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メモリ喰うWindows
 ゲーム以外はほとんどWindowsという環境になってきた。すると、メモリが足りなくて激しくスワップすることが多くなった。しかも、Windows 3.1は本当のマルチタスクじゃないのでスワップ中はマウスカーソルが砂時計になって何もできない。酷いときには2,3分スワップ待ちをすることもあった。
 PCM録音も気を付けないと録音中(5分ぐらい経過)メモリが足りなくなってスワップが始まる。その間もどんどん録音され、どんどんスワップしていく。マウスカーソルは砂時計状態なので操作不能!(つまり、録音を中止することすらできない!)そして、スワップ領域も食いつぶして本当のメモリ不足エラーになるまで録音し続けるのだ。1度こうなったら、10分ぐらいエラーが出るのを待つか、ちょっと危険だけどリセットボタンを押すしかない。

 少しでも快適にするために、最後の2MBytesを増設した。

バックアップはMOで
 ハードディスクは大容量なのでたくさんデータが入って便利だが、もし壊れたときの被害が大きい。そのためには万一に備えてバックアップするのがいい。最初は市販のハードディスクバックアップツールを使ったのだが、ハードディスクを丸ごとバックアップするのでフロッピーディスクの枚数がものすごいことになった。(圧縮はしてくれるが。)そこで、自分でバックアップ用のバッチファイルを作り、必要なファイルだけをバックアップするようにした。しかし、これでもフロッピーディスクの枚数は多く、大変だった。
 また、PCM録音したwavファイルやビデオキャプチャしたaviファイルは大きなファイルなのでハードディスクに入れてあるが、普段使わないものなのにディスクを占有するので効率的ではない。ハードディスクを増設するという手もあるが、この先何台増設する羽目になるかわからない。
 以上のような状況を改善するために、MOドライブを買うことにした。これなら、メディアを買うだけでハードディスクを増設した感覚で使える。ドライブも12万円と高かったが、ハードディスクを何台も増設するよりは安い。MOメディアも128MBytesで1枚7000円したが、ハードディスクから比べたら超安い!

 この頃から、大量に買い込んだ5インチフロッピーディスクが余りだした。ハードディスクとMOがあればフロッピーなんていらないからな。

もっともっと速くしたいパソコン
 Windowsアプリケーションも高機能化するにつれて重くなってきた。メモリは最大まで増設したので、次はCPUを速くするしかない。
 PC-9801FA2にはi486SX 16MHzが搭載されているがi487コプロセッサソケットが用意されている。ここには本来コプロセッサを差し込むのだが、i486DX2相当のODPも付けられた。
 ODPを付ければ倍速の32MHzで動作するし、コプロセッサも付く。これを付ければ高速化できる。そう思っていた所にメルコから4倍速CPUアクセラレータというのが発売された。i486DX2を使用し、さらに倍速にする回路が付加されて4倍速(64MHz)にするというもの。とりあえず、これが現状の最高速なので取り付けることにする。
 取り付けは簡単で、パソコンのフロントパネルをはずして、コプロセッサソケットに4倍速CPUアクセラレータを差し込むだけ。これでかなり高速化された。Windows 3.1を使ってストレスを全然感じない。これでしばらく新しいパソコンを買わなくて済むなと思った。

NIFTY-SERVEで便利な電子メール
 1991年から始めた「完全手動送受信電子メール」の相手がNIFTY-SERVEに加入した。いつでも好きなときにメールが送れるし、フォーラムでいろいろな情報を取得したり、ソフトやデータをダウンロードしたりできるから便利だよ。ということで、自分も加入することにした。
 利用料金の支払いはクレジットカードということなので、まずクレジットカードを作ることから始めなければならなかった。そして次はオンラインサインアップをするための番号を手に入れなければならない。現在はパソコンやモデムを買えばオンラインサインアップの番号が付いてくるが、この頃は「イントロパック」というのが付いた書籍等を買わなければならなかった。

 NIFTY-SERVEに加入して友人とのメールの形態までが変わった。従来は定期的にメールを送受信するので、いろいろな話題がいっぱい入った大容量メールだったが、話題ごとに分離した小さなメールが随時行き来するようになった。
 さらに、最初は相手が1人だけだったが、徐々にメールの相手も増えていった。

画面をパワーアップ
 Windowsでは256色表示可能な環境で、写真等も自然に見ることができるのだが、複数のアプリケーションを同時に起動すると256色のパレットを奪い合うのでアクティブになっているアプリケーション以外は変な色で表示される。さらに、アクティブアプリケーションを切り替えたときにパレットが切り替わり画面の再描画が行われる。切り替える度にぺらぺらと画面を書き換えるので結構うっとうしい。
 フルカラー(1677万色)とはいかなくてもハイカラー(65535色)表示にはしたい。本来、2MBytesのビデオRAMを搭載していれば1024×768の解像度でハイカラー表示ができるはずなのだが、PC-9801-85ウィンドウアクセラレータボードは256色表示までしかできない。アクセラレータチップがハイカラーに対応していない可能性もあるが。
 しかし、同じアクセラレータチップを搭載しているCanopusのPower Window 928はちゃんとハイカラー表示できることがわかった。(友人が持っていたので。)85ボードでハイカラー表示できないのは周辺チップかドライバのせいだろう。しかも、ベンチマークを取ると明らかにPower Window 928の方が速い。(この頃は知らなかったが、Canopusというメーカは画像処理関係の周辺機器が凄いのだ。)

 後継機種のPower Window 928IIというボードが発売されたので、交換することにする。(85ボードは中古屋へ)ウィンドウアクセラレータを変えるだけでもだいぶ快適になるな。描画速度がアップしているし、ハイカラー表示でパレットの取り合いもなくなったのでうっとうしい再描画もなくなった。
 写真をハイカラーで見ると結構違う。256色でもきれいと思っていたが、全然違うね。

静かで速いバブルジェットプリンタ
 今までずっと、モノクロのドットインパクトプリンタを使ってきたが、カラープリンタがほしくなってきた。オプションでカラーにすることもできるのだが、どうせなら静かなプリンタに買い換えようと思った。
 静かなプリンタにはレーザプリンタ、インクジェットプリンタ、熱転写プリンタがあった。レーザプリンタは速くてきれいで静かだが、カラーはとても買える値段じゃない(100万円!)ので除外。熱転写プリンタは静かだが遅いのとランニングコストが高いので除外。残るはインクジェットプリンタだ。昔、プリンタを買った頃にはなかった方式だ。
 インクジェットプリンタは比較的速くきれいで静か。しかもランニングコストもそんなに高くなく、プリンタ自体も高くないという、理想のプリンタだ。キャノンだけはバブルジェットプリンタというのを出しているが、基本的にはインクジェットプリンタの仲間だ。(インクの噴き出す方法が違う。)

 値段も手頃で売れ筋のCanon BJC-400Jを買うことにした。売り切れ続出で入荷未定という店が多かった。(年末の年賀状シーズンということもあるし。)でも、何とか買うことができた。

最高速14400bpsモデム
 NIFTY-SERVEに加入し、何かとソフトやデータのダウンロードが増えてきていた。2400bpsでは時間がかかり電話代もかかってしまう。当時最高速だった14400bpsモデムがやっと10万円を切る値段で登場してきた。
 一番最初に10万円を切ったモデムは確か沖電気製だったが、すぐには買わなかった。今まで使っていたモデムがアイワ製の液晶ディスプレイ付きで、通信速度などが表示されるのが便利だったので14400bpsモデムも同じ形をしたものを買おうと思ったからだ。

 自分の住んでいる地域に14400bps接続可能なアクセスポイントがなく、隣の市にあるアクセスポイントを利用していたが、それでも通話時間が短くなったおかげで、通信料金は減った。のちに、市内にアクセスポイントが出来てからはより安くなった。
 画面の表示もスムーズになったし、キー入力してから反応するまでに間が空くということもなくなって操作性も改善された。

 この時点でのPC-9801FA2スペック



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