仙石線 代行バス(下り)
種別・番号・名称
代行バス 111便
路線
JR東日本 仙石線(代行バス) 松島海岸〜矢本
乗車日時
2012年5月4日(金) 10:42発、11:25着(43分)
乗車券類
松島海岸駅から矢本行きの代行バスに乗車する。列車の不通区間で運転されるバスには2種類ある。気仙沼線や山田線で運転されている
振り替え輸送バス
と、仙石線や石巻線で運転されている
列車代行バス
だ。振り替え輸送バスは
鉄道の代わりにバスが運行されている状態
で、バス運賃が必要。列車代行バスは
列車の代わりにバスが運行されている状態
で、JRの乗車券(運賃)で乗車できる。もちろん、列車運転区間と通しの乗車券も購入できる。
松島海岸駅から石巻駅までの乗車券をあらかじめ購入して乗車した。
松島海岸駅の駅前からバスに乗車する。
仙石線の列車代行バスはJR東日本から委託された複数のバス会社によって運行されていた。乗車したのは東日本急行のバス。
乗客数に合わせてバス台数は増減する
ようで、111便は2台での運転だった。車内はほぼ満席に近い状態。
バスが走る経路はほぼ仙石線に沿っているが、道路の関係で大きく離れる部分もある。そのため、
ほとんどの途中駅(バス停)は鉄道駅からちょっと離れたところ
にある。
高城町駅バス停。
列車も高城町駅までは運行している
が、バス停が駅前から離れている。そのため、列車とバスの乗り継ぎは松島海岸駅で行うよう案内されている。
手樽駅バス停。
陸前富山駅バス停。周囲には水田が広がるが、津波で
海水(塩水)が入り込んでしまっている
。現在、塩を抜く作業が続けられているようだ。
陸前大塚駅バス停。
東名駅バス停。
東名駅を出発すると、仙石線の中でも
特に被害の大きい区間
に入る。線路が流失したり、架線柱が倒れたりしている。
東名駅と野蒜駅の間では、あおば通行きの仙石線上り列車が津波で流されて脱線する事故があった。現在、列車は撤去されて見ることはできないが、
津波の被害を受けた多くの家屋
が目に入る。
ムービーライブラリ
車窓風景(東名〜野蒜)
(YouTube)
野蒜駅バス停は、野蒜駅前にある。背景の建物が野蒜駅の駅舎。
津波の被害を受けて閉鎖
されている。
野蒜駅を出発してしばらくすると
仙石線の線路跡は左へカーブしながら勾配を昇って高台へ
。ここには震災当時、東名〜野蒜で脱線した下り列車と同時に野蒜駅を発車した上り列車が止まっていたが、高台に停車したおかげで津波にのみ込まれずに済んだ。ここから、陸前小野駅の区間は線路から大きく離れたところを走る。
ムービーライブラリ
車窓風景(野蒜〜陸前小野)
(YouTube)
陸前小野駅バス停。列車は陸前小野〜石巻で運行しているが、高城町駅と同様に乗り換えの関係でバスは矢本駅まで運行する。なお、
陸前小野〜矢本の列車本数は1日に4往復しかない
。ほとんどの列車が矢本〜石巻での運転だ。
鹿妻駅バス停。
矢本駅バス停。代行バスの終点だ。ここで、石巻行き列車へ乗り換える。
代行バスと列車は接続するダイヤになっているが、遅れた場合は接続しないことになっている。渋滞などは無く、この便は定刻通りの運転だった。
乗り換えの手間もあるので、石巻から仙台方面への通勤通学が大変なのはもちろん、石巻への観光客にも影響があるだろう。
早期の復旧が望まれる
が、野蒜駅付近を津波の影響を受けない高台へ移設する予定になっている。街の復興計画との兼ね合いでルート決定がされていない状態なので、
早くても数年はかかりそうな感じ
だ。
しかし、早急に復旧を進めないと、人口流失や観光収入減少がどんどん進んで、取り返しの付かないことになるかもしれない。
仙石線 快速(下り)
仙石線 普通(下り)
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