わたらせ渓谷鐵道
車両
わたらせ渓谷鐵道わ89形気動車
路線
わたらせ渓谷鐵道 桐生〜通洞
乗車日
2001年1月14日(日)

 去年の9月に乗ったばかりだが、友人から誘われたので再び乗ることになった。その友人の情報によると終点の間藤駅の先にも廃止になった線路があるという。前回、間藤駅に行ったときは線路が続いているようには思えなかったのだが・・・今回はその辺を検証することになった。

通洞駅  桐生から乗車して終点から2つ手前の通洞で下車した。昼食を食べるためだ。(終点にはなにもないので。)足尾銅山観光の最寄り駅だが、無人駅で寂しい。駅前にはタクシーが1台止まっているだけだった。


車両
わたらせ渓谷鐵道わ89形気動車
路線
わたらせ渓谷鐵道 通洞〜間藤
乗車日
2001年1月14日(日)

間藤行き列車  通洞に到着した間藤行きの列車。山奥のローカル線の割には1時間に1本程度運転されているので意外と便はいい。


間藤駅  終点の間藤駅。前回と違い雪景色だ。


終点?  間藤の先の線路。一応、枕木のような物を置いて車止めが作られているが・・・確かに線路が続いているような気配。


間藤方面  間藤より奥に進んだ所から間藤駅を見る。ホームには桐生行きの列車が停車中。


間藤の先  上の写真と同じ所から反対方向を見る。雪に隠れているがレールの跡がしっかりと続いている。確かに、間藤の先に使われていない線路が続いている
 同行した友人の情報によると踏切・鉄橋・トンネルなどもあり、本当の(?)終点駅へと続いているらしい。


踏切  線路の上を歩いていく予定だったが、雪のため歩きづらいので平行する道路を歩いていくことにする。すると、間藤駅からしばらく行ったところで踏切が出現した。廃止された線路の踏切とは思えないほど警報機などもしっかり残っている。地元の人は一時停止しないで渡っているようだが、知らない人はちゃんと一時停止している。(絶対に列車は来ないのに。)
 普通、廃止になったら案内の看板を付けたり、線路を埋めてしまったりするものだが・・・保存状態から見ても最近まで使われていたのか?しかし、国鉄足尾線の時代から終点は間藤なのだが。


鉄橋  さらに、線路に沿って歩いていくと鉄橋、トンネルなどがあった。さらに、腕木信号機なども残っている。しかも、それぞれが踏み切り同様、良い状態で残っているのだ。本当に廃止されているのかと思うぐらい。


精錬所へ  上の写真の鉄橋を渡った先には、廃墟と化した精錬所があり柵で仕切られている。もちろん立入禁止なので中の状態は不明。ここが本当の終点なのだろうか?
 しかし、同行の友人によると終点はもっとひらけた所にあるらしいと言う。精錬所の先にも線路は続いているのか?


精錬所  精錬所の廃墟。山奥にこんなものがある。不思議な光景だ。
 ちなみに、渡良瀬川に廃液を流していたと思われるパイプなどもある。しかも、もろに川に向けて垂れ流しという感じで、これじゃ公害を引き起こして当然という感じ。何の対策もしていなかったから足尾銅山公害は引き起こされたのだろう。
 なお、精錬所の先に線路が延びている気配はないが、友人が先へ行こうというので行くことに・・・(しかも、風と雪が酷く寒くなってきた。)


謎の線路らしきもの  精錬所の先に線路らしきものは見あたらなかったのだが、さらに進むと突然、線路らしきものを発見した。小さな鉄橋もかかっている。しかし、間藤からの線路が精錬所に入った所から見ると、この線路らしきものの高さ(標高)が不自然に高いのだ。本当につながっているのだろうか?
 結局、終点らしきものは見つからなかったが、寒さに耐えられなくなったので引き返すことにした。


 間藤から先の謎の廃線が気になったので、後日調査してみた。すると、精錬所の所に本当の終点「足尾本山」駅があり、間藤〜足尾本山は貨物専用線として運転されていたことがわかった。(だから、時刻表には出てこない。)
 足尾線がわたらせ渓谷鐵道に移管されるときに間藤〜足尾本山は休止扱いになったようだ。(廃止ではない。)将来、観光目的で運転できるように廃止しなかったようだが、2年ぐらい前に免許が切れてしまい、現在は本当の廃線になってしまったようだ。
 しかし、わたらせ渓谷鐵道になった10数年前から使われていない割には保存状態が良いのはどうしてなのだろうか?いつでも復活できるようにメンテナンスしていたのだろうか?
 ところで、精錬所の足尾本山駅までは貨物線があったことが証明されたのだが、精錬所の先で見かけた謎の線路らしきものは一体何なのだろう?線路ではなかったのか?それとも、別の路線が存在していたのか?

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