JR東日本 快速「新幹線リレー」
車両
JR東日本169系電車
路線
中央本線 八王子〜国立
武蔵野線 国立〜与野
東北本線 与野〜大宮
時刻
17:07発、17:58着(9363M)
乗車日
1999年5月4日(火)

 「新幹線リレー」といえば東北・上越新幹線が大宮暫定開業だったときに上野〜大宮を走っていた普通電車(185系)が有名だが、今回乗ったのは高尾〜大宮(平日は府中本町〜大宮)を走る快速電車だ。昔の「新幹線リレー」はほぼ1対1で新幹線と普通電車が接続していたが、現在のは単に西東京地域からの新幹線利用者への便を図るための列車だ。1日3往復しかない。

JR東日本169系電車  車両は169系リニューアル車で、車内は簡易リクライニングシートになっている。快速としては適当な車内設備だろう。
 八王子から乗車したが、車内はガラガラ。1日3往復しかないので、利用価値が少ないのが残念。時間が合わなければ西国分寺と武蔵浦和または南浦和で乗り換えて普通電車で行く方が速いからだ。あとはこの列車の存在自体があまり知られていないような感じ。新幹線利用者以外だって乗れるわけだし、中央本線と武蔵野線、武蔵野線と東北本線の乗り換えの手間が省ける直通利用者もいるはずだ。
 まず、行き先表示が出ていない。「新幹線リレー」と書かれているだけだ。駅の表示器には行き先が出ているが、実際の列車に書かれていないと乗る方も不安になるだろう。また、新幹線利用者でないと乗っていけないようなイメージもあるかもしれない。普段201系や103系などの通勤型電車しか来ないところに簡易リクライニングシート電車が来たら知らないと乗りづらいだろう。

 利用者が少ないのは残念だが、この列車は鉄道趣味的に面白いところがある。それは走行経路だ。通常、中央本線八王子から武蔵野線方面へ行くためには西国分寺で乗り換えしなければならない。また、武蔵野線から大宮へ行くときも武蔵浦和または南浦和で乗り換えなければならない。しかし、この列車は乗り換え無しで直通するのだ。
 それぞれ、乗換駅は相互の路線がクロスしていて直接列車が走れるようには見えない。しかし、隠れたところに相互の路線を接続する線路があるのだ。通常は貨物列車しか走らないのであまり知られていないが。
 まず、八王子を発車した電車は国立まで通常通り中央本線を走る。国立を発車すると電車は上下線の間にある分岐線に入り、地下へと潜る。しばらく、低速でトンネル内を走行。すると、進行方向左手の線路へ合流する。合流後はスピードアップ。しばらくして、新小平に到着する。武蔵野線の西国分寺〜新小平の間にあるトンネル内で中央本線からの線路が合流するのだ。
 新小平から西浦和までは通常通り武蔵野線を走る。西浦和を通過すると進行方向左へ分岐する。そしてその先で左手から武蔵浦和からの線路が合流する。ここは大きな3角形地帯になっている。東北・上越新幹線の車内から3角形に囲んだ形になって分岐・合流している高架橋を見ることが出来る。
 電車は中浦和付近を通過し、トンネルに入る。トンネルを出るとそこは与野だ。東北本線(貨物線)へ合流する。そして、大宮へ到着する。
 路線図にない所を走る珍しい定期列車だ。

JR東日本 快速「ホリデー快速ビュー鎌倉」
出口
JR東海 特急「ふじかわ」

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