長野旅行2020 2.特別快速「軽井沢リゾート1号」戻る

2.特別快速「軽井沢リゾート1号」
乗車日時2020年10月17日(土) 9:31発~11:22着(1時間51分)
列車特別快速「軽井沢リゾート1号」 6601M~(長野)~6301M
車両しなの鉄道 SR1系電車(ライナー車)
乗車区間しなの鉄道:軽井沢~(しなの鉄道線)~篠ノ井
JR東日本:篠ノ井~(信越本線)~長野
しなの鉄道:長野~(北しなの線)~妙高高原
乗車券類乗車券 指定券

しなの鉄道軽井沢駅
 軽井沢からは、しなの鉄道へ乗車。

発車案内表示器
 乗車するのは妙高高原行きの「軽井沢リゾート号」。しなの鉄道線と北しなの線を直通し、しなの鉄道全区間(途中にJR信越本線を挟む)を運行する列車で終点まで行く。なお、この案内で「有料快速」と表示されているように、2両とも有料の座席指定車だ。

SR1系電車(ライナー車)
 「軽井沢リゾート号」に使用されるのはSR1系電車(ライナー車)。JR東日本のE129系電車がベースで、しなの鉄道初の新製車だ。

行先表示器
 「特別快速ワンマン 妙高高原」と表示された行先表示器。「軽井沢リゾート号」の種別は、この表示にあるように「特別快速」なのだが、軽井沢駅の発車案内表示器では種別が「有料快速」と表示されていた。特別料金がかかる列車であることを乗車前に認識させるためか?
 ワンマン運転なので車掌は乗務していないが、車内改札や案内放送を行うために客室乗務員が乗務している。

SR1系電車(ライナー車)
 E129系電車と同じ車体だが、全面ラッピングなのでかなりイメージが異なる。しなの鉄道では赤系統の車両が多いが、SR1系電車(ライナー車)は青い車体で目立つ存在だ。なお、現時点ではまだ存在していないが、赤い車体の一般車も登場することになっている。

SR1系電車(ライナー車)指定席車
 ライナー車はE129系電車の車内とは全く異なり、写真のようなクロスシート配置にも90度回転させたロングシート配置にもできるデュアルシートが採用されている。そのため、普通のクロスシート車にはない、つり革が下がっている。
 なお、今後登場する一般車はE129系電車と同じセミクロスシートになる。

SR1系電車(ライナー車)指定席車
 1号車はクロスシートが全て進行方向を向いた状態の指定席車。(指定席料金500円)

SR1系電車運転室
 SR1系電車の運転室。E129系電車と同じなので、JR東日本で標準的な左手ワンハンドルマスコンやモニタ装置が採用されている。

SR1系電車モニタ装置
 モニタ装置の表示。列車番号は6601Mなのにモニタ装置では6601Sと表示されている。なぜか列車番号が違っている。

行路表
 行路表では列車番号が6601Mになっている。モニタ装置で列車番号が違っているのは何か意味があるのだろうか?

SR1系電車(ライナー車)食事プラン指定席車
 2号車はクロスシートが向かい合わせになったボックス配置で、テーブルが設置された食事プランの指定席車。(食事プラン料金2000円)休日運転の「軽井沢リゾート号」は名前から判るように観光列車という扱いになっており、食事プランも用意されている。なお、2号車には合計8ボックスあるが、COVID-19感染対策のため密にならないよう4ボックスだけの発売になっていた。
 せっかく観光列車に乗車するのだから、食事プランを選択した。インターネットによる予約でチケットレスとなっている。

SR1系電車(ライナー車)食事プラン指定席車
 スマートフォンに表示したチケットを客室乗務員へ提示し、自分の席へ着く。
 ボックス配置にした座席の前方側にテーブルを設置しているので、本来4人座れるスペースが2人用になっている。自分は1人での利用だったのでかなりゆったりしている。テーブルにはすでに食事や飲み物などが用意されていた。
 ちなみに、周りを見渡したところテーブルに食事が用意されているの自分の席だけだった。もしかして2号車は1人で貸切?

食事プラン
 2人分の座席がテーブルになっているのでかなり広い。ただ、向かいの座席にテーブルが設置されているので、テーブルが遠いという欠点がある。
 用意された品物はランチボックス、りんごジュース、りんごのドライフルーツ、沿線の観光パンフレットだ。テーブルクロスが敷かれていて、ちょっとおしゃれな感じ。

電源コンセント
 座席下には電源コンセントがあるので、スマートフォンなどの充電も可能。

 発車時刻が近づいてくると1号車の指定席にはそこそこ乗っている感じだった。そして、2号車にも1人乗車してきた。2号車は食事プラン用のはずなのだが、食事プランを車両前半分にして、後半分は通常の指定席(ただし座席配置は食事プランと同じテーブル付き)として発売しているようだ。


 軽井沢発車時点の2号車は自分を含めて2人だけのガラガラ状態。しかし、後半分が通常の指定席なら、この後停車する駅から乗客が乗ってくる可能性がある。とりあえず人がいないうちに食事をすることにした。

ランチボックス
 ランチボックスの中身。千曲市にあるKT'sBakery&Cafeという店のパンとスコーン。凄くおいしかった。自宅の近所にこの店があったら常連になりそうなぐらいおいしい。
 食事がおいしかったのは良いのだが、やはりテーブルが遠いのでちょっと食べづらい。座面の前の方に座って、前屈みで食べる感じ。

坂城駅手前の車窓
 坂城駅手前の車窓。途中で2号車に数人程度は乗車してきたが、車内はまだ空いているのでゆったり景色も楽しめる。

169系電車
 坂城駅では保存されている169系電車を見ることができた。

 徐々に乗客が増えてきた。ほとんどが旅行客ではなく、地元の利用者という感じ。さらに、指定席券を買わずに乗ってきて、客室乗務員から購入する人もいる。客室乗務員は車内放送で「この列車は全席指定の観光列車です。」といった案内をしきりにしているが、車内の雰囲気は完全に普通の快速列車。そもそも、観光列車と言っているけど観光要素が何もない。沿線の観光案内放送があるわけでもないし、停車駅での観光やイベントなどがあるわけでもない。
 乗客が増える前に食事を済ませておいて良かった。でも、自分の席にだけテーブルクロスが敷かれてランチボックスなどが置かれているので、周りから完全に浮いた感じになっていた。COVID-19が収束して観光客が増えたら状況は変わるのかな?

 戸倉駅を発車すると長野駅まで停車しない。途中の篠ノ井駅から長野駅まではJR信越本線だが、JR線内は無停車なので、この列車をJR線内だけ利用することはできない。

 長野駅では乗降共にあり、乗客が一番多くなったと思う。その後は、徐々に減っていく。

伊豆クレイル
 長野駅を発車してしばらく行くとJR東日本の長野総合車両センターがある。そこに、2020年3月で運行終了となった、651系1000番台電車「伊豆クレイル」が留置されていた。この後、廃車解体されると思われる。自分が実車を見たのはこのときが最初で最後だ。

 北しなの線に入ると、結構山深い感じになってくる。トンネルがあって入る前に警笛を鳴らすのだが、SR1系電車はミュージックホーンが付いているのを知った。ベースとなったE129系電車には付いていないものだろう。

しなの鉄道SR1系電車ミュージックホーン

 終点の妙高高原駅まで乗り通したが、車内は快適だった。食事もおいしかった。ただ、残念だったのは観光列車らしさがなかったことだ。観光列車らしい要素を食事プラン以外に取り入れて欲しい。自分が乗車したとき以外の状況は判らないが、もし食事プランの利用者が少なければ、いずれ観光列車という肩書きを取っ払って普通の快速列車になってしまうかも。

1.前橋駅~軽井沢駅 出口