久留里線
種別・番号・名称
普通列車 927D
車両
JR東日本 38形気動車+35系気動車
路線
JR東日本 久留里線 木更津〜上総亀山
乗車日時
2012年9月22日(土) 9:15発、10:22着(1時間7分)
乗車券類
乗車票

 「気動車三昧の旅」の最初は久留里線だ。この路線は珍しい3ドア・ロングシートの通勤形気動車が走っている。2012年12月1日から新型車両E130系100番台気動車に置き換わることが決定しているため、引退するキハ30形気動車、キハ37形気動車、キハ38形気動車に乗るのが目的だ。ただし、乗車するのは定期列車のため、運用の都合でどの車両が来るかは分からない。一応、ツアー担当から車両運用担当に対して、国鉄気動車色に復刻したキハ30形は必ず入れるように頼んだそうだ。

幕張車両センター木更津派出  木更津駅の跨線橋から見た幕張車両センター木更津派出の構内。旧型気動車に混じって、E130系100番台気動車が留置されている。


ツアー受付  木更津駅びゅうプラザ前に設置された「気動車三昧の旅」ツアーの受付。後で判ったことだが、受付係をしていたのは木更津駅の駅長だったらしい。


参加証  受付後、ネックストラップ付きの参加証を身につけて入場する。木更津駅から終点の上総亀山駅までは一般客に混じって定期列車での移動になるため、団体ツアーであるが各自個別の行動となる。


 久留里線ホームで待っていると、キハ30形とキハ38形の2両編成が到着した。

ムービーライブラリ
キハ30形+キハ38形気動車 到着(木更津駅) (YouTube)

キハ38形気動車  折返し先頭となるキハ38形気動車。


キハ30形気動車  後ろは国鉄気動車色になったキハ30形気動車。キハ30形は35系気動車の両運転台車だ。35系気動車は、かつて地元の群馬で八高線を走っていたので、よく見ていた。でも、35系気動車はオレンジ一色の首都圏色の方が馴染みがあるな。


外吊りドア  キハ30形の特徴的な外吊りドア。車体強度確保のために戸袋の無い、この構造が採用されたそうだ。


キハ30形車内  キハ30形の車内。オールロングシートなので、103系電車の気動車版という感じ


キハ30形運転台  キハ30形の古めかしい運転台。


外吊りドアの内側  外吊りドアを内側から見たところ。気動車ではおなじみのステップ付き。昔、八高線で満員の35系気動車に乗車したとき、ちょうどステップの縁の所に立つことになってしまって、バランスをとるのが大変だった思い出がある。


キハ30形ドアボタン  キハ30形のドアボタン。電車では半自動(手動で開閉する)ドアの115系電車が普通で、ドアボタンが付いた211系電車が登場するずっと前から35系気動車はボタン式だった。211系電車以降のボタンと比べると小さくて判りづらいボタンだが、初めて見たとき自分でボタンを押してドアが開閉できるのは凄いと思った。


窓の注意標示  ドア横の窓には「手をださぬよう」と書かれた小さなプレートが付いている。戸袋窓なら開かないので、ドアが開いても問題ない。しかし、外吊りドアは戸袋が無いため、ドアが開くと普通の窓の所にドアが来る。手などを出すと挟まれる危険があるのだ。一応、少ししか開かないようになっている。


扇風機とベンチレーター  キハ30形は非冷房なので扇風機が大活躍。丸いお盆のようなものはグローブ形ベンチレーターのカバーだ。103系電車ではグローブ形ベンチレーターの部分に扇風機が設置されていたので、このようなカバーは付いていなかった。


 発車時刻になり、ゆっくりと動き出す。JR東日本の旧型気動車はエンジン火災事故を契機に全てエンジンが換装されているため、国鉄時代のオリジナルエンジン(DMH17H)では無いが、新型気動車とは違うゆっくりとした加速は健在だ。
 久留里線は通勤形気動車が走る路線だが、単線をのんびり走るのでローカル線の雰囲気が強い。

下郡駅  木更津駅から7つめの下郡駅。久留里線のほぼ中間地点にある無人駅だ。ホームに待合室がある小さな駅なのだが・・・


下郡駅トイレ  ホームの木更津寄りにあるトイレが妙に立派。大きな駅名看板が付いて、まるでこれが駅舎のようだ。


久留里駅  久留里駅で交換待ち。久留里線では最近(2012年3月17日のダイヤ改正)までタブレット閉塞が行われており、行き違いではタブレット交換を見ることができた。しかし、現在は自動化されて見ることはできなくなった。


キハ37形気動車  久留里駅ですれ違った列車には2ドアロングシートのキハ37形気動車が連結されていた。製造台数が5両のレアな車両だ。乗ったことがないので、今日乗車した列車に連結されていれば良かったのだが、もう二度と乗れない。


キハ38形車内  キハ38形気動車の車内。キハ30形が103系電車の気動車版なら、キハ38形は211系電車の気動車版という感じ。こちらは冷房付き。


上総亀山駅に到着したキハ30形  終点の上総亀山駅に到着したキハ30形気動車。これが、国鉄通勤形気動車の最終乗車となった。


歓迎の横断幕  先頭部には歓迎の横断幕が。


 上総亀山駅は、タブレット閉塞の廃止と同時に無人化されている。タブレットの取り扱いのために駅員を必要としていたが、それが無くなったので乗降客の少ない駅は無人化が行われている。7年前に乗車したときはSuica区間外なのにSuicaで来た乗客がたくさんいて、駅員はその処理が大変だったのを見た。現在は車掌が対応しているのだろうか?それとも、Suica区間外であることが認知されてSuicaで来る人はほとんどいないのか。

出口
上総亀山駅

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