交通博物館 旧万世橋駅遺構の公開
場所
交通博物館
訪問日
2006年2月25日(土)
入場券類
(310円)
大宮に鉄道博物館が開館するのに伴い、神田(秋葉原)の交通博物館が閉館することになった。最後のイベントとして
旧万世橋駅の遺構
が公開されることになったので見学してみた。なお、旧万世橋駅とはかつて中央本線のターミナル駅だったところだ。交通博物館は万世橋駅に併設する形で作られたが、のちに万世橋駅は廃止された。
交通博物館の正面。右側には中央本線の高架橋があり、密着するように建てられている。正面左側に交通博物館の入口がある。そして、D51形蒸気機関車や0系新幹線電車の先頭部が展示されている後ろあたりに、
万世橋駅の入口があったらしい
。
交通博物館の神田川側。神田川にかかる万世橋から見たところ。このレンガ造りの高架橋が中央本線で、上には
廃止になった万世橋駅のホームが残っている
。中央線電車の中から見えるのでホームが残っているのは知っていたが、高架下に駅の遺構が残っていることは知らなかった。
旧万世橋駅遺構の見学は予約定員制なので、入館して直ぐに予約した。指定された時間に見学集合場所へ行く。
見学の時間が来ると係員の案内で館内を進んでいく。そして、関係者以外立ち入り禁止の扉を入ると、古めかしい廊下が・・・
旧万世橋駅の施設を再利用した交通博物館のバックヤード
のようだ。
レンガ造り高架橋下の一室。ライトアップはされているがかなり暗い。(フラッシュ撮影のため明るくなっている。)
このアーチは神田川側の外観に見られるものと同じ感じ
だが・・・この壁の向こうは神田川か?
同じ高架下の部屋で横を向いたところ。緑色の鉄橋が上に見える。中央本線が交通博物館横の道路を渡るものだろうか?
古い遺跡のような感じだが、この上は現役のJR中央本線
なのだ。
階段を上り、ホームへ。ただし、周りが囲われて階段部分から外へは出られない。ホーム上は工事の機材が置かれていた。
旧ホームの両脇を中央線快速電車が通過
していく。万世橋駅の駅名標は、今回の公開イベントに合わせて設置されたレプリカ。
ムービーライブラリー
旧万世橋駅を通過する中央線快速電車
(YouTube)
階段を降りてコンコース階へ戻る。もちろん、この階段も旧万世橋駅のもの。駅が廃止されてから、ずっと閉鎖されて人の目に付かなかった貴重な階段。
階段の途中には
小さな橋のようなもの
がある。橋の両側は屋根のようなもので覆われているが、現役当時は博物館を見下ろせるようになっていたのだろうか?
古めかしく薄暗い階段。現役当時もこんな暗さだったのだろうか?
短い時間だったが、旧万世橋駅の見学という初めてで最後の体験ができたのは良かった。
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