土合駅
訪問日
2003年4月14日(月)
長岡へ向かって走っていく115系電車。ここに
停車する定期普通列車は1日5本
しかない。他には快速「ムーンライトえちご」、急行「能登」、寝台特急「北陸」、寝台特急「あけぼの」と貨物列車が通過するだけで全体としても非常に少ない。
水上9:50発の電車で土合駅に到着した。
上越線の複線化によって下り線は、トンネルで従来の線路よりも低いところを走るようになった。そのとき出来たのが新清水トンネルだ。そして、土合駅は元々地上にあるが、
下り線の土合駅部分はちょうど新清水トンネル内
になってしまった。
人気のないトンネル内のホームはちょっと不気味。同じトンネル内でも地下鉄の駅とはちょっと違う雰囲気だ。ちなみに下車した乗客は自分1人だけだった。
駅構内は線路が2本
あり追い越しが出来るようだが、現在の運転本数ではそういった運用はないだろう。
下り線ホームの駅名板。数少ない案内表示板だ。
ホームの中央付近に出口がある。
ホームは非常に長い
が、現在運転されている普通列車は3〜5両程度なので半分も使用していない。
なお、ホームには待合室やトイレも一応ある。
ホームから出て、地上への通路に入ったところ。前方に階段が見える。トンネルや通路の
天井は非常に高く圧迫感がない
。
階段は462段。駅舎との標高差は70.7m。改札口までの所要時間は約10分。都心部の深い地下鉄の駅でも30m程度なので
かなり深い
。
462段の階段!
5段毎に踊り場があって恐怖感が少ない
ようになっている。踊り場が無いと登るときはともかく降りるときが怖い。
なお、地上への移動手段はこの階段のみ。エレベーターはもちろんエスカレーターもない。たぶん、
日本一の非バリアフリー駅
かもしれない(笑)。一応、左側にエスカレーター設置スペースらしきものがあるが、現在の利用客数では設置されることはないだろう。
一気に462段を登るとさすがに息が切れる。でも、トレーニングには最適かも?
階段を登ってもまだ改札口ではない。
通路が続いている。
通路はまだまだ続く。
先ほどまでとは違って
狭い通路
。所々に階段がある。
通路を突き当たるとやっと駅舎内へ。
やっと改札口。でも、
無人駅なので駅員はいない
。なお、さらに先に進むと上り線ホームだ。
待合室にはテーブルと椅子、飲み物の自動販売機があるだけ。
切符売り場の窓口は閉まっている
ので切符は乗車後、車掌から購入しなければならない。
土合駅の駅舎。山小屋のような感じの建物だ。
駅前には自動車が止まっているが、
ドライブで来た人が駅内を見学していく
ようだ。上り列車が来るまで滞在していた2時間ぐらいの間に数人が来ていた。電車で来る利用者より、自動車で来る見学者の方が多いかもしれない。
駅から出て右手には
下り線ホームへの通路
が延びている。
駅の入り口には「ようこそ日本一のモグラえきへ」の看板が付いている。
土合駅は「関東の駅百選」に選ばれている。
元切符売り場の所に認定書が掲示されていた。
再び改札口を入って上り線ホームへ行く途中、
展望室らしきもの
があった。階段を3〜4段上がると狭い部屋になっている。しかし、ここから見えるのは線路や上り線ホームだけ。
何のための部屋なのだろうか?
トンネル内の下り線ホームに比べ、上り線ホームは普通だ。島式ホームになっているが、
右側の雪が積もっているところには線路がない
。かつて、上越線が単線だった頃は、右側が下り線として使われていたのだろう。
下り線ホームと同じように
上り線ホームも非常に長い
。半分も使用しない状態だ。さらに、ホームの端まで行くと、とぎれているがその先にもホームがあるのが見える。昔は10両編成以上の長い列車が走っていたのだろう。
ホームがとぎれているのは、数年前に発生した土砂崩れのためだと思う。
2008年に再訪問した時のレポートは
こちら
。
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