JR東日本 快速「SLみなかみ」
車両
JR東日本 12系客車(C61 20号機牽引)
路線
JR東日本 上越線 新前橋〜水上
時刻
10:14発、12:07着(9735レ)
乗車日
2012年9月8日(土)
乗車券類
Suica定期券・指定席券

 母親がSL列車に乗ったことがない。(子供の頃に現役定期SL列車には乗っているはずだが。)そこで、母親と一緒に快速「SLみなかみ」で水上まで日帰り温泉へ行くことにした。自分は2年前にD51 498号機が牽引する快速「SLみなかみ」に乗車しているが(乗車レポートはこちら)、今回はC61 20号機が牽引で初乗車だ。

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快速「SLみなかみ」到着(新前橋駅) (YouTube)

 2年前に乗車したときは一番後ろの車両だった。(特に車両を指定しないで購入したら最後尾車になった。)今回はSL列車らしさを味わうために、一番前の車両を指定して購入した。
 新前橋駅でSLのすぐ後ろの車両へ乗り込む。動き出すと衝撃が伝わってくる。電気機関車に牽引された客車とは違うSLらしさが感じられる

記念乗車証  しばらくすると車掌による車内改札があり、さらに客室乗務員から記念乗車証が配られた。前は硬券タイプの記念乗車証だったが、今回はSLのイラストが描かれたポストカードに変わっていた。
 ちなみに、2年前に乗車したときは、そろいのTシャツを着た(アルバイト?)の女性係員が乗っていたが、今回は制服を着た客室乗務員に変わっていた。


 渋川駅では28分間停車して撮影タイム。SLの先頭付近では客室乗務員が記念写真を撮ってくれるサービスをしていた。JR東日本の制帽と記念撮影用の「C61 20」プレートを貸してくれる。カメラを客室乗務員に渡し、母親と並んで「C61 20」プレートを持って撮影してもらった。制帽は自分だけかぶった。

快速「SLみなかみ」C61 20号機  渋川駅に停車中の快速「SLみなかみ」C61 20号機。


C61 20号機  C61 20号機の運転室付近。


C61 20号機運転室内  C61 20号機の運転室内。


ATS表示器  C61 20号機の運転室に設置されたATS表示器。上がATS-P用で下がATS-Ps用。上越線の水上まではATS-P区間なので「ATS-P」ランプが点灯している。


客室内  客室内は前と変わらないオリジナル12系客車のボックスシートが並ぶ。しかし、荷物棚に季節に合わせた飾り付けがされるようになった。現在は夏の花火をデザインした飾り。


りんご  渋川駅を発車した後、乗客全員にりんごがプレゼントされた。「SLみなかみ号」の文字とSLのシルエットが入っている。


C61 20号機後部  客車のデッキから走行中のC61 20号機後部を見たところ。


C61 20号機後部  煙を噴き上げて力強く走る。


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C61 20号機後部 (YouTube)

 やっぱり、SL列車に乗るならSLの力強い走りが直接感じされる機関車直後の車両がいい。それ以外は前回乗ったときとあまり代わり映えしないな。
 快速「SLみなかみ」は何回も乗りたいと思わせる要素が少ないと思う。今回は母親と一緒だったので乗ることにしたが、一人では乗らなかっただろう。(旧型客車を利用した快速「SLレトロみなかみ」には乗ってみたい。)観光客のリピーターを獲得するには、ほぼ無改造の12系客車では魅力が少ないと思われる。磐越西線を走る快速「SLばんえつ物語」のように展望車など楽しませる要素がほしいところだ。ソフト面では、景品が当たる車内ジャンケン大会や渋川駅での撮影サービスなどがあるが、もっと何かほしい。
 ただし、純粋にレトロなSL列車の旅を楽しみたいという人(余計なイベントはいらない人)もいるだろう。そこで、12系客車を使用した快速「SLみなかみ」はさまざまな設備やイベントで楽しませる列車、旧型客車を使用した快速「SLレトロみなかみ」は特別な演出などは一切ない純粋に走るだけの列車と、使い分けるのもいいかもしれない。

水上駅  快速「SLみなかみ」の終点、水上駅。駅前には誰でも自由に鳴らせる汽笛があるのだが・・・


水上駅の汽笛  使用中止になっていた!SLと同じ本物の汽笛なのでかなりうるさい。駅周辺から苦情が出たのか・・・?


 水上駅から長岡方面へ少し進んだところにある「転車台ひろば」へ向かう。到着すると、ちょうどC61 20号機が転車台で向きを変えるところだった。その時、すぐ横を40系トロッコ気動車「びゅうコースター風っこ」が通過。水上〜越後湯沢で運転された快速「風っこもぐら号」だ。あれにも乗ってみたい。

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快速「風っこもぐら号」とC61 20号機(転車台ひろば) (YouTube)

向きを変えるC61 20号機  転車台で向きを変えるC61 20号機。


整備中のC61 20号機  転車台で向きを変えた後、整備線に入って整備を行うC61 20号機。「転車台ひろば」は機関車の方向転換や整備など、普通なら車両基地で行うことを一般公開して見学できるようにした場所だ。


灰を落とす作業  下のピットに灰を落とす作業を行っているところ。灰が巻き上がる。


石炭をならす作業  炭水車の上では石炭をならす作業が行われている。


ロッドへの注油  動輪付近ではロッドへの注油が行われる。近くに置いてあるオイル缶に「C61 20」と書かれているのでC61 20号機専用オイルなのか。同じ高崎車両センター所属のSLでも「C61 20」と「D51 498」ではオイルが違う?それとも、ただC61 20号機の備品として書かれているだけで中身は同じか。


 軽く整備作業を見学した後、駅前で昼食を食べた。そして、水上駅から高崎寄りにある温泉街へ向かう。上越線と利根川の間にある道路を歩いて行くと・・・

利根川遊歩道入り口  温泉街へ行く途中に、利根川遊歩道への入り口を発見した。利根川の方へ降りていく階段がある。


吊り橋  階段の所からちょっとのぞき込むと利根川を渡る吊り橋が見えた。ここから対岸に渡ることができるのか。面白そうなのでちょっと行ってみようと思ったが・・・


壊れた吊り橋  吊り橋の中央付近が壊れている!危ないな〜。立ち入り禁止にしなくていいのか・・・?


吊り橋への階段  利根川遊歩道と吊り橋はつながっていなかった。吊り橋は閉鎖された別の階段からつながっていた。とりあえず、吊り橋に立ち入ることはできないが、直すつもりはないのだろうか?


温泉街  温泉街が見えてきた。目的地は左側に高くそびえるホテル聚楽。それにしても活気がないな・・・駅からここまで他の人に出会っていない。まあ、徒歩じゃなくて車で行く人もいるから全く人がいないわけじゃないだろうけど。しかし、温泉街に近づくとホテルの廃墟が!(写真中央。)かなり寂れた温泉街になっている。


ホテルの廃墟  こんな大きなホテルも廃墟に。


ホテル聚楽  目的地のホテル聚楽に到着。日帰り温泉も営業しているので気楽に利用できる。この中は普通に人がいたが、浴場に行く途中にあったゲームコーナーのゲーム機は全て電源が切れていて、昔はもっと活気があったと思われる。浴場には結構人がいたので決して寂れているわけではないが。


ホテルの廃墟  温泉に入った後は少し休んでから水上駅へ戻った。その途中で利根川の対岸にもホテルの廃墟を発見。しかも、土台が細くて崩壊しないのか気になる。


 特急「水上」が臨時列車化され、しかも最近は運転実績がほとんどなく廃止されたと言ってもいいような状況。高速道路で行く人が増えたからだと思っていたのだが、水上温泉がこの状況では廃止になるのも仕方がないか。

 水上駅へ近づいたところで、ちょうど上りの快速「SLみなかみ」が発車する時刻になったので、線路を跨ぐ道路に昇って撮影してみた。

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快速「SLみなかみ」発車(水上駅付近) (YouTube)

JR東日本 209系2000番台電車
出口
JR東日本 普通「妙高6号」

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