仙台空港アクセス線 普通
種別・番号・名称
普通列車 1314M
車両
仙台空港鉄道 SAT721系電車
路線
JR東日本 東北本線 仙台〜名取
仙台空港鉄道 仙台空港線 名取〜仙台空港
乗車日時
2012年5月4日(金) 8:47発、9:11着(24分)
乗車券類
Suica(運賃:630円)

 2日目の最初は仙台空港アクセス線に乗車する。仙台空港アクセス線とは仙台からJR東北本線と仙台空港鉄道を直通運転して仙台空港を結ぶ運転系統の名称である。2つの会社を直通するのだが、あたかも1つの路線のような名前だ。駅の案内放送や車内放送も全て「仙台空港アクセス線」で統一されており、JR東日本や仙台空港鉄道といった会社名は出てこない。
 去年東北に来たときは、東日本大震災の影響で不通になっていた。2011年10月1日から全線で運転が再開された。

仙台駅3番線ホーム  仙台空港アクセス線が発車する仙台駅3番線。仙台空港アクセス線の開業に合わせて作られた新ホームだ。2番線ホームの福島寄りを切り欠いた構造になっている。写真では行き止まりの線路が3番線で、電車が止まっているのが1番線。その間が2番線の線路。


仙台駅2・4番線ホーム  3番線は切り欠けホームだが、実際にはホームの拡張によって誕生している。写真は仙台駅2・4番線ホームの福島方向を見たところ。左側の床がタイルになっている部分が旧2・旧3番線ホーム。右側の床がアスファルトになっている部分は旧2番線の線路があった所。旧3番線を新4番線とし、旧2番線の福島寄りを新3番線とした。そして、旧2番線の盛岡寄りはつぶしてホーム化。1番線と旧2番線の間にあった中線を新2番線としている。


仙台駅2・4番線ホーム  2番線の盛岡方向を見ると、線路が無い旧2番線の名残がある。


仙台駅3番線ホーム  3番線ホームの部分だけ天井の作りが違う。木を使って暖かみのある感じになっている。


 仙台駅3番線にJR東日本のE721系500番台電車を先頭にした仙台空港発・仙台行きの4両編成が入線してきた。しかし、後ろ2両は色が違う。仙台空港鉄道のSAT721系電車だ。両車は色違いの同型だが、一緒に連結される運用があるとは思わなかった。

ムービーライブラリ
E721系500番台+SAT721系電車 到着(仙台駅) (YouTube)

SAT721系電車  折返し先頭になる仙台空港鉄道のSAT721系電車。この車両の最大の特徴は低床でステップが無いこと。この地域で従来から走っている電車は、低いホームに対応するため出入り口にステップがあった。しかし、SAT721系電車(E721系電車)では車輪経を小さくした新型台車の採用と床下機器の小型化で床をホームの高さまで下げている。


SAT721系電車運転室後部  SAT721系電車の運転室後部。仕切り壁とドアには大きな窓が有り、前がよく見える


SAT721系電車車内  SAT721系電車の車内。首都圏で走っているE231系電車のセミクロスシート車によく似ている


SAT721系電車大型荷物置き場  SAT721系電車には空港アクセス列車らしく大型荷物置き場がある。


E721系500番台電車  後2両になるE721系500番台電車。色が違うだけで設備や性能は同じだ。


SAT721系電車とE721系500番台電車  SAT721系電車とE721系500番台電車の連結部。


SAT721系電車とE721系500番台電車の連結部  SAT721系電車とE721系500番台電車の連結部を車内から見たところ。ステップレスにするため低床になった客室に対して、運転室は従来通りの高さになっている。E721系電車は従来車の701系電車と連結が可能だが、貫通路の高さを統一するためだ。そのため、客室と運転室の境に段差ができている


ボックス席の小型テーブル  E231系電車と似た車内だが、ボックス席にはE231系電車には無い小型テーブルが設置されている。丸いくぼみがあるので、飲み物を置くためのテーブルだ。


 発車すると東北本線を快走するが、安定感のある滑るような走りで乗り心地が良い。低床なので重心が下がって走行安定性が良いのだろうか。
 床は低くなったが屋根の高さは変わらないので、車内の天井が高い。側面天井付近にある車内広告が高い位置にあるので、荷物棚に荷物が置かれても広告が隠れにくい効果がある。
 仙台空港アクセス線の列車は全てワンマン運転になっている。車内放送は全て自動放送で、声は首都圏のJR電車でおなじみの三浦七緒子(日本語)とクリステル・チアリ(英語)だ。

サウンドライブラリ
走行音(仙台〜長町)

 駅停車中は車内放送が車外スピーカーによって車外にも流れている。ワンマン列車らしい機能だ。
 仙台駅を発車したときは少なかった乗客が、長町駅から急に増えてきた。停車する毎に増えてきて仙台空港アクセスの便利さが利用者増になっているのかと思ったが・・・東北本線内の通勤利用客が多いようだ。仙台空港アクセス線の開業によって東北本線の仙台〜名取が便利になったという副作用だ。
 名取駅からは仙台空港鉄道に乗り入れるが、乗務員が交代しない。JR東日本の運転士がそのまま仙台空港鉄道も運転している。
 仙台空港鉄道の一駅目である杜せきのした駅で多くの乗客が下車。大型商業施設「イオンモール名取」への利用客だろう。そこから終点の仙台空港まで乗客はあまり多くなく、空港アクセスとしてはちょっと厳しい状況のようだ。

仙台空港駅ホーム  仙台空港駅のホーム。4両編成が止まる長い1番線と2両編成が止まる短い2番線がある。テント屋根で照明が無くても明るい


仙台宿泊・2日目出発
出口
仙台空港アクセス線 快速

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