アルフの部屋鉄道趣味の部屋懐かし写真館
オリエント・エクスプレス '88
撮影場所
高崎線 高崎駅
撮影日
1988年11月14日

 1988年にフジテレビ30周年記念事業として来日したオリエント急行。パリ発東京行きの国際列車としてフランスから西ドイツ(現ドイツ)、東ドイツ(現ドイツ)、ポーランド、ソビエト連邦(現ロシア)、中華人民共和国、イギリス領の香港(現中国領)を経由して運転された。その後、日本国内各地を団体臨時列車として運行した。

オリエント急行を牽引するEF65形電気機関車
 オリエント急行を牽引するEF65形電気機関車。

控え車オニ23
 機関車の次に連結されている客車はオリエント急行風の塗装がされているが、オリエント急行の客車ではない。20系寝台客車を改造したオニ23形控車である。オリエント急行の客車はねじ式バッファー連結器を使用しているため、自動連結器を使用しているJRの機関車で牽引することができない。そこで、片方がねじ式バッファー連結器、もう片方が自動連結器になった、連結器アダプター車両としてオニ23形が連結されている。なお、車内にはスポンサーの日立が開発したハイビジョンテレビが設置されていた。
 なお、編成の反対側には同じようにマニ50形控車が連結されていた。

オリエント急行食堂車
 オリエント急行の食堂車。
 ヨーロッパからやってきたオリエント急行の客車は標準軌の台車をはいているが、日本国内では狭軌台車(旧型客車用)に交換されていた。

オリエント急行プルマンカー
 オリエント急行のプルマンカー。
 国際列車で海外から来た車両が、JR線を走るのは前例がない。法的な手続きの関係上これらの車両は日本国内滞在中に限り、JR東日本・東京圏運行本部(現東京支社)品川運転所の所属になっていた。そのため、所属記号(東シナ)、定員、自重、検査施工など日本の鉄道車両と同じ表記が連結面に入れられた。(わかりづらいが写真でも確認できる。)

オリエント急行
 高崎駅に停車中のオリエント急行。一番手前に見える車両は食堂車やサロンカーで提供される食材などを積んだ荷物車。日本国内滞在中はサービス電源用のディーゼル発電機も搭載していた。(本来は各車両の車軸発電機でまかなうが、台車が交換されて使えないため。)

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