジェクター本体が完全に覆われていた。しかし、「ゆめぞらII」はプロジェクターの熱対策のためか、網で覆われているのでプロジェクター本体が見える。
HK100形電車の運転台。今では珍しくなくなった運転台の液晶タッチパネルモニターだが、
HK100形電車が登場した当時(1997年)は珍しかった
と思う。
HK100形電車の運転室付近。運賃表示器や運賃箱が設置されており、ワンマン運転に対応している。ただし、上越線での運転ではJR東日本の
運転士と車掌が乗務
していた。さらに、案内と映像上映操作を行う
北越急行の係員が乗務
していた。(ほくほく線内ではGPSによりトンネルに入ると自動で映像が上映される。)
全席指定の車内は発車時刻が近づいてきてもガラガラ。しかも、発車時刻の12:10になったが発車しない。高崎から来る
快速「SLみなかみ」の到着が遅れているため、接続待ち
をするようだ。そして、快速「SLみなかみ」が到着すると快速「上越線ゆめぞら1号」の車内は満員になった。ほとんどの乗客がSL列車とセットで乗車している。
水上駅を6分遅れで発車。
数分で新清水トンネルに入り、湯桧曽駅に到着。湯桧曽駅から映像の上映が始まった。BGMは車内放送用とは別の専用スピーカーから流れるので、迫力ある映像と音声が楽しめる。
通常の列車より遅めに走行している。普通列車では湯桧曽〜土合が約4分だが、快速「上越線ゆめぞら1号」は約7分かかる。普通に速度を出すと映像を見る時間が短くなってしまうから
あえて遅く走っている
のだろう。ちょうど1つめの映像が終わったところで、土合駅に到着した。
定刻通りなら土合駅で19分間停車することになっているが、水上駅を6分遅れて発車しているので13分間停車にして
遅れを取り戻す
。
土合駅に停車するHK100形電車。現在停車しているのは新ホームで、以前は
通過線だったところ
。右に見えるのが旧ホーム。出口に向かうためには新ホームから旧ホームに渡る必要がある。
土合駅に停車するHK100形電車。トンネルの多い北越急行の車両だからか、あまり違和感がない。
土合駅を発車すると再び映像の上映が始まった。長い新清水トンネルを遅めに走行しているため、いくつかの映像が連続で上映された。
映像は北越急行ほくほく線のトンネルの長さに合わせて作られている。そのため、
トンネルと上映のタイミングが合わない
ことは事前に案内放送があった。
そして、映像の上映途中だが新清水トンネルから出てしまった。あとは、終点の越後湯沢駅に到着するのを待つだけ。
ところで、指定席なのだが
指定券の車内改札がなかった
。新幹線や一部の特急列車では指定席の発売状況が車掌の持つ端末に送られ、発売されていない席に人がいないかチェックすることで車内改札を省略している。しかし、快速列車ではそのようなシステムが導入された話を聞かないし、臨時列車ではなおさらあり得ない。満席状態だったので、指定券が全席発売されていることで省略したのだろうか?
それに、トンネルでの上映中は車内が暗くなるので、車内改札ができないという事情もあるのかも。(やる気になれば、新清水トンネルを出てから越後湯沢駅に到着するまでにできそうだが・・・)
水上駅を約6分遅れで発車し、土合駅で定刻になったが、越後湯沢駅の到着は約2分早着だった。
ムービーライブラリ
車窓風景と車内映像
(YouTube)
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