特急「草津51号」
車両
JR東日本 185系電車
路線
JR東日本 上越線 高崎〜渋川
JR東日本 吾妻線 渋川〜長野原草津口
乗車日時
2010年10月9日(土) 12:21発、13:28着 (9003M)
乗車券類
乗車券・指定券

 今年で特急「草津」が50周年になる。(登場当時は準急。)それを記念して特急「草津」50周年感謝キャンペーンが行われ、臨時の特急「草津51号」が新宿〜長野原草津口で運転された。

特急「草津51号」  湘南色に塗装された185系電車。185系電車は特急形車両なので未だかつて湘南色になったことはないが、今回は登場当時の準急「草津」に使用されていた80系電車をイメージしてこのようなスタイルになった。
 なお、この塗装のままで通常の特急「草津」「水上」「あかぎ」にも運用されることがあるが、今日は50周年記念イベントなので特別なヘッドマークが取り付けられていた。(準急「草津」時代のヘッドマークをイメージしたもの。)


ムービーライブラリ
185系電車(湘南色)臨時特急「草津51号」(高崎駅) (YouTube)

湘南色185系電車の側面  湘南色になった185系電車の側面を見ると、かつて走っていた165系急行形電車を思い出させる感じだ。
 ちなみに現在、通常では湘南色の車両を利用した優等列車(急行)は走っていない。しかも、高崎エリアのローカル普通列車には湘南色の115系電車が使用されている。特急なのに普通列車だと勘違いする乗客が出たりするかも。


 高崎駅の停車時間1分の間に撮影を済ませて乗車した。指定された車両は3号車。車内は普通の185系電車と変わらない。
 3号車に「特急草津51号で行く廃線跡ツアー」の参加者が集まっているようだ。高崎がこのツアーにおける最後の出発地になるので、これで全員そろっているはず。

草津温泉女将会監修こだわり弁当「女将の極うま」  高崎駅を発車するとすぐに、ツアー料金に含まれる昼食が配られた。草津温泉女将会監修こだわり弁当「女将の極うま」という特製弁当。おいしかったが、がっつり食べる系の弁当ではないのでちょっと物足りない感じがした。


乗車記念証  高崎駅発車後には、うちわ形の乗車記念証が配られた。希望者には検札印(新前橋運輸区)を押してもらうことができた。これは、ツアー参加者だけでなく、特急「草津51号」に乗車している全員に配布された。


 吾妻線に入ると山深くなってくる。そして、岩島駅〜長野原草津口駅は注目の区間。現在、建設するのかしないのか揉めている八ッ場ダムが完成すると水没する区間なのだ。すでに、吾妻線の付け替え新線の建設が進んでいる。岩島駅を通過してしばらくすると進行方向左手に新線のコンクリート橋が見える。
 そして、岩島駅と川原湯温泉駅の間には日本一短い、樽沢トンネル(全長7.2m)がある。案内放送があったので見逃すことはなかったが、あっという間に通過するので知らないとトンネルがあることがわからないぐらい。このトンネルはダム湖に沈む部分ではないが、新線に変わると廃止されてしまう。
 川原湯温泉駅に到着。ここは完全に水没する予定。新線に新川原湯温泉駅(仮称)が設置される。

ムービーライブラリ
吾妻線 車窓風景(岩島〜川原湯温泉) (YouTube)

湖面2号橋  川原湯温泉駅を発車してしばらくすると湖面2号橋が見えてくる。八ッ場ダム問題のニュース映像で、建設中の姿がたびたび紹介されたダム湖を渡る橋だ。吾妻線はこの橋の下をくぐる。つまり、ダムが完成すると、ここは完全に水の中


吾妻線の付け替え新線  長野原草津口駅に到着する直前、進行方向左手から吾妻線の付け替え新線がのびてきているのが見える。


 終点の長野原草津口駅に到着。出口は前方なのでホームを歩いて行く。

湘南色185系電車のグリーン車  グリーン車の側面は、グリーン車を表す薄緑色のラインが再現されていた。昔は湘南色に限らず、グリーン車にはこの色のラインが入っていた。


 列車を降りた多くの乗客が駅構内にあふれかえっていた。さらに改札口付近では、今日のキャンペーンにあわせて草津温泉の関係者による歓迎があり(草津温泉のパンフレット、グッズ、温泉まんじゅうがもらえた。)、さらに混雑。2ヶ月前にスタンプラリーで長野原草津口駅に来たときと大違いだ。

出口
旧太子線の廃線跡

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