JR東日本「Rail-On」クラブ 運転シミュレータ体験
場所
JR東日本 東大宮総合訓練センター
参加日
2001年11月17日(土)
参加証
参加証

 JR東日本が運営する鉄道ファンクラブ「Rail-Onクラブ」会員限定の、東大宮総合訓練センターにある運転シミュレーター体験イベントに参加した。抽選で選ばれた人だけが参加できるという人数限定イベントだったが、告知期間が短かったため応募者は全員参加できたようだ。さらに、人数が予定より少な目でゆったり体験できた。

運転シミュレーター  運転シミュレーターは209系電車とほとんど同じ運転台を使用する。でも、交流区間にも対応しているので厳密にいえばE501系の運転台か?さらに、701系などワンマン運転の訓練ができるようにドアの開閉スイッチなどもあったりする。それに、左ワンハンドルマスコンなのに右にブレーキハンドルもついていて、ツーハンドル電車の訓練にも対応できる。いろいろな車種の訓練ができるのだ。今回の体験はワンハンドルで行った。
 映像はCGで作られた架空のもの。画質的にはPlayStation 2程度か?でも、電車運転ゲームでは味わえない臨場感がある。体感機能付きでちゃんと揺れるのだ。


 運転した経路は架空の路線だが、東京、上野、大宮、宇都宮、仙台と停車する。駅名だけ見ると東北新幹線みたいだが、通勤電車なので東北本線?だ。1人2駅間を2回運転した。1回目は快晴、2回目は雪という天候。この運転シミュレーターは天候も自由に設定できる。今回は通常運転だけだったが、事故を発生させたりもできる
 雪の時はブレーキの利きが悪くなる。本物をシミュレートして運転訓練ができるのだ。

車掌シミュレーター  このシミュレーターの特徴は運転シミュレーターに加えて車掌シミュレーターが付いていることだ。ドアの開閉スイッチや非常ブレーキレバー、車内放送マイクも本物の209系電車と同じだ。
 発車ベルを鳴らしたあと、ホームの安全確認を行い、ドアを閉める。そして、列車がホームから離れるまで安全確認をする。(運転シミュレーター同様、今回は事故なしだったが、もし何かあったら非常ブレーキをかけたりする。)そして、車内放送を行う。駅に到着するときは再びホームの安全確認を行い。停車位置が正しければドアを開ける。行き過ぎたら非常ブレーキ。


 運転士と車掌が2人1組で訓練を行う。今回の体験でも運転士が停車するホームを行き過ぎて、車掌が非常ブレーキをかけるといったシーンがあった。これも、交通博物館にあるシミュレーターや電車運転ゲームにはない要素だ。
 車内放送は自由にやっていいということだったので、かなり本格的な放送をしている人もいて、教官などのJR東日本社員も感嘆していた。

後部運転台  車掌シミュレーター側の後部運転台。過ぎ去っていく風景が映し出される。もちろん、後部の安全確認を行うためにあるのだ。
 車掌側は運転台にマスコンハンドルやブレーキハンドルなどが一切付いていなかった。使わないからコストダウンで削除か?


客室  運転室と車掌室の間にはドア1個分の客室がある。椅子も何もない殺風景な客室だ。ちなみに運転室と車掌室は体感機能で揺れるが、客室は揺れない。そのため、客室とのしきり部分は電車の連結部のような幌?になっている。
 あと、運転関係は209系と同じ新型だが、ドアはなぜか旧型。あの動きから見て、たぶん103系のドアだと思う。廃車になった車両から持ってきたのだろうか。
 この写真は車掌室(後部)から前方を写したもの。運転室越しに前方の風景が見える。さらに、客室ドアの窓からは側面の風景が見える。


側面風景  客室ドアから眺めた横の風景。シミュレーターの横にもスクリーンがあるのだ。これは本来、車掌がホームの安全確認訓練を行うためのスクリーンだが、走行中も常に表示されているため、あたかも10両編成の電車が走っているように見える
 これは雪の中を走り、まもなく仙台に到着する209系?電車の車内から前方を見た風景だ。


 あくまでも、運転シミュレーター体験として参加したので楽しめたが、本当の運転士や車掌の訓練では凄く緊張するのだろう。運転室や車掌室には監視カメラやマイクもあって教官に筒抜けみたいだし。

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