上信電鉄 デキ臨時列車
車両
上信電鉄 デキ1形電気機関車+250形電車
路線
上信電鉄 高崎〜下仁田
乗車日時
2011年9月17日(土) 9:55発、11:25着
乗車券類
ぐんまツーデーパスSP

 デキ1形電気機関車(通称:デキ)は上信電鉄の小型凸型電気機関車だ。1924年製で1994年まで貨物列車に使用されていた。その後、工事列車やイベントなどで使われていたが、2007年に事故で損傷してから運転されていなかった。今年の群馬デスティネーションキャンペーンに合わせて復活し、臨時列車として運転されたので乗車してみた。

 上信電鉄には客車が無いので、牽引するのは普通の電車である。高崎駅には電車を先頭に回送されてきた。(電車がデキ1形電気機関車を牽引した状態。)

ムービーライブラリ
上信電鉄 デキ臨時列車(回送) 到着(高崎駅) (YouTube)

デキ臨時列車  高崎駅に停車中のデキ臨時列車。群馬デスティネーションキャンペーンのヘッドマークが取り付けられている。


上信電鉄デキ1形電気機関車の運転室  デキ1形電気機関車の運転席。シンプルな構造だ。


電車の車内から見たデキ1形電気機関車  電車の先頭部(運転室越し)に見たデキ1形電気機関車。


 ドアが閉まり、デキ臨時列車が発車した。電気機関車に牽引されているので電車は無動力だ。しかし、先頭部にいるとデキ1形電気機関車の低いつり掛けモーター音が聞こえてくる。加速減速はスムーズで普通の電車と余り変わらない感じだ。
 臨時列車として運転されているが、各駅停車である。機関車牽引で速度が遅いため、所要時間が長いことが普通と違うだけ。乗車券だけで乗れる全席自由の普通列車だ。ファンが殺到してものすごい混雑になるかと思ったが、地元の鉄道ファンではなさそうな人も乗っているのに、かなりゆったりとしていた。

ムービーライブラリ
上信電鉄 デキ臨時列車 前面展望(高崎〜南高崎) (YouTube)

デキ臨時列車記念乗車証  乗客全員に配られた「デキ臨時列車記念乗車証」。硬券乗車券タイプだ。


二人の乗務員  機関車の運転士だけで無く、電車にも運転士がいた。ドアの開閉や車内放送を行うためだが、もう一つ役目があった。


マスコン操作  上り勾配に入ると電車の運転士がマスコンハンドルを操作していた。機関車のパワーだけでは勾配がきついので電車もモーターを駆動させている。マスコンのON/OFFを小刻みに繰り返していたので、フルパワーでは無く、あくまでも補助のようだ。


ムービーライブラリ
上信電鉄 デキ臨時列車 電車の補助運転 (YouTube)

上信電鉄250形電車  終点の下仁田駅に到着したデキ臨時列車。すでに、機関車が切り離された250形電車。反対側に機関車を付け替えて高崎に向かう。


デキ臨時列車  高崎側に連結されたデキ1形電気機関車。まだ、ヘッドマークは付け替えられていない。


 87年前に製造された現役電気機関車はかなり貴重。同じ群馬県ではJR東日本で蒸気機関車(D51 468、C61 20)が走っているが、それよりも古いのだ。それでも、力強い走りを見せてくれた。今後も長く走ることを期待したい。

JR東日本 快速「ELレトロ碓氷」
出口
東武鉄道 特急「りょうもう25号」

アルフの部屋Copyright (C) 1996-2012 Yoshinori Adachi