快速「リゾートみのり」
種別・番号・名称	快速列車　8728D　リゾートみのり
車両	ＪＲ東日本　40系気動車
路線	ＪＲ東日本　陸羽東線　古川〜小牛田 ＪＲ東日本　東北本線　小牛田〜仙台
乗車日時	2011年7月16日（土）　16:45発、17:37着（52分）
乗車券類

　快速「リゾートみのり」は陸羽東線経由で新庄駅と仙台駅を結ぶリゾート列車だ。今回は行程の都合上、古川〜仙台の短い区間だけ乗車してみた。

　車両はリゾート仕様に改造された専用の40系気動車が使われている。先頭に展望室を設け、側面窓を拡大している。普通列車に使われるオリジナルの40系気動車とはまったく異なった姿だ。
　同タイプのリゾート車両は東北各地で使用されているが、「リゾートみのり」は茶色の車体に金の帯が入った重厚な感じになっている。


　「リゾートみのり」1号車の車内。一番奥が運転席直後の展望室になっている。座席は回転リクライニングシートが並び、特急車両のような雰囲気だ。シートピッチはグリーン車にしても良いぐらいの広さ。これで、快速の普通車なのだから、サービスレベルが高い。


　豪華なリゾート列車と言えばＪＲ九州にたくさんあるが、あちらは全て特急列車として運転されている。同じく40系気動車の改造車も有り、スピードが特急とは言えないような遅い列車もある。それでも、運賃と特急料金が必要になる。
　それに対して、ＪＲ東日本のリゾート列車は全て快速列車として運転されている。車両設備の豪華さではＪＲ九州に負けるが、運賃と指定席料金で乗車できるのでコストパフォーマンスは良い。
　「スピードは遅いけど豪華なので＝特急」というＪＲ九州と「豪華だけどスピードが遅い（通過駅はある）ので＝快速」というＪＲ東日本。考え方の違いが面白い。

　指定された席は2号車。自分の席に行くと・・・すでに座っている人がいる！カップルらしき男女が並んで座っていた。たぶん、並んだ席を取れなかったカップルが、空いている席を使ったのだろう。声をかけようと思ったが、両者ともぐっすりと眠り込んでいるのでやめた。通路を挟んだ反対側の席が空いている。ここの席の人が自分の席に座っているのか？それなら座っても問題ない。でも、窓際じゃない。仕方が無いので、2号車の前方にあるイベントスペースに座ることにした。

　仕方が無く席を確保したイベントスペース。背もたれがなく、腰を支えるバーがあるだけのベンチシートがある。ここは、誰でも利用できるフリースペースなので、ここに座っていても車内改札を受けることはなかった。そのため、「リゾートみのり」の指定席券には改札印が押されていない。


　イベントスペースのベンチシートに座ると前方が広い。テレビモニターが設置されていたが、東日本大震災の影響で上映が中止になっていた。たぶん、観光案内ビデオが流れるのだろうが、被災して案内と実態が異なる可能性があるのかもしれない。


　古川駅を発車。陸羽東線を軽やかに走行して、通過駅の北浦駅に停車した。行き違いのための運転停車だ。対向列車が到着すると発車し、次の小牛田駅に停車した。

ムービーライブラリ

ＪＲ東日本　40系気動車「リゾートみのり」　車窓風景（北浦〜小牛田） (YouTube)

　小牛田駅からは東北本線を走行する。すると、陸羽東線内とはがらりと変わり、エンジンをうならせて爆走。40系気動車で、こんなに飛ばす列車に乗車したのは初めて。駅間が長い上に通過駅もあるので、特急列車のような走りを楽しめた。
　松島駅に停車。松島駅を発車すると終点の仙台駅まで止まらない。松島駅から乗車してきてイベントスペースに座った乗客がいたが、指定席券を持っていない感じだった。フリースペースにいる人が指定席券を持った正規の乗客か指定席券を持たない乗客か、一々チェックできない。それを知った上で、乗ってくる人がいるようだ。
　松島駅を発車すると塩釜駅あたりまではトンネルが多いが、そこに仙石線が見え隠れする。東北本線と仙石線はどちらもＪＲ東日本の路線だが、かつては国鉄と私鉄で別会社だった。その関係で同じようなルートを通る２つの路線があるのだ。東北本線と仙石線が近いところを走っているとは知っていたが、実際に見てこんなに近いとは思わなかった。完全に並行する区間もある。

ムービーライブラリ

ＪＲ東日本　40系気動車「リゾートみのり」　車窓風景（松島〜塩釜付近） (YouTube)

　終点に到着した「リゾートみのり」2号車の車内。イベントスペースから見たところ。イベントスペースと客席部分は透明なパーティションで仕切られている。

ムービーライブラリ

ＪＲ東日本　40系気動車「リゾートみのり」　回送発車（仙台駅） (YouTube)

　この後は、仙台駅にやってくる各種列車の撮影などをした後、お土産をたくさん買って消費活動で東北支援をした。

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