円筒分水（オリジナル版）
撮影場所	群馬県高崎市江木町
撮影日	2009年9月19日

さて、これは何でしょう？

噴水？

「ふんすい」じゃなくて「ぶんすい」だよ。丸い形をしているから円筒分水と言うんだ。

円筒分水って何だ？

農業用水を決められた比率で正確に分配する施設なんだ。 例えば、川を二股にしても水の流れは川の外側と内側で速度が違うから、正確に分配されるとは限らない。だから、不公平になって争いの元になったりもした。それを解決したのが円筒分水だ。 中央から吹き上がらせた水は全方向（360度）均等に流れ落ちる。そして、円グラフのように割合を決めて仕切りを入れれば、正確に分配されるんだよ。

なるほど。うまくできているな。でも、その割りにはあまり見かけない施設だな。

そうだね。大小さまざまあるけど、日本全国探してもそんなにたくさんは無いみたいだよ。どちらかというと珍しい施設かな。

しかも、この長野堰円筒分水は高崎駅から近い住宅地の中にいきなりある。

水の流れを見ていると結構面白いな。

そして、ここは分配した後の水路がまた面白いんだ。

長野堰円筒分水は4方向に分配しているんだけど、そのうち3つはしばらく平行して流れるんだ。

なんだこれは！

ちょっと行くと、別の所から流れてきた水路が立体交差！

そして、各方向に分かれて行く。

まるで高速道路のジャンクションみたいだな。

ビデオもあるから見てみてね。

ビデオ映像を見る。 (YouTube)

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