京成電鉄博物館動物園駅
訪問日
1997年3月20日(木)

 平成9年3月31日付で営業休止になってしまった、京成電鉄の博物館動物園駅を営業休止直前に見てきた。この駅は京成上野と日暮里の間にあった駅だが、ホームが短いため4両編成の電車しか停車できない。利用客も少ないため営業休止になった。
 昭和8年の開業以来の姿を残しているこの駅に行くとまるでタイムスリップしたかのよう。東京のど真ん中にこんな駅があったとは!怪しすぎる!!

駅舎  まるで、ピラミッドのような屋根の特徴ある駅舎。国会議事堂にも似ている感じ。入り口の柱が、何となくギリシャの神殿みたい。看板がないと駅には見えないな。
 周りが博物館などだから極端に違和感のあるデザインではない。(住宅街にこんな駅があったら変だけど。)結構お金かけて作ったんだろう。細かい彫刻もあるし。


入り口  地下駅なので入り口を入るとすぐ下り階段になっている。
 中に入るといきなり怪しい感じになる。コンクリートむき出しの壁、少ない蛍光灯(暗い)。外と比べるとギャップが激しい。


踊り場  入り口の階段を下りてきた所の踊り場に何やら怪しげなものが・・・穴をふさいだ感じだ。窓口みたいな感じだから、かつてここは切符売り場だったのか?
 なお、この右手にはトイレがある。


出札窓口  踊り場からさらに階段を下りると出札窓口(切符売り場)がある。人が1人位しか入れない小さなブースというか小屋があり、その中に駅員がいる。自動券売機はない。すべて手売りだが、発行されるきっぷはちゃんと裏が磁気になっている自動改札対応だ。しかし、窓口を覗いた感じでは発行機らしきものがない。どこか違う駅で発行して持ってきてあるのか?
 出札窓口の横には営業休止のお知らせが置いてあった。


改札口  出札窓口の横に改札口がある。もちろん自動改札機なんて無い。懐かしい木製の改札ゲートだ。入場するときは入鋏を省略しているのできっぷを買ってそのまま中に入る。出場するときは改札口の台にきっぷを置いていくようになっていた。


ホーム  4両編成の電車しか止まれない短いホーム。しかも先頭車の一番前のドアはホームからはみ出てしまう。
 かなり、薄暗い雰囲気だ。ちょっと前の地下鉄の駅なども薄暗い感じはしたが、ここはそれ以上!壁の塗装なども剥げ落ちて怪しい雰囲気がいっぱい!?それでも、撮影した日は営業休止直前で多くの人(鉄道ファンや家族連れなど)が訪れていたので活気?があったが、普段はもっとシーンとしているのだろう。


駅名板  ホームにある駅名板だ。中に蛍光灯が入っている光るタイプだが暗い。


連絡通路  上りホームと下りホームを結ぶ通路。線路の下を通っている。
 ここはこの駅で一番暗い!!暗すぎるぞ!!駅というより、地下迷宮という感じ。


記念切符  これは、営業休止記念切符だ。営業休止で記念切符が出るのも変な話だが、やはり特殊な駅だからだろう。


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