特急「くまがわ1号」
種別・番号・名称
特急列車 1081D くまがわ1号
車両
JR九州 185系気動車
路線
JR九州 鹿児島本線 熊本〜八代
JR九州 肥薩線 八代〜人吉
乗車日時
2009年2月5日(木) 8:28発、9:52着(1時間24分)
乗車券類
乗車券・特急券

185系気動車  特急「くまがわ1号」は185系気動車2両編成で運転される。助手席側の窓に「ワンマン」の表示があるように、この列車は有料特急なのにワンマン列車である。(JR九州以外にはたぶん無いと思う。)ただし、ドア開閉など運転業務に携わらない、車内改札や車内販売などを行う女性の客室乗務員が乗務しているので本当に一人ではない
 車内放送は基本的に自動放送だが、運転士や客室乗務員が行うこともある。


185系気動車の車内  185系気動車は元々、国鉄からJR四国に継承された車両だが、余剰になったものをJR九州が購入してリニューアルしている。内装には木材が多く使われている。


 指定席はガラガラだった。観光客とビジネス客を併せて数人程度。
 熊本を発車すると特急らしく快走する。ディーゼルエンジンの音が大きい。変速時のショックも大きい。内装はリニューアルされていてもやはり一昔前の車両だ。

サウンドライブラリ
JR九州185系気動車の走行音(熊本〜宇土)

 新八代駅が近づいてくると、右手に線路が分岐する。特急「リレーつばめ」が走る新幹線ホームへの連絡線だ。分岐すると本線から離れていく。そして、大きく回り込んで高架に上り、新八代駅で直交する。

ムービーライブラリ
JR九州 特急「くまがわ」から見た連絡線の分岐(千丁〜新八代) (YouTube)

肥薩おれんじ鉄道との交差  八代駅で肥薩おれんじ鉄道(旧鹿児島本線)と分かれて肥薩線に入るのだが、実際に分かれるのはしばらく走った後。路線図のイメージでは肥薩おれんじ鉄道が直進、肥薩線が左に分かれる感じだが、実際には肥薩おれんじ鉄道は直進、肥薩線が右に分岐していく。そして、しばらくして右に大きくカーブした肥薩おれんじ鉄道の下をくぐる。写真のトラス鉄橋は肥薩おれんじ鉄道だ。右手が川内方面。


球磨川に沿って走る  八代駅までは平地を走っていたが、肥薩線になったとたん山の中に入っていく。単線でカーブも多いのでスピードも遅くなり、ローカル特急という感じに。
 肥薩線はこの列車の終点である人吉まで球磨川に沿って走る。所々離れる部分もあるが、だいたいはピッタリとくっついている。だから列車名が「くまがわ」なのだな。


九州新幹線との交差  九州新幹線の高架をくぐったところ。


 終点に近くなってきたところで、客室乗務員が肥薩線観光列車のパンフレットと記念スタンプを持ってきた。パンフレットの「九州横断特急」のところに「九州横断特急」のスタンプを押す。特急「くまがわ」なのに「九州横断特急」。実質、特急「くまがわ」とは「九州横断特急」の短区間運転(熊本〜人吉)版と言っても良い存在だ。九州を横断しないから列車名を分けているだけだろう。

熊本宿泊
出口
普通「いさぶろう1号」

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