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自作パソコンをグレードアップ
 だいたい3年周期でパソコンを新しくしているのだが、昔と比べると性能に不満が出ることも少なくなった。扱うファイルが大きくなったので読み込みに時間がかかるとか、負荷のかかる一部のゲームでちょっと動きがもたつくとか、そのぐらいだ。だから、あまり性能アップする必要はないのだが、やっぱり性能アップしたくなる。あと、新OSのWindows Vistaが発売されるので、それに合わせて新しくすることにした。
 従来なら新しいパソコンを購入することになるのだが、今は自作パソコン「ALF-01」を使用しているのでパーツ交換を行う。交換するのはまずCPU。それに合わせてマザーボード。そうなるとメモリも交換。ビデオカードのインターフェイスがAGPからPCI-Expressに変わるのでビデオカードも交換する必要がある。WindowsはもちろんVistaにするのだが、互換性の問題もあるのでXPとのデュアルブートにした。そのためハードディスクも新しいものを増設。電源容量も余裕が無くなってきたので350Wから550Wの電源ユニットに交換。と、ほとんど交換で事実上別のパソコンだ。ケースは同じなので見た目はほとんど変わってないが・・・一応「ALF-02」に名称変更。
 Vistaで使えない一部の周辺機器やソフトがあるが、全体的には使い勝手が向上した。もちろん性能的にも不満はない。

 ALF-02移行前のALF-01
 この時点でのCLIE 750

ミュージックサーバー計画
 自分が持っている音楽CDはほぼすべてパソコンでリッピングしてWMAファイルにしてある。一応、家庭内のどのパソコンからでも再生できるようにネットワーク接続ハードディスク(NAS)に入れてあるのだが、当然のことながら曲を聴くためにはパソコンを立ち上げてWindows Media Playerで再生しなければならない。ちょっと音楽を聴くだけでもパソコンを起動しなければならないので多少不便だ。(実際にはパソコンが起動している場合が多いが。)
 そこで、LAN接続のミュージックプレイヤーがあればいいと思っていた。数は少ないがそんなコンセプトの製品があることはある。しかし、WMA非対応だったりする。なかなか使える製品に出会わないまま時間が過ぎていたのだが・・・
 PLAYSTATION 3(PS3)がシステムのアップデートでDLNAクライアントに対応した!PS3がネットワークメディアプレイヤーになるのだ。だが、手持ちの機器がいきなり自分の求めていたものになったものの、逆にNASがDLNAサーバーに対応していない古い機種なのだ。そこで、I-O DATAのHDL-GX160Rを購入した。
 新しいNASにWMAファイルをすべてコピーし、DLNAサーバー機能を有効にする。すると、PS3で認識され、曲が再生できるようになった。ただ、PS3に認識された曲は少しだけ・・・NASの方ではHDDアクセスランプが点滅し、インデックスを作成しているようだ。それに合わせてPS3で認識される曲も徐々に増えていく。
 NASのHDDアクセスランプが消えたのでインデックスの作成が終了したと思い、PS3でアクセスしようとするとエラーが出てDLNAサーバーに接続できない!リトライすると全く接続できなかったり、接続できても曲が一つもない状態・・・NASの方も再起動してみたが状況は変わらない。ところが、一旦DLNAサーバーを無効にして再度設定するとPS3で認識できる。しかし、インデックスが作り直しになるので、また曲が少しずつ増えていく状況だ。そして、しばらくするとまた接続不能に・・・どうやら、インデックス作成途中でおかしくなるようだ。
 NASの管理画面でログを見てもエラーとか出てない。パソコンからの通常ファイルアクセスは問題ない。色々調べた結果、原因が分かった。NASの製品紹介やマニュアルには記載されていないが、メーカーサイトのQ&Aでやっとみつけた。自分が持っている音楽CDの曲数(NASに入れたWMAファイルの数)がDLNAサーバーの上限を超えていたのだ!使えない〜。
 すべての曲を一元管理したいので、お気に入りの曲だけをDLNAサーバーにコピーするのは避けたい。そもそも、一部の曲をコピーするという運用ならNASなんか使わないでPS3のHDDに入れれば済むことだ。というわけで、結局従来通りパソコンでの再生に落ち着いた。
 ちなみにDLNAサーバーには写真も入れることが出来るので、これを活用することにした。PS3のスライドショー機能はおもしろい。

本格的モバイルPC
 最初に手に入れたモバイル環境はNECのMobile Gear II MC/R530だった。ノートパソコンよりは小さいがちゃんとしたキーボードが付いていて文字入力しやすいのが魅力だ。Windows CEなので操作性もパソコンと同じ感じで使えるのが良かった。しかし、あくまでも使い方が似ているだけで同じソフトが動くわけではない。魅力だったキーボードも外出時に机のないところでは使いづらく、逆に大きくて持ち運びづらいというデメリットを感じるようになってしまった。
 次に手に入れたのはSONYのCLIE 750だ。Palm OSのPDAで小さく持ち運びやすい。アプリケーションの起動/終了という(使用上の)概念がないので素早く使えて便利だった。キーボードがないので手書き入力だが、外出時に立って使うのにはちょうど良かった。また、パソコンとの同期も専用ソフトで便利に使えた。
 CLIEにはほとんど不満がなかったのだが、Palm OSというかPDAという市場自体がほとんど衰退してしまいSONYはCLIEから撤退。他のPDAメーカーもほとんど撤退してしまった。そのため、新機種も期待できないし、ソフトのアップデートも期待できなくなった。同期ソフトがWindows Vistaに対応していないので、パソコンとCLIEの同期が出来なくなり、CLIEの使い勝手が著しく低下した。
 そこで、代わりに導入したのがSONYのVAIO type U VGN-UX91Sだ。コンパクトだが、れっきとしたパソコンでWindows Vistaが動作する。当然、据え置きパソコンとの同期も問題ないし、同じソフトを動かすことも出来る。CLIEと比べると大きいので携帯性は低下したが、キーボードが隠れているタッチパネルメインの形状なのでMobile Gear IIよりは外出先での使い勝手がよい。
 動作の軽快さはCLIEに勝てないが、その代わり出来ることが大幅に増えた。HDD内蔵なので旅行先でのデジカメ写真ストレージとしても使える。BUFFALOのポータブルHDD(HD-DPM20U2/CR)が必要なくなった。しかも、コピーした写真を表示して確認できるので安心だ。
 ただ、不満な点もある。タッチパネルのペン入力がWindows Vistaの標準機能に対応していないため、手書き文字入力などのソフトがすべてVAIO独自に用意されたものなのだ。この手書き文字入力がちょっといまいち。漢字変換の辞書を独自に持っている(IMEを使っていない)ようで、登録単語が少ないのか変換できない場合が結構ある。でも、直接漢字を入力すればちゃんと認識されるし、結構へたくそ(雑)に書いても認識されるのはすごい。複雑な漢字はひらがなで書いて変換したほうが良いと思った場合に変換できないと不満に感じる。

NASの不具合
 DLNAサーバーとして導入したI-O DATAのHDL-GX160Rに不具合が発生した。NASなので24時間電源を入れっぱなしなのだが、ある時HDDアクセスランプが付きっぱなしになっていることに気づいた。しかも、冷却ファンが回っていなくて超加熱状態!パソコンから一切アクセス出来ないので状況が分からない。電源ボタンを押してシャットダウンすると、「ピッ」という音はするのだが、シャットダウンする気配はない。完全に暴走状態だ。仕方がないので、電源プラグを抜いて強制停止させた。
 再度電源を投入すると問題なく使えたのだが、数日後再び暴走状態に。冷却ファンは回っていたので加熱は最初の時ほどじゃなかった。こんな現象が3回ほど発生したので、システムに不具合があるがあるかもしれないと思い、ファームウェアのアップデートを行うことにした。
 ウェブブラウザでNASの管理画面にアクセスし、ファームウェアのアップデートを行う。すると、(管理画面を表示するための)ウェブサーバーのエラーが出てしまった。何度やってもアップデートできない。とりあえず工場出荷状態に戻すため、初期化を行うことにした。
 ウェブブラウザでNASの管理画面にアクセスし、初期化を行う。すると、HDDアクセスランプが点灯してフォーマットが始まるようなのだが、しばらくするとアップデートの時と同じウェブサーバーのエラーが出てしまった。そして、HDDは止まらない・・・電源も切れない・・・すごく嫌だったが電源プラグを抜いた。
 再度電源を投入すると案の定立ち上がらない。途中までは立ち上げ処理が動いているようだが、しばらくすると無反応になってしまう。これがパソコンだったらOSの再インストールで復旧できるのだが、NASでは手の出しようがない。仕方がないのでメーカー修理に出すことにした。
 まだ保証期間中だが、(暴走していたとはいえ)動作中に電源プラグを抜くという禁止事項を何回も行っているので有償修理だと思っていた。しかし、無償修理で帰ってきた。修理内容はシステムの再インストールとファームウェアのアップデートだけ。ハード的な修理は一切無かった。
 これで、問題なく使えると思っていたのだが・・・1ヶ月ぐらいして再び暴走した。駄目だなこれ。製品仕様上問題があるのなら修理に出した時に直しているはずだし、メーカー側からの発表があるはずだ。たぶん、自分が購入した個体がハズレだったのだろう。安心して使えないので使うのをやめた。それに比べると以前から使っているI-O DATAのHDL-120Uは何の問題もなく安定しているな。

DVD-RAMの不具合
 不具合続きだが、今度は一部のDVD-RAMが読み込めなくなった。ドライブにDVD-RAMをセットしてしばらく読み込み動作をした後、Windowsがエラー表示を出すというのならメディア側に問題があるのだろうが・・・そうではなくて、ドライブに入れた瞬間イジェクトされるのだ。読み込み動作すらしていないんじゃないか、という感じ。その現象が起きるのは一部のDVD-RAMだけだ。他は問題なく使える。使えないディスクも以前はちゃんと使えていたのだが・・・
 心当たりがあるといえば・・・DVDドライブ(Panasonic LF-M621JD)がWindows Vista非対応品であること。メーカーサイトにしっかりとVista非対応が記載されている。これはVista導入前から知っていたことだったが、一般的なATAPI接続のドライブなのでメーカーが動作保証しないだけでたぶん使えるだろうと思っていたのだ。実際、今までは問題なく使えていた。
 問題が発生したきっかけはよく分からないが、色々ソフトをインストールした後なので、何か悪さをしているのかもしれない。
 解決方法がないので、素直にVista対応品に買い換えることにした。Panasonicの後継機種(LF-M821JD)を見てみると製造停止になっている。DVD-MULTIドライブはもうやめていて、BDドライブに移行しているようだ。DVD-ROMやDVD-RAMも使えるのならBDドライブでも良いのだが・・・カートリッジDVD-RAMに対応していない!カートリッジDVD-RAMは使い勝手がよく、Panasonicも推しているものだったのだが、あっさり非サポートになってる・・・やはり、コストの問題なのだろうか?カートリッジDVD-RAMでも、カートリッジから取り出せば使えるのだが、むしろカートリッジなしDVD-RAMよりも使い勝手が悪くなるので嫌だ。
 他のメーカーでカートリッジ対応のドライブを探したらI-O DATAのDVR-AM16CVが見つかったので早速購入した。これはPanasonicのドライブを採用し、スペック的にはDVD-MULTIドライブ最終モデル(LF-M821JD)と同等品だ。最後までカートリッジ対応ドライブを作っていたのはPanasonicだと思うので、これがカートリッジ対応を手に入れる最後のチャンスだったのかもしれない。
 問題のDVD-RAMディスクは正常に使用可能だ。ドライブのスペックもアップしたので高速になった。また、音が静かになった。

細かい不満が出てきたVAIO type U
 PDA(CLIE)の代わりに導入したモバイルPCのVAIO type Uだが、使っているうちに色々不満が出てきた。
 まず、遅い。Windows Vistaを動かすには非力なCPUなのか何をやるにも待たされる感じ。特にWindowsの起動やソフトの起動。一度立ち上がってしまえば使用上の速度は問題ないのだが・・・HDDのアクセスが長い&(遅い?)のはメモリが少ないせいか?でも、デスクトップPCのようにメモリの増設は出来ない。
 そこで、Windows Vistaの新機能「Windows ready boost」を試してみることにした。これは簡単に言うとUSBメモリなどに一時ファイルを作成してHDDへのアクセスを減らす機能だ。さっそく、2GBytesのUSBメモリを購入して装着してみた。だが、速くなったのが全然実感できない・・・多少は速くなっているのだろうが、体感できるほどじゃない。それに、装着すると出っ張るのでモバイルに向かない。
 もっと根本的に対策するしかない。今まではデスクトップPCと見た目が同じになるようにしていたのだが、サブPCと割り切ってガジェットを無くしたり、ウィンドウフレームを透明じゃなくしたり、負荷を軽減させるようにした。それでも、やっぱり遅いけど。それなりにまとまった時間使う分にはいいが、スケジュールの確認やちょっとしたメモなどのこまめな起動・終了は、やっぱりPDAに勝てないな。

 もう一つの不満は手書き入力だ。最初から多少不満があったが、ひらがなから漢字への変換が悪すぎる。また、「っ」などの小文字がどうしても入力できない。左下に小さく書いても「つ」になってしまう。小さなボタンだが、キーボードで入力した方が手っ取り早い。モバイルではペンを使うより、携帯ゲーム機を持つような感じで本体を両手で持ち、右親指でカーソル移動、左親指でクリック、そして両方の親指でキーボード入力をやるのが一番だと思った。

 この時点でのALF-02
 この時点でのVAIO type U
 この時点でのネットワーク構成



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