足尾銅山観光 トロッコ電車
場所
足尾銅山観光
訪問日
2011年9月23日(金)
入場券類
 足尾銅山観光 入坑券

 わたらせ渓谷鐵道のトロッコ列車「わ鐵のわっしー号」で通洞駅に到着した後、徒歩数分の所にある足尾銅山観光へ向かった。ここには、廃坑になった銅山坑道の中を走るトロッコ列車があるというのでやってきた。

足尾銅山観光 入り口  足尾銅山観光の入り口。ここを入ってしばらく行くと、入坑券売り場がある。


 入坑券を買って、中に入ると・・・いきなりトロッコ列車のホーム。すでにトロッコ列車が停車していて、先着順に乗車している。
 来る前の想像では、中のアトラクションとしてトロッコ列車が走っていると思っていた。(希望者だけ乗車できる。)しかし、実際はトロッコ列車に乗車しないと中に進めない構造だった。

トロッコ列車の車内  トロッコ列車の車内。先頭に機関車を連結した3両編成で、坑道トンネルに入るためかなり小さな車体だ。


 トロッコ列車は15分間隔で運転している。自分が乗車してしばらくすると、ちょうど発車時刻になった。かなりゆっくりとした走行だ。そして、急勾配を下っていく。坂を下ると駅らしきものが見えてきた。もう終わり?と思ったが駅は通過。そして、先頭のアプト式機関車を切り離すという案内放送が。ここで初めて、先頭の機関車が勾配を下るためのアプト式機関車だと判明。
 トロッコ列車が停車してアプト式機関車が切り離される。替わりの機関車は?と思ったら運転士がトロッコ客車の先頭に乗り込んだ。そして、そのまま動き出す!機関車に牽引されるトロッコ客車だと思ったら、実は自走できるトロッコ電車だったのだ!
 トロッコ電車は先ほどまでとは違い速い。一気に加速すると坑道トンネルに突入。結構迫力がある。しばらくトンネル内を進むと終点に到着した。ここからは徒歩での坑道見学となる。(詳細はムービーを参照。)

ムービーライブラリ
足尾銅山観光 トロッコ電車 車窓風景 (YouTube)

トロッコ電車  坑道内に到着したトロッコ電車。


坑道トンネル  トロッコ電車が出口に向かって走り去った後の坑道トンネル。トロッコ電車に乗車できるのは往路だけで、復路は回送だ。


坑道トンネル  トロッコ電車が停車した先に続く線路と坑道トンネル。柵があって立ち入り禁止になっているが、この先には複雑に分岐した総延長1000kmほど(ほぼ東京〜博多の距離)の坑道トンネルがあるそうだ。足尾銅山はかなり大規模だったのだ。


現役時代のトロッコ車両  坑道内の見学を終えて外に出ると現役時代のトロッコ車両が展示されている。機関車にポールが立っているところを見ると、現役時代は架線があり、ポール集電をしていたようだ。


トロッコ電車  こちらは現在のトロッコ電車。架線が無いのでバッテリー駆動と思われる。


急勾配区間の線路  乗車駅から降りてくるところの線路を見たところ。かなり勾配がきついのが分かる。レールの間にアプト式機関車が使用するラックレールがある。


 乗車駅からのトロッコ電車が到着し、アプト式機関車が切り離されるところを見ていると面白いことに気づいた。アプト式機関車から運転士が降りると、すぐに連結器を解放する。すると、無人のアプト式機関車が自動的に前進してポイントの先まで進む。そして、まるでバネで跳ね返るような動きで素早くスイッチバックすると隣の線路へ。乗車駅へ回送されるトロッコ電車に連結されて止まる。見た目から想像できない自動運転システムがあるようだ。(詳細はムービーを参照。)

ムービーライブラリ
足尾銅山観光 トロッコ電車 (YouTube)

アプト式機関車を連結したトロッコ電車の回送  後ろにアプト式機関車を連結して始発駅へ回送されるトロッコ電車。


 乗車駅への回送も自動運転のようだ。後ろのアプト式機関車は無人。先頭のトロッコ電車に運転士は乗っているが、運転している感じがしなかった。

ムービーライブラリ
足尾銅山観光 トロッコ電車 回送 (YouTube)

 帰りは徒歩で階段を上って、入り口とは別の建物から出るようになっている。

出口

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