いすみ鉄道 観光急行
種別・番号・名称
急行列車 93D 急行4号
車両
いすみ鉄道 キハ52形気動車
路線
いすみ鉄道 いすみ線 大原〜大多喜
乗車日時
2012年9月22日(土) 14:30発、15:09着(39分)
乗車券類
いすみ鉄道の大原駅。入り口横の飲料自販機は
いすみ鉄道の車両カラー
になっている。
発車時刻が近づくと改札口へ案内され、いすみ鉄道の案内係から団体乗車票が配られた。
ホームで待っていると、いすみ鉄道がJR西日本から譲り受けたキハ52形気動車が入線してきた。
昭和レトロの旅を演出し、観光急行として運転
している。
通常の乗車では急行券が必要。
ムービーライブラリ
キハ52形気動車 到着(大原駅)
(YouTube)
キハ52形気動車の車内。車両後部の一部ボックス席は指定席になっている。
「気動車三昧の旅」では自由席の利用
だったので、先頭部のロングシートに席を確保した。
古めかしい運転台。このキハ52形気動車はJR大糸線時代に
ワンマン化改造されている
。運転室と客室の仕切りドアが無く、開放状態なのでよく見える。
運転席の後ろに格納された運賃箱。観光急行では
客室アテンダントが乗務
しているため、運賃箱は使用していない。
運賃箱とセットで使われる運賃表示器。こちらも使用していない。なお、
JR西日本時代の姿を保存する方針
のため、運賃表示器は
大糸線の駅名のまま変更されていない
。
扇風機も
JR西日本
のまま。
列車は時刻通り出発した。観光急行は大原駅を出発すると上総東駅、国吉駅、終点の大多喜駅だけに停車する。しかし、
実際には全ての駅に停車
する。客扱いの無い
運転停車を行う
のだ。これは、いすみ鉄道の信号や踏切の設備が
駅の通過に対応していない
ため。
ムービーライブラリ
キハ52形気動車 前面展望(大原〜西大原)
(YouTube)
キハ52形気動車は森の中をゆっくりと力強く走っていく。
最初の停車駅である上総東駅に停車中のキハ52形気動車。JR西日本時代の姿を保存する同車だが、
外装は国鉄気動車色
に塗り替えられている。
上総東駅では、いすみ200形気動車と交換を行った。これは
富士重工製のレースバス
だ。このバス車体を持つ小型気動車は老朽化により置き換えが進んでいる。キハ52形気動車と比べたら新しい車両だが、
レールバスは通常の鉄道車両より耐久性が無い
ので先に引退する。
次の停車駅である国吉駅では、
タブレット交換が見られた
。しかし、いすみ鉄道では特殊自動閉塞を採用しており、
タブレット閉塞は行っていない
。これは
懐かしいローカル線の風景を演出するためのパフォーマンス
である。本当のタブレット交換なら素早く行われてしまうが、ここでは写真撮影しやすいように、このポーズのまま止まってくれる。
国吉駅は停車時間が長かったので、乗客のほとんどが外へ出ていて車内が空いていた。そこで、車両の後ろの方へ行ってみた。こちらの運転室後部は
座席が無く
、スタンプ台などが置かれていた。
スタンプ台の横に設置された
くず入れは、なぜかJR九州
のもの。
この観光急行は急行「夷隅」のヘッドマークを付けて走行しているが、国吉駅では
さまざまなヘッドマークの撮影ができるサービス
が行われた。貫通路から運転士がヘッドマークを交換して撮影タイム。十数秒後、別のヘッドマークに交換というのを繰り返した。(結構大変そう。)いずれも、かつて房総地区を走っていた列車の名前だ。
急行「フラミンゴ」
準急「くろしお」
準急「さざなみ」
準急「外房」
急行「そと房」
ムービーライブラリ
キハ52形気動車 ヘッドマーク交換(国吉駅)
(YouTube)
ヘッドマーク交換サービスが終わると、終点の大多喜駅に向けて出発した。
大多喜駅に到着後、「気動車三昧の旅」参加者は一般客が下車した後も車内に残り、運転士との交流会が始まった。そこでは、
キハ52形気動車を運転する上での苦労話
も聞けた。いすみ鉄道の他の車両に比べて旧式であるため、
ブレーキ扱いが特に難しい
ようだ。雨が降ったときなどレールが滑りやすいときは、ちょっとしたタイミングのずれでオーバーランしてしまう。実際、今回の乗車では途中で小雨が降ったのだが、運転停車駅に停車する際に1mぐらい停車位置をオーバーしているのを目撃した。客扱いが無いので、そのまま出発したが・・・
キハ52形気動車に取り付けられた「気動車三昧」のサボ。本当は
大原駅を出発する前に取り付けるはずだったのだが、付け忘れていた
そうだ。終点の大多喜駅到着後、回送されるまでの間だけ取り付けられた。
ポッポの丘
デンタルサポート大多喜駅
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