東北新幹線「はやぶさ6号」
種別・番号・名称
新幹線列車 6B はやぶさ6号
車両
JR東日本 E5系電車
路線
JR東日本 東北新幹線 仙台〜東京
乗車日時
2012年5月4日(金) 19:49発、21:24着(1時間35分)
乗車券類
(モバイルSuica特急券:18,700円)
帰りの新幹線はE5系電車で運転される「はやぶさ6号」。E5系電車に乗るのは3回目。昨日来るときに乗った「はやて15号」もE5系電車だったが、「はやて」は最高速度が275km/hなのに対して
「はやぶさ」は300km/hで東北新幹線最高速度
だ。
去年は仙台からの帰りに「はやぶさ406号」(震災による徐行ダイヤでの運転。仙台19:24発〜東京21:08着)に乗車した。このときは徐行区間が有り、300km/h運転は限定的だった。
乗車するのは
一番後ろの10号車・・・グランクラス
だ!本当は来るときに乗った「はやて15号」でグランクラスに乗りたかったので、「えきねっと」の事前購入登録を利用したのだが満席で駄目だった。そこで、次の日(今日の1ヶ月前10:00)にダメ元でモバイルSuicaアプリから申し込んでみると購入できたのだ。
本当は大宮駅で上越新幹線に乗り換えるのだが、そうすると
グランクラスへの乗車時間があまりにも短くなってしまうので東京駅まで行く
。
10号車の乗車口から乗り込むと
グランクラス専任アテンダントが迎えてくれる
。
グランクラスの座席は1+2列配置。自分が指定されたのは1列席だ。従来の鉄道車両にはない
最高クラスの座席
。この座席はJR東日本、日立製作所、レカロの3社共同開発による物だ。
荷物は座席上にある
ふた付きの収納スペース
に入れる。シートピッチが広いため結果的に
収納スペースも長く広い
。しかも、1列席側はそれを1人で占有できるので、たくさん荷物があったが余裕で収納できた。
左肘掛けにある操作パネル。座席のリクライニングは全て電動になっている。
背もたれ、座面、レッグレストの3つを独立して操作できる
ほか、「たおす」「おこす」のボタンで3つが連動した操作も可能。また、レッグレストの長さを調節することもできる。微調整が可能なので、自分好みの姿勢にできる。
左中央にあるボタンはアテンダント呼び出し用。
1A席なので、目の前が壁。でも、間隔が広いので
圧迫感はない
。車内案内表示器は見づらい。
そして、通路のドアがすぐ前。通路右側のドアはアテンダントの部屋になっている。最後尾車両なので他の車両の乗客が通り抜けることはないが、グランクラスの乗客がトイレに行ったり、アテンダントが出入りしたりと
ちょっと落ち着かない
。
仙台駅を発車してすぐ、アテンダントが
おしぼりを持って飲み物の注文を受けにやってきた
。ちょっと落ち着きたいところだが、乗車時間が約1時間30分と短いので、飲み物と一緒に軽食も注文した。
グランクラスの料金に含まれる
食事は、和軽食と洋軽食のどちらから1つを選ぶ。上り列車と下り列車ではメニューが異なり、さらに季節によっても変わる。今回注文したのは和軽食で上り列車で提供される東京編だ。
飲み物はコールドの緑茶を選んだ。
グランクラスのロゴが入った専用のグラス
で提供される。
和軽食 東京編(春)の中身とお品書き。
軽食なので量は多くない。
味は悪くないが、高級駅弁という感じ。
今までE5系電車に乗った限りでは乗り心地がいいという印象だった。しかし、300km/h運転での最後尾車両は
かなり小刻みな揺れがある
。レールを走る揺れよりはフワフワとした飛行機のような揺れに近い。
新幹線は
最後尾車両の揺れが一番大きい
と言われる。空気の流れが後ろで渦を巻くため車体が振られるのだ。飛行機や自動車は後方に尾翼などを付けることによって対処している。しかし、新幹線は前後に動く必要があるため、それが難しい。前進するときの空力特性だけでなく、後方での尾翼の役目を併せ持っているため、あのような
複雑な先頭形状
になっているのだ。さらに、E5系電車では
フルアクティブサスペンションを搭載
して揺れを軽減させるようになっている。しかし、それでも揺れを押さえ込めないようだ。
グランクラスという最高級車両が、上り列車では最後尾になるため
乗り心地の面で残念な状態
になっている。逆に先頭になる下り列車ではどのような乗り心地なのだろうか。
食事の後には、アップルジュースと茶菓子を注文した。
ドリンクはアルコールを含めて飲み放題
だが、茶菓子(アルコールを注文した場合は、おつまみになるようだ。)は1回だけ注文可能。
今回は乗車した時刻が夕食時だったので先に軽食を注文したが、茶菓子が先でも良い。自分の好きなように注文できる。
あっという間に大宮駅に到着。何人かの乗客が降りた。
通路を挟んで隣にいた人がいなくなったので、座席を横から撮影。荷物の収納スペース下と窓枠外周にライトが入っていて光っているのが分かる。これが
明るすぎず暗すぎない落ち着いた照明を演出
している。
「はやぶさ」は上野駅を通過する。終点の東京駅に着く前に、座席周りの観察。
座席テーブルは
肘掛けに内蔵された折りたたみ式
。これは半分だけ開いた状態。ドリンクなどを置くときに便利。
食事をするときなどは全開にする。この
折りたたみ式テーブルの構造が面白い
。テーブルをたたんで、手前にスライドさせて、下に下ろして、肘掛けに収納される。実際に見ないと分かりづらい説明だ・・・
ムービーライブラリ
グランクラス座席の折りたたみ式テーブル収納
(YouTube)
シートピッチはゆったり。
レッグレストを上げて足を伸ばしても余裕
がある。
リクライニングを一番倒した状態。
目線が天井に向くぐらい倒れる
ので寝やすいと思う。
東京駅に到着直後のグランクラス車内。照明がレール方向ではなく
枕木方向に並んでいる
のが珍しい。
ドア横に付いたグランクラスのロゴと「がんばろう」ステッカー。
乗車時間が短く、あまり落ち着けなかった。ドリンクは食事と茶菓子の時の2回だけしか注文しなかったし。
座席やサービスは良かった
ので、今度はもっと長い時間乗ってくつろいでみたい。
仙山線 普通
上越新幹線「Maxとき353号」
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