JR東日本 快速「リゾートやまどり」(下り)
車両
JR東日本 485系700番台電車「リゾートやまどり」
路線
JR東日本 上越線 高崎〜渋川
JR東日本 吾妻線 渋川〜長野原草津口
乗車日時
2011年10月29日(土) 9:01発、10:21着(9551M)
乗車券類
乗車券・快速「リゾートやまどり」指定席券

 JR東日本高崎支社のリゾート車両である485系700番台電車「リゾートやまどり」は、お座敷電車「せせらぎ」4両と「やまなみ」中間車2両を改造した6両編成だ。車体はほぼ流用しているが、車内は畳敷きからリクライニングシートへと変更されている。また、グリーン車から普通車へと変更されている。2011年夏の群馬デスティネーションキャンペーンに合わせてデビューした。
 お座敷電車時代は主に団体臨時列車で使用され、乗る機会が無かった。しかし「リゾートやまどり」は主に吾妻線を中心に全車指定の臨時列車として運転されるので、乗りやすくなった。高崎〜長野原草津口の快速「リゾートやまどり」がメインだが、新宿〜長野原草津口の特急「リゾート草津」として走る時もある。

485系700番台電車「リゾートやまどり」  高崎駅に停車中の485系700番台電車「リゾートやまどり」。お座敷電車「せせらぎ」時代とライトの配置などが異なっている。ヘッドマーク表示器は無く、フロントガラス内側にプレート差し込み式のヘッドマークがある


「リゾートやまどり」先頭車の車内  「リゾートやまどり」先頭車の車内。2+1列のリクライニングシートが並び、先頭部には展望室がある


「リゾートやまどり」3号車の車内  乗車する3号車の車内。全車両とも2+1列のリクライニングシートが並んでいる。天井はお座敷電車時代と変わっていないため、照明がちょっと和室風である。デッキと客席の間にスロープがあり、客席は高床になっている。しかし、天井が高いため圧迫感は全くない。また、高床のためか走行音が若干静かに感じられる。


「リゾートやまどり」2列シート  2列シート。ゆったりとした座席。普通車の座席としてはかなり豪華な仕様だ。これは廃車になった253系電車「成田エクスプレス」のグリーン車から流用したものである。JR東日本の各地で導入されているリゾート列車のほとんどが特急の普通車と同等な座席なので、「リゾートやまどり」はグレードが高い。


「リゾートやまどり」1列シート  1列シート。仕様は2列シートと同様。
 車体はお座敷電車時代と同じだが、窓割りは座席に合わせて変更されている。改造車にありがちな窓とシートピッチの不一致は無い。


「リゾートやまどり」1列シートのリクライニング  最大までリクライニングさせた状態。シートピッチが広いため、後ろの席を気にすること無く最大リクライニングが可能。


広いシートピッチ  シートピッチも特急のグリーン車並。これで、普通車扱いなのだから凄い。グリーン車にしなかったのが不思議なぐらいだ。


 高崎駅を発車すると、車内改札があった。指定席券に押されたスタンプは「リゾートやまどり」専用のものだ。
 乗車率はあまり高くない。空席が目立つ。まだ、あまり知られていないのか?それとも草津温泉への観光客は上野から乗り換え無しで行ける特急「草津」を選ぶのか。
 ここで、少し車内を見て回った。

フリースペース  3号車と5号車にあるフリースペース。ソファタイプのロングシートだ。


ミーティング室「和」  2号車にあるミーティング室「和」。快速「リゾートやまどり」ではフリースペースとして利用されている。座席が畳の小部屋だ。
 畳が新品じゃ無い感じ。もしかしたら、お座敷電車時代に使用されていた畳の流用かも?


キッズルーム  4号車にあるキッズルーム。


デッキ  デッキは広々としている。ドアの窓は楕円形。ドアの所には小さい段差だがステップがある


ベンチ  トイレの前には小さなベンチがある。


 多彩な客室設備で楽しめる。しかし、高崎〜長野原草津口の1時間20分では、いろいろ楽しむには時間が短い
 ところで、快速「リゾートやまどり」は高崎駅を発車すると、新前橋駅、渋川駅、中之条駅、川原湯温泉駅、長野原草津口駅と停車するが、特急「リゾート草津」の高崎〜長野原草津口も停車駅が全く同じなのだ。同じ車両で同じ停車駅なら快速に乗った方が特急料金がいらないので得だ。

 吾妻線に入ってしばらくしてから、JR東日本高崎支社スタッフによる取材があった。高崎支社のWebサイトに「お客様の声」として掲載するためだ。後日、高崎支社のリゾートやまどりを紹介するページをみると、「応援メッセージ」の所に掲載されていた。たぶん自分と思われるものも掲載されている。

運転室  岩島駅に近づく頃、先頭車の展望室へ行ってみた。展望室の座席はフリースペースと同様なソファタイプのロングシート。大きな窓で運転室越しに前面展望できる。


 岩島駅と川原湯温泉駅の間には、日本一短いトンネルがある。7.2mしかない樽沢トンネルだ。このトンネルを展望室から前面展望で見てみた。

ムービーライブラリ
JR東日本 快速「リゾートやまどり」 前面展望(岩島〜川原湯温泉) (YouTube)

 川原湯温泉駅を発車すると、まもなく終点の長野原草津口駅に到着した。

長野原草津口駅の出口  空席が目立つと思っていたが、意外とたくさん乗っていた。多くの人の流れに沿って出口へ向かう。そこで長野原草津口駅の構造が変わっていることに気づいた。去年来たときまでは、階段を上って2階に改札口があった。しかし、ホームから直接下に降りたところに新しい改札口が出来ている。群馬デスティネーションキャンペーンに合わせてリニューアルしたのだろうか。


 草津温泉に向かうため、バスに乗り換えた。駅前では地元関係者による歓迎が有り、温泉まんじゅうやペットボトルに入った「やんばの水」などがプレゼントされた。

JRバス関東 志賀草津高原線 急行
路線
JRバス関東 志賀草津高原線 長野原草津口〜草津温泉
乗車日時
2011年10月29日(土) 10:30発、10:52着
乗車券類
下車時に運賃支払い

JRバス関東 志賀草津高原線 急行  快速「リゾートやまどり」の到着に合わせて、草津温泉駅行きの急行便が臨時運行された。このバスでは草津町職員による観光ガイドが行われた。快速「リゾートやまどり」でやってきた観光客を意識した特別サービスだ。


草津温泉駅  終点の草津温泉駅内部。「草津温泉バスターミナル」とも呼ばれるが、「草津温泉駅」という表記が有り「駅」である。切符売り場ではバス乗車券だけで無く、長野原草津口駅からのJR乗車券なども購入できる。


JR東日本 快速「リゾートやまどり」(上り)
出口
わたらせ渓谷鐵道 「わ鐵のわっしー号」(上り)

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