札幌市営地下鉄 南北線
車両
札幌市交通局5000系電車
路線
南北線 さっぽろ〜真駒内
乗車日
2000年8月18日(金)
札幌市営地下鉄の最大の特徴は
案内軌条の設置された軌道上をゴムタイヤで走行
することだ。現在では新交通システムで同様のものがあるのであまり珍しくないが、新交通システムの車両がかなり小さいのに対して、札幌市営地下鉄は
普通の電車と同様な大型車両
だ。
乗り心地は鉄軌道電車特有の「ガタンガタン」という振動がなく滑らか。新交通システムの乗り心地に近い。ゴムタイヤでグリップが良いので、
加速減速も通常の電車より速い
。
南北線は平岸〜真駒内まで地上区間を走る。それは、他都市の地下鉄でもあることだが、札幌では
雪の影響を受けないようにするため、高架橋がシェルターで覆われている
。まるで万里の長城のように長い建物がある感じ。
南北線自衛隊前駅の高架下には交通資料館があり、いろいろな車両が展示されている。あいにく行ったときは休館日で柵の外から眺めるだけだった。
この車両は南北線開業前に作られた
試験車「はるにれ」
だ。(昭和40年製)短い車体に3軸のタイヤがつき、ガソリンエンジンで走行する車両だ。ところで「はるにれ」ってどういう意味なんだろう?
「はるにれ」の全景。ちょうど、今の
新交通システム車両ぐらいの大きさ
だ。
「はるにれ」の次に作られた試作車「すずかけ」。
トラックのように見えるが電車だ。
1両が約13mぐらいで初代営業用車両1000系と同じサイズ。
車両中央付近に2軸のタイヤ(動輪)がある
のが特徴。車体端と連結部の1軸タイヤは動力無し。
南北線の初代営業用車両1000系。(後に2000系に改番。)車輪の配置は「すずかけ」と同様。地下鉄車両だが
大きな窓が特徴
だ。2000系は2年ぐらい前まで現役で走っていたようだ。
地上区間の雪よけシェルター内を駅のホームから見たところ。
軌道中央部に案内軌条
があり、これを挟んで電車は走行する。左側には電気集電用のレール(第3軌条?)がある。
2000系の次にデビューした3000系電車。
車体サイズは2000系と同じで8両編成。
ただし、車輪配置は
一般的な連接構造
(連結部分に2軸のタイヤがある。)になっている。2000系の特徴だった車両中央部の車輪はない。
1995年に登場した最新型の5000系電車。
1両18mの通常電車サイズに大型化して6両編成
になっている。また、JRなどの電車より
車体幅が広いので車内はゆったり
している。(車体幅に関しては以前の車両も広い。)車輪配置も車両両端に2軸のタイヤがある一般的なものになった。(逆にゴムタイヤで2軸台車の電車は珍しいが。)
最近主流のインバータ制御になり、車内にはLEDの情報案内装置が付いたりして最新型電車らしいが、
エアコンは無し
。札幌の地下鉄は夏でもエアコンがいらないようで冷房化率0%だ。たしかに、真夏に乗ったが車内は暑くなかった。
特急「スーパー北斗7号」
札幌市交通局 市電
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