
500系電車が「のぞみ」運用で300km/h運転を行っていた時代の特徴ある翼形パンタグラフ。500系電車のために開発され、それ以外の車両では採用されていない。
菱形パンタグラフでもシングルアームパンタグラフでも折れ曲がった関節で高さを調節するが、その常識を覆して筒状のものが伸縮する構造になっている。また、パンタグラフを下げた(たたんだ)状態も普通のパンタグラフとは異なり、倒れた状態になる。

館内を歩き回っていたら、妙な形状の見慣れない機械を発見。なんとなく、タコみたいな形のガラス管で作られた水銀整流器っぽい形だなと思いつつ近づいてみる。展示物の説明を読むとやはり水銀整流器(金属製)だった。変電所に設置していた交流電流を直流電流に変換する機器だ。

切符の購入が体験できる自動券売機。無料で切符を発券できる。

無料で発券された体験用切符。

体験用切符を投入できる自動改札機。シースルーになっていて、切符の搬送機構を見ることができる。ただ、普通に自動改札を通る感じで見ると、速すぎてなんだかよくわからない。

自動改札機を通すと、切符に列車のイラストが印字された。

昔、みどりの窓口で使われていたマルスM型端末。穴にピンを差し込んで駅を指定するのが特徴。さらに、同じ穴でもページ(路線)をめくると駅が変わる。
25年ぐらい前だが、常磐線の柏駅で使っていたのを見たことがある。

運転シミュレータの抽選が当選したので、指定された時間にシミュレータ前へやってきた。運転シミュレータは在来線用(223系電車)が6台、新幹線用(N700系7000番台電車)が2台ある。前日にリニア・鉄道館で新幹線N700系電車のシミュレータをやったので、在来線がいいなと思っていたが・・・

指定されたのは新幹線だった。リニア・鉄道館の本格的な新幹線シミュレータと比べると簡易な作り。もっとも、リニア・鉄道館のは有料(500円)で、京都鉄道博物館のは無料だが。

渡された携帯時刻表。一番下に「駅間でワープすることががあります。」と書かれている。長い駅間を短縮することだろうと思ったのだが、実際にプレイしてみると・・・駅を出発して加速を始めるとすぐにワープ!突然、次の駅に進んで停車のための減速を開始。ほとんど発車と停車だけをやる感じ。結局、全ての駅間が同じ状況で、新幹線らしい高速走行はできなかった。
リニア・鉄道館の新幹線シミュレータも短縮はしていたが、自然な感じだった。それと比べると、残念な感じ。

館内を往復1km乗車できるSLスチーム号の乗り場。

SLスチーム号の客車は窓がないトロッコ風。オハテフ310形とオハテ321形の2両編成。

乗車ホーム側に通路があり、反対側に木製のボックスシートが設置されている。

往路はオハテフ310形客車が先頭で、蒸気機関車が後ろから押す形になる。前方監視用の乗務員室がある。

片道500mの線路は途中から山陰本線の線路の隣を走るので、運が良ければ併走することも。
復路は蒸気機関車を先頭に元の場所へ戻る。往復ともかなりゆっくりとした走行。汽笛が聞こえたり煙が流れたりはするが、あまりSL列車に乗っているという感じはしない。SLが身近でない人にとっては楽しめるアトラクションかもしれないが・・・普段からSL列車を見たり乗ったりできる路線が近くにある人にとっては面白みがないかも。

SLスチーム号の編成。今日の牽引機はC56 160号機だった。