つくばエクスプレス
車両
首都圏新都市鉄道TX-2000系電車
路線
つくばエクスプレス 秋葉原〜つくば
乗車日
2005年8月27日(土)

 2005年8月24日に開業した「つくばエクスプレス」(略称:TX)はJR常磐線の混雑緩和を目的に計画された。建設中は「常磐新線」と呼ばれ、当初はJR東日本が運営する予定だった。しかし、採算性の問題からJR東日本は計画から撤退し、第3セクターの首都圏新都市鉄道が運営することになった。「つくばエクスプレス」は路線名称で、社名は「首都圏新都市鉄道」。
 別会社になったことで常磐線の混雑緩和の為の路線と言うより、ライバル路線になってしまったつくばエクスプレスに乗車してみた。

TX秋葉原駅  JR秋葉原駅のリニューアルによって誕生した中央改札口の横にTX秋葉原駅の入口がある。


TX秋葉原駅地下コンコース  TX秋葉原駅は結構深いところにあるが、最近の地下駅によくあるパターンの天井の高い広い空間があって圧迫感はない。


TX秋葉原駅改札口  改札口はパスネットカード対応の自動改札機。係員のいる有人改札口はJR東日本の駅でも最近見かけるようになってきた自動ドアで仕切られたガラス張りの部屋タイプ。


 乗車した電車は快速つくば行き。TXは途中の守谷までは直流1500V電化だが、その先で交流20000V 50Hz電化に変わるのでつくば行きに使われる車両は交直流両対応のTX-2000系だ。途中で電化方式が変わる路線はJR以外ではTXだけだ。ライバルのJR常磐線も取手の先で直流と交流が切り替わるため交直流両対応の電車が走っているが、理由は直流電化だと沿線にある地磁気観測所に影響を与えるためである。また、全線交流電化にしない理由は都心部の地下区間で高電圧の交流電化が困難なため。

 開業から間もない(開業初の週末)こともあって体験乗車的な人(自分も含めて)がたくさん。かなり混雑していた。鉄道ファン的な人だけでなく家族連れが多かったのも印象的。それだけ注目の新路線なのだろう。
 快速だが北千住までは各駅に停車する。南千住までは地下区間だが従来の地下鉄と比べると結構スピードが出ているようである。南千住を過ぎると地上へ上がる。
 南千住〜北千住はJR常磐線、TX、東京メトロ日比谷線が並行する区間。元々あった常磐線と日比谷線の間にTXを作ったので3複線のようになっている。北千住を発車して荒川を渡るところでは東京メトロ千代田線、JR常磐線、TXが平行。さらにちょっと離れて東武伊勢崎線が平行。荒川を渡り終えると東武伊勢崎線が近づいてきて千代田線、常磐線、TXを跨いで交差。さらに、TXは地下へ入って千代田線、常磐線をくぐって行く。南千住から北千住付近はいろいろな路線が交わって面白い。
 北千住からは快速運転でトップスピードへ。TXは首都圏の路線ではかなり速い130km/h運転を行っている。(ライバルの常磐線も対抗して130km/h運転の特別快速が走り始めた。)しかし、さすがに新規路線なので常磐線の130km/h運転とは比べものならないぐらい乗り心地がよい。スムーズで揺れないので感覚としては新幹線のような乗り心地だ。将来的には160km/h運転が可能な設備になっているらしい・・・
 景色がどんどん進んでいく。通過駅もほとんど減速無し。関西の新快速に乗ったときもちょっと感動したが、TXはそれ以上に感動した。なんか凄い。乗客からも「この電車、異様に速くない?」といった声が聞こえていた。
 守谷を過ぎると電源が直流から交流に切り替わるが、意識していなければ全然分からない。沿線は都心から離れて郊外に行くにつれて何にもなくなってくる。本当に広々とした空間を突き進んでいく感じ。TXの開業で沿線はどのように発展していくのだろうか。
 45分でつくば駅に到着。

つくば駅ホーム  各駅のホームは最近の新規路線では当たり前になりつつあるホームドア付き。安全性は高いが、快速が通過する駅では130km/h近い速度で通過していくので風圧が凄い。柵やドアに接近していると列車が通過するとき怖いかも。


つくば駅  つくば駅の入口。つくば駅に近づくにつれて沿線が広々としていったので、地下駅になっているのは意外だった。というか、大きなバスターミナルがあったりして思っていたより都会だった。今まで鉄道がなかったのが不思議なぐらいだ。


自動券売機  TXの自動券売機は首都圏のJRや私鉄で導入されているのと同じタッチパネル式。JRなどではしばらく利用者がいないと画面表示が消えるが、TXでは列車の写真に切り替わるようになっている。


TX-2000系  交直流両対応のTX-2000系電車。スタイルは直流専用のTX-1000系も同じ。
 鋭角な特徴あるフロントスタイルだ。


TX-2000系パンタグラフ付近  TX-2000系電車のパンタグラフ付近。交直流両対応なので複雑な構造になっている。


TX-2000系車内  TX-2000系電車の車内。この車両はロングシートだが、一部セミクロスシート車もある。TX-1000系は全車ロングシート。


特急「はくたか2号」
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