博物館めぐり 14.六甲オルゴールミュージアム戻る

訪問日2019年9月16日(月)
入場券類入館券

六甲オルゴールミュージアム
 1日目のリニア・鉄道館、2日目の京都鉄道博物館。そして博物館めぐり旅行の最終日は、この六甲オルゴールミュージアムだ。鉄道系の博物館ではないが、せっかく関西方面へ来たのでついでに寄ることにした。
 六甲オルゴールミュージアムは六甲ケーブルと同じ六甲山観光が運営する施設で、その六甲山観光は阪神電気鉄道の子会社なので、一応鉄道会社とは関係がある。しかも、2003年に六甲山観光へ移管されるまでは、阪神電気鉄道の直営だった。

 あまり大きな建物ではなく、所狭しとオルゴールが展示されている印象。また、メイン展示室では30分おきぐらいに演奏コンサートが行われる。なお、コンサート中のみ撮影禁止になっている。

サブライム・ハーモニー
 オルゴールと言ってすぐに思いつくのが、このシリンダー・オルゴールだろう。シリンダー(筒)の突起で櫛状の金属を弾いて音を出す。これは1880年頃にスイスで作られた「サブライム・ハーモニー」。

オーケストリアル・レジーナ6型
 1900年頃にアメリカのレジーナ社で作られた「オーケストリアル・レジーナ6型」。ディスク・オルゴールというタイプで、シリンダーの代わりに突起の付いた金属ディスクを使用している。ディスクを交換することで演奏する曲を変えることができる。
 オルゴール本体(演奏部・ハードウェア)と金属ディスク(演奏プログラム・ソフトウェア)に分けられるディスク・オルゴールは現代の音楽プレイヤーの大元という感じがする。

フォノリスト・ヴィオリーナ
 1910年頃にドイツのフッフェルト社で作られた「フォノリスト・ヴィオリーナ」。自動演奏のピアノとヴァイオリンだ。楽器の中央にある装置で、穴の開いたロール紙(紙パンチカードのようなもの)を読み取り、圧縮空気の弁を制御して演奏する。これは厳密にはオルゴールではないが、このようなアナログ式の自動演奏楽器も広義のオルゴールになっている。

フォノリスト・ヴィオリーナ
 フォノリスト・ヴィオリーナのヴァイオリン部分を見たところ。ヴァイオリンを囲む輪が回転して弦を擦る。(弓の代わり。)

デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”
 1938年にベルギーのデカップ社で作られた「デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”」。世界最大級のダンス・オルガンだ。ダンスホールなどで楽団の代わりに演奏していた自動演奏オルガン。パイプオルガンをメインにいろいろな楽器が組み込まれている。また、華やかにするための電飾も付いている。
 これを見るのが、六甲オルゴールミュージアムに来た最大の目的。大音量で迫力ある演奏が楽しめた。演奏中は気にならないが、電源を入れると圧縮空気を作るためのコンプレッサー?が動作して「ゴーーー」という音がする。

デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”
 大きさが判るように、デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”を引きで見たところ。

デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”
 デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”の中央上には2台のアコーディオンがある。

デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”
 デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”の中央下にはドラムセットや木魚(テンプル・ブロック)がある。

ミュージアムガーデン
 六甲オルゴールミュージアムの裏側に出るとミューアムガーデンが広がっている。池の向こうに見える建物が六甲オルゴールミュージアム。

シュトラウス・カフェ
 六甲オルゴールミュージアム内にある「シュトラウス・カフェ」。ここで、昼食を食べた。基本は建物内だが、満席だったのでミュージアムガーデンに面した屋外のテラス席へ。

煮込みハンバーグランチ
 煮込みハンバーグランチを注文。爽やかな風を感じながらゆったりと食事ができて良かった。

 最後に、ミュージアムショップ「時音(とおん)」で「デカップ・ダンス・オルガン”ケンペナー”」の演奏が収録されたCDを買って退館した。

13.六甲ケーブル・六甲山上バス 出口