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SUPER SYSTEM CARD

本体概要
メーカー日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)
型番PI-SC1
発売日1991年10月25日
価格9,800円
付属品なし
AV出力接続本体による
対応ソフト・SUPER CD-ROM2
・CD-ROM2
・CD-DA
・CD-G
ネットワークサービスなし

解説
 画期的なCD-ROM2 SYSTEMであったが、発売から約3年が経ち性能的に見劣りする部分が出てきた。そこで発表されたのが上位システムのSUPER CD-ROM2 SYSTEMである。従来は分かれていたインターフェイスユニットとCD-ROMドライブを一体化した新型が発売されると同時に、従来機種ユーザー向けのアップグレードパーツとしてSUPER SYSTEM CARDが用意された。

特徴&注目点
●新しいCD-ROM BIOSと増設RAM
 SUPER SYSTEM CARDはVersion 3.0のCD-ROM BIOS ROMと192KBytes増設RAMを内蔵している。
 RAMが増えたことにより、CD-ROMの読み込み回数を減らし快適なゲームプレイを実現(ディスクキャッシュ)した。また、多くのグラフィックを一気に読み込めるようになって、より迫力のあるビジュアルシーンを実現した。
 さらに、RAMの増設とBIOSバージョンアップのおかげか、従来よりも高度なグラフィック処理が出来るようになっている。SUPER CD-ROM2では専用のグラフィックスハードウェアを追加していないのに、多重スクロール、拡大/縮小、回転などを行うソフトが増えたと思う。

●従来ユーザーを見捨てないメーカーの姿勢
SUPER CD-ROM2 SYSTEM
 従来のSYSTEM CARD(Version 1.0~2.1)の代わりに装着するだけで、SUPER CD-ROM2 SYSTEMにバージョンアップできる。
 従来ユーザーを見捨てないメーカーの姿勢が評価されるが、これが実現できるのもPC Engineの基本性能が高いからだろう。

●2種類のロゴ
SUPER CD-ROM2ソフトロゴ
 SUPER CD-ROM2ソフトを表すロゴが何故か2種類ある。最初発表されたのは左側。実際にソフトが発売された時に使われたのが右側。その後も、広告などでは左側(一部右側もある)、ソフトのパッケージやディスクレーベルには右側のロゴが使われるようになった。この使い分けは何なのだろうか?
 右側のロゴは「SUPER」の部分が強調されたデザインになっている。もしかしたら、従来機種のユーザーが間違って買わないよう、目立たせるために新たにデザインしたのかも。でも、誤購入防止なら全面的に変えればいいと思うのだが・・・

●バージョンエラー画面
ドラゴンスレイヤー英雄伝説のバージョンエラー画面
 SUPER SYSTEM CARDでは従来のCD-ROM2ソフトも動くが、反対に従来のSYSTEM CARDでSUPER CD-ROM2ソフトを動かすとバージョンエラー画面が表示される。
 このエラー画面は各ソフト毎に異なり、ソフトによっては凝った作りの物があった。(上の画面は「ドラゴンスレイヤー英雄伝説」のもの。)そのため、エラー画面を見るために旧バージョンで立ち上げたりもした。

購入情報
購入日1991年10月26日
購入場所秋葉原のどこか
購入価格9,800円
同時購入周辺機器なし
コメント
 CD-ROM2 SYSTEMのアップグレードにより、より快適に楽しめるゲームが登場することを期待した。
 1度読み込むと再読込が少なくなるディスクキャッシュで、快適に楽しめるのが実感できた。また、従来は静止画が中心のビジュアルシーンがより動くようになってすばらしいと思った。

本体同時購入ソフト
ドラゴンスレイヤー英雄伝説
タイトルドラゴンスレイヤー英雄伝説
ジャンルRPG
メーカーハドソン
発売日1991年10月25日
価格6,800円
コメント
 パソコンでプレイして気に入っていたソフトが、SUPER CD-ROM2 SYSTEMのローンチタイトルとして発売されたため購入した。
 内容はパソコン版のほぼ忠実な移植だが、声優を起用したビジュアルシーンなどが良かった。
 最初の街のBGMはCDオーディオではなくPC Engine内蔵音源で演奏されているが、AD-PCM音源をリズム用に割り当てていた。そのため、ドラムパートの迫力があって良かった。これもメモリ増設で可能になったことなのだろうが、こういう事をしているのは1曲だけだった。(その後発売されたソフトでも、自分が知っている限りでは他にない。)

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