東北乗り鉄2013 9.気仙沼線BRT その1戻る

9.気仙沼線BRT
乗車日時2013年8月16日(金) 10:55発、11:25(定刻11:20)着(30分)
種別・名称・番号BRT 24便
乗車区間JR東日本:気仙沼~(気仙沼線BRT)~陸前階上
乗車券類整理券
精算証明書(陸前高田~陸前階上):650円

気仙沼線BRT柳津駅行き
 気仙沼駅のバス待機所から柳津駅行きのバスが出てきた。車両はハイブリッドバスだが、大船渡線BRTで乗車したバスと車種が異なり、日野のブルーリボンシティ・ハイブリッドだった。
 車両はJR東日本が所有するが、運転はミヤコーバスへ委託されている。

 大船渡線BRTからの乗り継ぎで、運賃はすでに目的地の陸前階上駅まで支払い済み。odecaは使用せずに、整理券を取って乗車した。
 気仙沼線BRTも大船渡線BRTと同様に駅舎横のバス乗り場から発車し、一般道路を走行する。ところで、エルガ・ハイブリッドは動き出すときにモーター音が聞こえてハイブリッドバスらしかったが、ブルーリボンシティ・ハイブリッドはモーター音が聞こえないな。モーター搭載位置の違いなのか、出力の違いなのか?
 気仙沼駅を発車してから広い道路を走っていたが、しばらくすると狭い道へ入っていく。すると、地面が黄色く塗られ、遮断機が下りたバス専用道の入口が見えてきた。バスが近づくと遮断機が上がる。普段は遮断機が下りて一般車が進入しないようになっているのだ。
 バス専用道に入って、やっとBRTらしくなった。気仙沼線の線路をアスファルト舗装した道路なので、バスがギリギリ走れる幅しかない。バス専用道を進んでいくと最初の駅、不動の沢駅に到着した。

 不動の沢駅はバス専用道にあり、屋根付きの対向式ホーム(乗り場)が2面2線設置されている。車両がバスなので乗降口が進行方向左側にしかない。当然ながら上下線それぞれにホームが必要になる。2面2線の場合は上下線が別の車線になっていてすれ違いが出来る構造だ。片側のホームには待合室も設置されている。


 不動の沢駅の先はすぐにバス専用道が途切れていて、草に覆われた線路跡が続いている。ここから再び一般道路へ出る。南気仙沼駅、松岩駅は一般道路にある。

松岩駅
 松岩駅の待合室。大船渡線BRTでは、まだ駅名標(バス停のポール)だけの駅ばかりだった(整備が進んでいない)が、気仙沼線BRTは先に開業しただけあって設備が充実している。一般道路にある駅でも専用道路にある駅と同様な待合室が設置されている所がある。また、交通量の多い道路なので上下線両方に待合室が設置されている駅もある。
 ところで、この待合室は道路脇に設置されている。専用道路の場合は元々JR東日本の敷地だから問題ないが、一般道路の場合は土地の所有者に頼んで設置されている状態なのだろうか?

 松岩駅を発車してしばらく行くと、大通りから外れて細い脇道へ。こんな所をバスが走るのか?という場所を進んでいくと再びバス専用道が現れた。
 気仙沼線は元々単線なのですれ違いが出来ない。そのため、所々に待避所が在り、すれ違いが出来るようになっている。最知駅へ到着する直前で下りのバスと交換待ちを行った。BRTの運行管理はGPS等を利用して位置を把握し、駅にある運行状況表示器へ表示している。また、バスの運転席にも位置情報を表示するモニターがあるようで、対向バスが接近するとピピピという音がしている。これで、待避するかしないかを判断するようなのだが、上りと下りのどちらが待避するかはどうやって決めているのだろう?遅れることもあるので必ずいつも同じ場所で退避するとは限らないし。

 最知駅はバス専用道にあるが、不動の沢駅と違い対向式ホームが2面1線で設置されている。上りと下りで2つホームがあるが、車線は1本。すれ違いが出来ない構造だ。


バス専用道
 バス専用道は、このように単線幅の狭い道路。一般自動車はもちろん、自転車や歩行者も通行不可だ。

待避所
 所々にある待避所。一定間隔にあるわけではなく、場所の余裕があるところに作っている。そのため、連続してたくさん待避所があるところと、待避所と待避所の間隔が長いところがある。だから、対向バスと待避する場所(タイミング)はどうやって決めているのか気になる。

 バス専用道で踏切だったところは2種類の形態になっていた。

元踏切の交差点
 交通量の少ない旧踏切は、ただの交差点になっている。一般車がバス専用道へ入らないように、地面を黄色く塗って目立たせているだけ。一応、一般道路側に止まれ標識があるようだが、一時停止無視の車がいるため(実際見た)見通しの悪いところではバス側が減速していた。

 交通量の多い旧踏切は信号機が設置された交差点となっていて、バス側に一般車進入防止の遮断機が設置されている。(踏切の頃と遮断機の付く側が逆になっている。)

センサー
 信号機付き交差点の手前にはセンサーが設置されている。

遮断機が上がる
 センサーの下をバスが通過すると、一般道路側の信号機が赤になりバス側の遮断機が上がる

通行可能になった交差点
 遮断機が上がると信号機が青になり、バスは停車せずに通過できる。原則としてバス優先信号機になっているが、場所(タイミング?)によっては、バスが信号待ちする場合もある

 他に元々は踏切がなかった場所に、バス専用道のガードレールが途切れて人が横断出来るようになっている所がある。「横断注意!!」という標識でバスに対して注意するようになっているが、横断歩道などの通行区分はない。

 バス専用道に入るとスムーズに進めるが、旧踏切の交差点が100%バス優先になっていない。信号待ちする場合や、一時停止しない一般車を警戒してスピードを落とすことがあるのは、改善の余地がある。

陸前階上駅到着
 陸前階上駅に到着。整理券と精算証明書を運転手に渡して下車した。


8.大船渡線BRT(上り) 出口