上信電鉄小旅行

１．高崎駅〜佐野のわたし駅

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１−１．高崎駅
訪問日	2020年10月3日（土）

　ＪＲ高崎駅1番線（営業未使用）ホーム上り方面の先にある、上信電鉄高崎駅。窓口で一日フリー乗車券を購入する。（普通乗車券は自動券売機で購入できる。）


　改札口を入るとすぐに0番線ホームがあり、「富岡しるく」のパネルが設置されている。「富岡しるく」は上信電鉄の「鉄道むすめ」。


　0番線ホームの奥には「絲綢之間」（シルクの間）という引退した200形電車を利用した待合室がある。時間が無かったので中には入らなかった。なお、この待合室は車体だけ再利用して地面に置かれているわけではなく、車両基地の線路上に乗った状態のまま固定されている。

１−２．上信電鉄　上信線
乗車日時	2020年10月3日（土）　9:25発、9:30着（5分）
種別・名称・番号	普通 15列車
車両	上信電鉄　700形電車
乗車区間	上信電鉄　高崎〜（上信線）〜佐野のわたし
乗車券類

　乗車するのは元ＪＲ東日本107系電車の700形電車。2017年10月にＪＲ東日本から引退し、2019年3月に上信電鉄で運行開始した。700形電車として乗車するのは今回が初めて。写真や映像では見たことがあったが、実車を見るのも初めて。107系電車時代は通勤で乗車していたので、約3年ぶりの乗車だ。


　トイレ横にあった車端部のクロスシート席へ乗車。なお、上信電鉄では従来から車内トイレがないため、元トイレ部分は機器室になっていた。ただ、新たに大きな機器を搭載するような必要もなさそうなので、機器室と言いつつ中はトイレのままで締め切っているだけかも？


　クロスシート席から見渡した車内。シートモケットが明るい青系に変わったが、それ以外は107系電車の頃とほとんど変わっていない。


　高崎駅を出発すると上信電鉄の留置線に、700形電車に改造されていない107系電車があった。この車両も今後700形電車に改造されるのか？それとも部品取り（700形電車の予備部品）に使うのか？
　700形電車は1年前にリニューアルデビューしたばかりだが、元の107系電車（上信電鉄譲渡車の場合）は約30年前の1989年〜1990年に作られた古い車両だ。しかも、107系電車の台車やモーターなど主要機器は、廃車になった165系電車（1960年代の製造）からの再利用なので、古い部品は製造後60年ぐらい経っている可能性がある。部品確保のために107系電車を保存していてもおかしくない。


　700形電車はクモハ700形とクハ750形の2両編成。下仁田側はクハ750形。車両の改造銘板はあるが、製造銘板は撤去されて無くなっているようだ。
　なお、107系電車から700形電車へ改造したのは「日本電装」という会社だ。ＪＲ東海系列の日本車輌製造が主要株主の会社で、鉄道車両の整備や改造を行っている。トヨタ自動車系列の「デンソー」（旧社名：日本電装）とは全く関係ない。

１−３．佐野のわたし駅
訪問日	2020年10月3日（土）

　下仁田方面へ走り去っていく700形電車。佐野のわたし駅のすぐ横には烏川がある。


　佐野のわたし駅の出入り口。駅舎はなく、ゲートがあるだけ。ゲートの上には駅名の由来になった渡し船のモニュメントがある。


　佐野のわたし駅は上信電鉄では最も新しい駅で、地元の要望による請願駅として2014年に開業した。背後にある高架は上越新幹線。上越新幹線の下り列車で高崎駅へ到着する直前の車内から見たことがあったが、実際に訪れるのは初めて。
　なお、上越新幹線と交差しているあたりに佐野信号場（交換設備）がある。新しく駅ができるという話を聞いたときは、この信号場が駅になるのかと思ったが違った。


　佐野のわたし駅の駅前は小さなロータリーがあるだけ。周りには住宅が多い。


　佐野のわたし駅から烏川の下流側へ少し行ったところに佐野橋がある。歩行者と軽車両などだけが通れる橋だ。洪水の時に橋脚（鋼製）部分のダメージを少なくするため、木製の橋桁が外れる流れ橋になっている。2019年10月（1年前）の台風で橋桁が流失し、3ヶ月ほど前に復旧したばかり。


　佐野橋は欄干が低いので、あまり端に寄りすぎると転落の危険がある。特に、写真撮影をするときは注意。
　佐野橋からは平行している上信電鉄を撮影することができる。




　烏川を渡る上信電鉄700形電車。JR107系リバイバルカラーの編成がやってきた。スカートの形状が変わり、JRマークがJDKマークに変わっているが、本当に107系電車が再現されている。


　離れて見ると107系電車が走っているようにしか見えない。

２．佐野のわたし駅〜根小屋駅

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