JR東日本 常磐線 特別快速
車両
JR東日本E531系電車
路線
東北本線 上野〜日暮里
常磐線 日暮里〜土浦
時刻
12:12発、13:07着(3373M)
乗車日
2005年7月30日(土)

 常磐線のライバルとなる、つくばエクスプレスの開業を控えた2005年7月9日に常磐線のダイヤ改正があった。そこで新設されたのが特別快速。同日デビューのE531系電車を使用し、JR東日本の普通列車では初めて最高速度130km/hを誇る。

E531系電車  上野駅に停車中のE531系電車。この車両は湘南新宿ライン、東海道本線、高崎線、宇都宮線に投入中のE231系近郊タイプをベースにしているため似ている部分が多い。大きな違いは電源が交直両対応、最高速度130km/hとなっていることだ。
 細かなところでは正面スタイルが若干違う。テールライトが上(ヘッドライトの横)に移り、下がスッキリしている。また、列車番号表示が窓左下から行き先・種別表示器の横に移った。


セミクロスシート車内  E231系近郊タイプと同様にセミクロスシート車とロングシート車がある。こちらはセミクロスシート車の車内。黒くて大きなつり革やドア付近の黄色が目に付く。これらはE993系「AC@Train」で試行されていた物だ。また、209系、E501系、E231系が寒色系の車内だったため、暖色系の車内が新鮮に感じる。


ロングシート車内  こちらはロングシート車。座席配置以外はセミクロスシート車と同様。よく見るとE231系との違いがもっとあった。まず荷物棚がパイプ状の物から板状の物になっている。また、天井も異なる。従来は送風機のあるところだけにあったスリットが車体の端から端まで連続的になっている。(送風機のないところはダミー。)さらにプラスチック製から金属製に変わっていた。


 編成は10両基本編成と5両付属編成が連結した15両。これもE231系近郊タイプと同じだが、E531系にはグリーン車がない。混雑の激しい常磐線にはグリーン車を入れにくいのだろうか・・・でも、つくばエクスプレスと対抗するなら速度だけでなく快適性も考えてグリーン車があっても良かった気がする。
 いよいよ上野駅を発車・・・静かだ。E231系近郊タイプのような特徴的なインバータ制御音はないし、E231系通勤タイプとも違う。車内放送はE231系でおなじみの日本語と英語の自動放送だ。
 日暮里を出ると松戸まで止まらない。乗り換えの拠点である北千住も通過である。もっともこれは特別快速で初めてのことではなく、通勤快速も北千住を通過していた。(現在は下り通勤快速の設定がないようだが。)
 柏を出ると次は取手まで止まらない。今まで特急以外で我孫子を通過する列車はなかったと思う。ちなみにちょうど柏から乗車してきた親子連れが、「次は取手」という車内放送を聞いて「我孫子に止まらないの!?」とビックリしていた。どうやら我孫子で降りるはずだったようだが・・・我孫子を通過する列車はないという先入観で誤乗してしまったようだ。
 揺れが少なく快適。約30分で取手に到着した。普通だったら柏までの時間だ。取手からは各駅停車になる。どうせなら土浦まで快速運転にすればいいのに。
 取手と藤代の間にある交直切り替えデットセクションでは一切停電しないので切り替わったのが分からない。たしかE501系も照明は消えないが車内LED表示器は消えた気がした。E531系では車内LED表示器も消えることはなかった。

車内LED表示器  車内LED表示器といえば、これもちょっと変更された。2段表示タイプなのはE231系常磐線向けやE231系近郊タイプ(後期形)と同じだが、E531系では下段右に号車番号が表示されるようになった。付属編成同士を連結した10両編成でも号車番号が正しく表示出来る。


 まだ、E531系の導入数が少なく、415系が主流だからかもしれないが最高速度130km/hを出す区間はかなり限られているような感じがした。もっと車両性能を発揮したダイヤにすればさらに速達化出来ると思う。

東京都交通局 10-300形電車
出口
小湊鐵道

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